「我が名はめぐみん。最強の攻撃魔法“爆裂魔法”を操る者!」 アクアを道連れに来たはいいが、ゲーム世界と違って金なし・装備なしのないない尽くしで、最低ランクのモンスターにも悪戦苦闘するカズマの冒険者生活。 そこでパーティメンバーを募集することに。 名乗りを挙げてきたのは、高い知力と魔力、変な名前を持つことで有名な紅魔族のめぐみん(本名)だった。 中二的言動で胡散臭さこのうえないが、めぐみんが最強の攻撃魔法「爆裂魔法」の使い手と知り、さっそくモンスターを倒しに行くことに。 フィールドに轟くめぐみんの呪文詠唱「エクスプロージョン!!」。 炸裂する光と轟音。爆裂魔法は確かに強力で壮観だったが、肝心のめぐみんが……。
「我が名はゆんゆん! やがては紅魔族の長となる者!」 晴れて(?)死刑保留となったカズマだったが、領主の館の賠償のため、屋敷内のあらゆるものを差し押さえられ、またもや極貧生活に。 めぐみんが連れてきた黒猫ちょむすけが加わるけれど、なんとも侘しい現状なのだった。 ある日、ジャイアントトードの討伐に駆り出されるが、盾役のダクネスがいないため、悪戦苦闘でピンチに陥ってしまう。 そんな窮地を救ってくれたのは、自称“めぐみんのライバル”ことゆんゆんだった。 「さあ今こそあの時の約束を果たす時! 今日こそは、長きに渡った決着をつけるわよ!」 ゆんゆんは、なぜだかものすごく必死に勝負を挑んでくるのだが……。
「ふふん。この私が誰だか忘れてない?」 アクアの浪費に賠償金……。膨れ上がった借金地獄から抜け出すべく、カズマはダンジョン未踏ポイントの探索クエストに行く決心をする。渋るめぐみんとお宝につられたアクアを引き連れ、目的のダンジョンへ。 カズマはひとり先にダンジョン内を探索しようとするが、人の都合などどこ吹く風のアクアがいつの間にかついて来ていて、いつも通りのいやーな予感の展開に……。 ところが意外や意外、女神の本領を発揮する活躍っぷり。 「日頃からちゃんとこんな感じでやっていれば、信者も少しは増えるだろうに…」と、いつもの駄女神っぷりとのギャップにむしろ哀れみを覚えるカズマだった。 そんな一行がダンジョンの奥で見たものは!?
「我輩こそが諸悪の根源にして元凶! 魔王軍の幹部にして、悪魔軍を率いる地獄の公爵、バニルである」 王国検察官のセナが、またもやカズマたちの元に乗りこんできた。街に溢れる怪しげなモンスターの原因が、カズマたちではないかと疑ってきたのだ。思い当たることがないカズマだが、アクアが自信満々に聞き捨てならないことを言い出した!仕方なくセナや街の冒険者たちと共にダンジョンへと向かうカズマたち一行。アクアとめぐみんを待機させ、深部へ潜ったカズマとダクネスが見たものは、せっせと泥人形を作っている怪しい仮面の男だった。 「アレ、どう考えてもこのモンスターたちの主だろ……」 その通り、遭遇したのはまさかの魔王軍の幹部だったのだ。カズマたちの運命は!?
「お、温泉かー。たまには贅沢して、温泉も悪くないなー」 コタツの一件以来、バニルと組んで商売を画策するカズマ。 そんな折、バニルは商品開発の知的財産権一括譲渡による高額商談を持ちかけてきた。 この商談に早くもセレブ気分のカズマは、もう危険な冒険者稼業なんかしないとのたまわり、(意外にも)魔王討伐を掲げるめぐみんを怒らせてしまう。 すると、さらにごねるカズマとアクアに、めぐみんが唐突に「湯治に参りましょう。水と温泉の都、“アルカンレティア”に」と優しい提案を持ち出す。 街の名前に反応したアクアはすこぶる乗り気、ダクネスも否やはなく、ついでにウィズも一緒に。 カズマたちはついに、アクセルの街から冒険の旅路へ?
観光ですか?入信ですか?冒険ですか?洗礼ですか?」 アルカンレティアへ向かうカズマたち。初めての旅路に気分が上がったのも束の間、早速トラブル発生。 カズマたちの乗合馬車が、硬いもの目がけてチキンレースを行うモンスター・走り鷹鳶たちのターゲットになってしまったのだ!硬いダクネスのせいで……。 大ピンチの中、カズマは走り鷹鳶一掃作戦を思いつく。 「なんてことだ、私の体の上を次々と発情したオスたちが通り過ぎていく……!」 酷い扱いもまるでご褒美とばかりにもだえるダクネスの変態性にあきれつつ、何とか窮地を脱出するのだが、その夜、アクアのせいでまたしても……。 そして、ようやくアルカンレティアが見えてきた!
「ようこそ迷える子羊よ。さあ、あなたの罪を打ち明けなさい」 アルカンレティアの温泉で、たっぷりゆったりのんびりするはずが、アクシズ教団の執拗な勧誘の波状攻撃に、カズマはがっくりぐったりうんざり。 一方、アクシズ教団が信奉する女神その人であるアクアは、街の人々による自分への深い信仰にご満悦。 アークプリーストとして教会に居候し、懺悔する信者を嬉しそうに説いていた。 あまりにくだらない懺悔のやりとりで、一層ぐったりして宿に帰ってきたカズマ・めぐみん・ダクネスだが、カズマの疲弊したHPを一気に回復させる魔法の言葉をウィズが紡ぎだす。 「混浴のほうのお風呂、とても広いんですよ」 ……温泉での出会いは旅のお約束!?
交通事故(!?)によりあっけなく人生の幕を閉じるはずだったゲームを愛するひきこもり・佐藤和真(カズマ)は、ひょんなことから、女神・アクアを道づれに異世界転生することに。 「RPGゲームのような異世界で、憧れの冒険者生活エンジョイ!めざせ勇者!」と舞い上がったのも束の間、転生したカズマには厄介なことばかり降りかかる。 トラブルメーカーの駄女神・アクア、中二病をこじらせた魔法使い・めぐみん、妄想ノンストップな女騎士・ダクネスという、能力だけは高いのにとんでもなく残念な3人とパーティを組むことになったり、借金で首が回らなくなったり、国家転覆罪の容疑で裁判にかけられたり、魔王軍の幹部を討伐したり、たまに死んだり……。 そんなある日、駆け込んできた紅魔族の少女・ゆんゆんの爆弾発言にカズマたちは凍りつく。 「私、カズマさんの子供が欲しい!」 事情を聞けば、めぐみんとゆんゆんの生まれ故郷「紅魔の里」が、滅亡の危機に瀕しているという。 里を救うために旅立ったゆんゆんを追いかけて、紅魔の里へ向かうカズマたちだが――!? カズマたちパーティを襲う最大の危機!平凡な冒険者カズマが過ごす、異世界ライフの未来はどっち!?