買い物に出かけるお母さんヤギから、「怖いオオカミが来るから絶対に戸を開けてはいけませんよ」と言われた7匹の子ヤギの兄弟たち。そんななか、子ヤギを狙うオオカミがヤギの家に現れ、自分は母親だと嘘をつく。
美しい娘・ベルは、宮殿に咲いていたバラを摘んだ父親の身代わりに、世にも恐ろしい姿をした野獣・ベートと森の奥の屋敷で暮らすことになった。そしてベートは毎日、晩餐の席でベルにプロポーズをする。
海底の城に住む人魚姫は15歳になり、ようやく海の上に出ることを許され、船の上にたたずむ美しい王子様に心を奪われた。嵐で船から投げ出された王子を助けた人魚姫は、人間になって彼のそばにいたいと願う。
この年はひどい干ばつが続き、泉にも川にも水がなくなってしまった。困り果てた森の動物たちが会議を開くと、ずる賢いウサギが現れ「井戸を掘ればいい」と言う。動物たちはみんなで力を合わせて井戸を掘ったが…。
新しい服が大好きな王様のもとを、2人組の職人が訪れた。彼らは何と、ばかには見えない不思議な布地を織ることができると言うのだ。王様は大喜びで注文したが、実はこの2人組は詐欺師だったのだ。
ガラスの森にお母さんグマと2匹の兄弟グマが住んでいた。穏やかな毎日に退屈していた兄弟は、森の外の世界が見たいと母親にお願いする。2匹は、兄弟喧嘩をしないのなら森の外に出てもいいと許されるが…。
ジャックは家で飼っていた牝牛を市場へ売りにいく途中、出会った男の豆と牝牛を交換した。これに怒った母親はその豆を庭に捨ててしまう。その夜、豆はニョキニョキ伸び、天に届くほどの大木に成長した。
山奥に心優しい木こりが住んでいた。ある日、キジの卵を狙う白いヘビと親キジが争っていたのを見た彼は、卵を救うためにヘビを殺してしまった。数年後。山奥で道に迷った木こりは、ある立派な屋敷にたどり着く。
村一番の怠け者のおじいさんは、おばあさんから小言を言われてばかり。家を追い出されたおじいさんが森を歩いていると、木の根元から助けを呼ぶ声が聞こえる。見ると、小さな馬車にかわいいお姫様が乗っていた。
卵から産まれたかわいいアヒルの子たちだが、最後に生まれた1羽だけは姿も形も違う醜い子だった。優しい母親は、区別することなくみんなに愛情を注いでいたが、醜いアヒルの子はいつもいじめられていた。
楽しい音楽を奏でながら、1人の笛吹きおじさんがハメルンの町にやってきた。しかし、町の人たちは誰も寄ってこない。この町ではネズミが大量に発生し、とんでもない騒ぎが巻き起こっているのだった。
アルプスの麓に弓の名手、ウィリアム・テルが住んでいた。その頃、オーストリアの悪代官・ゲスラーは、重税を課して村人たちを苦しめていた。テルはゲスラーの命令に反発したため、彼の恨みを買ってしまう。
いつも赤いビロードの頭巾をかぶっているため、赤ずきんちゃんと呼ばれている女の子がいた。彼女は、母親のお使いでおばあさんの家へお見舞いに行く途中、花畑で花を摘んでいくよう悪いオオカミにそそのかされる。
ロッキー山脈の麓に動物たちの街があった。ある日、気のいいアヒルが街を訪れる。その帰り道、大きな岩の下から助けを呼ぶ声が聞こえ、アヒルが助けてあげると、そこにいたのはお尋ね者のガラガラヘビだった。
スペインの片田舎、ラ・マンチャ村に住むドン・アロンソ・キハーノは、退屈な毎日を勇敢な騎士の物語を読むことで紛らわせていた。しかし、だんだん物語と現実の区別がつかなくなり、悪魔退治の旅に出発する。
町を望む丘に幸福の王子の銅像が立っていた。全身は金箔で覆われ、目にはサファイアが、剣には大きなルビーが輝いている。ある秋の夜、王子の像の足元で眠っていた1羽のツバメの頭に、何かがこぼれ落ちてきた。
わがままで心の冷たい王様は、人々の言葉に耳を貸さず嫌われていた。不思議なことに王様は大きな帽子をかぶっており、頭を人に見せたことがないのだ。ある日、若い床屋が城に呼ばれて王様の耳を見てみると…。
昔は海の水は塩辛くなかったため、塩の値段は金や宝石よりも高かった。その頃、ノルウェーの谷間の町に2人の兄弟が住んでいた。ある日、生活に困った貧乏な弟が、けちで大金持ちの兄を頼って訪ねていく。
フランスのある町に青ひげと呼ばれる貴族が住んでいた。彼は6回も結婚をしたはずなのに、奥さんが煙のように消えてしまったのだった。ある日、青ひげは公爵の美しい娘・ソフィと7回目の結婚をしたのだが…。
フランダースの村に住む天涯孤独の少年・ネロは、イヌのパトラッシュと牛乳を配って暮らしている。画家になる夢をかなえるため、ネロは一生懸命描いた絵をコンクールに応募。結果発表の朝、ある事態が発生する。
ある農家にのろまと呼ばれる少年がいた。けがをした2人の兄に代わって森に木を切りにいったのろまは、森で小人のおじいさんにせがまれ、お弁当を分けてあげた。お礼にのろまは金色のガチョウを手に入れたが…。
神話の時代のギリシャにペルセウスという若者がいた。ある日、王のポリュデクテスが大宴会を開くが、貧しいペルセウスは勇気を贈り物に持ってきたと言う。王は高笑いして、ペルセウスにあることを命じるのだった。
お妃を亡くしたデンマークの王様は新しいお妃を迎えたが、彼女は恐ろしい魔女だった。魔女は11人いた王子様を魔法で白鳥にしてしまう。城を抜け出した末の姫は、兄たちの魔法を解く方法を老婆に教えてもらうが…。
雪が降るクリスマスの日。人々が楽しそうにプレゼントを抱えて家に帰るなか、1人の少女がマッチを売っている。しかし誰も少女に見向きもしない。少女が凍える手でマッチを擦ると、そこにごちそうが浮かび上がった。
いじわるな継母とわがままな義姉のフォレナに家の雑用を命じられても、心優しく美しい少女・マルーシカは愚痴も言わずに働く。フォレナの誕生日、マルーシカは真冬なのにすみれの花を摘んでくるよう告げられる。
まだ人間が生まれる前の昔。動物たちは寒い冬を越すために火を求めていた。火は高い頂にあって悪魔たちが番をしており、動物たちには分けてくれない。ある日、頭のいいコヨーテが火を盗み出す作戦を考えつく。
フランスの片田舎に住むカラバ少年は、親を亡くして孤独の身。残された物は赤い長靴とネコのペローだけだった。しょんぼりしているカラバにペローは心配するなと言い、長靴を履いて袋を手に森の中へ入っていった。
イギリスのある村に「巨人の庭」と呼ばれる美しい庭園があった。巨人は長旅を終え、庭に帰ってきた。巨人は何のために旅に出たのかを思い出せない。そして巨人は、庭が子供たちの遊び場になっていたので驚く。
何日も春の嵐が続いたため、どの船も出帆することができないでいる港で、オランダ人の船長は金もうけのために出帆することを決心する。神聖な復活祭の日であるにもかかわらず、船長は出帆を強行するが…。
中国の山奥に怠け者で食いしん坊のトラがいた。世間知らずのトラは、仲間から牛の話を聞き、麓の村まで下りてきた。その時、雨が降り始め、トラは人間たちが話す「あまもり」を恐ろしい動物だと勘違いする。
遠い昔。ある大きな森の近くに貧しい木こりの一家が暮らしていた。いじわるな継母はヘンゼルとグレーテルの兄妹を邪魔に思い、森の奥に置き去りにしようと考えた。これをヘンゼルとグレーテルが知ってしまう。
音楽家になる夢を持ったロバが、ブレーメンの町を目指して旅をしている。ロバはイヌとネコとニワトリと仲間になり、一緒にブレーメンに向かうことになった。ある夜、ねぐらを探していた彼らは一軒の家を見つける。
遠い昔のイランに、ロスタムという武芸に秀でた勇者がいた。イランはトゥラーンという国と戦っていた。ロスタムはサメンガンという国の王女と恋に落ち、王女は子を宿すが、彼はイランに帰国することになる。
森と湖に囲まれたこの美しい国では、人や動物がみんな眠ったまま。そこへある国の王子様が通りかかり、森の妖精たちが彼に助けを求め、「100年前に王女誕生の祝いの宴に呼ばれなかった魔王が呪いをかけた」と話す。
トルコのある小さな村に、ナスルという青年が子犬とニワトリと一緒に暮らしていた。大地主・ハリルの誕生日が訪れ、ナスルは汚い仕事着のまま誕生パーティに参加。その姿を見たハリルは憤慨する。
昔、あらゆる鳥が集まっている大きな森があった。その当時、鳥たちは地味で目立たない色をしており、みんな美しい虹が大好きだった。そんなある日、だんだんと虹が汚れ、色あせ始めるのだった。
人里から遠く離れた野原に1匹の野ネズミが住んでいた。ある日、町に住む家ネズミが現れ都会の自慢話をする。田舎のネズミは、立派な家に住んでおいしいものを食べている町のネズミがうらやましくて仕方がない。
神様が人間を作って間もない頃、人間は欲が深く、盗みや争い、殺人が絶えなかった。そんな人間を創ったことを後悔し始めた神様はある日、心正しいノアじいさんを呼んであるお告げをするのだった。
昔、中国は唐と呼ばれ、文化が栄えていた。板橋店という宿屋があり、主人は三娘子という女性で、どういう訳かロバをたくさん飼っている。そんなある日、趙という旅人が板橋店に泊まることになった。
貧しい学生・シルビオが、きれいでわがままな少女・ユリアに恋をした。ユリアは紅いバラを持ってきたら舞踏会で踊ってあげると言うが、バラがない。ナイチンゲールは、大好きなシルビオのためにバラを探そうとする。
広大な砂漠に世界一恐ろしいといわれる40人の盗賊がいた。ある日、まきを拾いにきた青年・アリババは盗賊たちの宝の隠し場所を偶然知ってしまう。その隠し場所の岩戸は、「開け、ゴマ」という呪文で開くのだった。
イギリスとフランスの間で百年戦争が始まり、フランスの片田舎に住むジャンヌという少女に神のお告げがもたらされる。信心深いジャンヌはシャルル皇太子に会い、戦場へ行かせてほしいと願って髪を切り落とした。
荒れた世の中を嘆くお釈迦様は、おじぞう様に下界を偵察するよう命じた。お坊様に姿を変えたおじぞう様は多くの町を訪ね歩き、不合格の町は滅ぼしてしまった。彼は朝鮮半島のある町で、心優しいおばあさんに出会う。
花から生まれた小さな女の子・おやゆび姫は、眠っている間にガマガエルに連れ去られてしまうが、魚たちが助けてくれた。しかし、たどり着いた花畑に冬が訪れ、食べる物がなくなり、おやゆび姫は倒れてしまう。
昔、ある大きな川のほとりに猿の国があった。一方、川の中ではワニの夫婦が暮らしていた。ワニの奥さんは重い病気にかかり、病気には「猿の肝」が効くと聞いた夫は、食いしん坊でいたずらっ子の猿を陥れる。
その年のロシアは冬が長引き、餓死や凍死する人が大勢現れた。ネコの王様は人間に飼われるしかネコが生き残る道はないと考えるが、ネコの王子・ミーニャーは反発し、ネコも人間のように生きればいいと主張する。
イギリスのリバプールからイタリアのマルタ島へ向かって出帆する船があった。その船内で、心優しい少女・ジュリエッタは孤児の少年・マリオと出会った。そこでジュリエッタは、彼の孤独な境遇を知ることになる。
ジョンジーという重い病気の少女が母親と暮らしていた。少女は生きる希望を失い、窓から見えるツタの葉が全て散った時、自分も死ぬのだと思い込んでいた。そこで、同じアパートに住む画家・ベイルマンがひと肌脱ぐ。
エスキモーのある村に、動物の皮で服や敷物を作るおばあさんが暮らしていた。ある日、白クマの子供が、人間に殺された母グマを恋しがり、おばあさんの家に迷い込んできた。おばあさんは白クマの子供を育て始める。
ギリシア軍の2人の勇者、メネラオスとアキレスは、年こそ離れていたが固い友情で結ばれていた。ある日、メネラオスの美しい妻・ヘレンがトロイのパリスにさらわれ、彼女を奪還すべくギリシアはトロイに攻め込む。
美しい森に囲まれたボヘミア地方。射撃の名人・マックスは、明日の射撃大会で優勝し、恋人・アガーテと結婚することを夢見ていた。そんななか、ライバルの嫉妬によってマックスは肩をけがしてしまう。
ノルウェーの谷間に貧しい母親と男の子が住んでいた。男の子は病気の母のためにパンを作ってあげようと、小屋にあった粉を持って外出する。しかしその時、北風が吹いて粉が吹き飛ばされてしまった。
イタリアのカレッツァ湖に、オンディーナというかわいい水の妖精が住んでいる。湖が青一色でほかの美しい色がないことが残念だった。ある日、オンディーナの美しい歌声を聞いた魔法使いが彼女に一目惚れしてしまう。
昔、美しくて気立てのいい娘がいた。彼女は新しい母親と2人の姉からシンデレラと呼ばれ、用事を言いつけられてばかりいた。ある日、城で舞踏会が開かれ、家で留守番をしていたシンデレラの前に魔法使いが現れる。
ある森に1匹の賢いウサギが住んでいた。そしてこの森には恐ろしいトラも1匹住んでいる。トラがウサギを襲おうとした時、ウサギは「餅を10個差し上げます」と嘘をつき、焼けた石をトラに振る舞うのだった。
アフリカのある国に心優しい羊飼いの少年が住んでいた。ある日、羊飼いはライオンの前足に大きなトゲが刺さっているのを見つけ、抜いてあげた。数年後。羊飼いは奴隷としてローマ帝国へ連れていかれるが…。
昔、フランスの片田舎におかしなお百姓さん夫婦がいた。ある日、喉に魚の骨が刺さったお姫様を診ることができる医者を王様が探していることを知った妻は、夫を懲らしめるいい機会だと考え、夫を推薦するのだった。
山の麓の小さな村に1人の少年が住んでいた。丘の上に羊を連れていき、オオカミに襲われないよう番をするのが少年の仕事だった。ある日、少年は見間違えてオオカミが出たことを大人に伝えるのだが…。
遠い昔。天上の神様たちが暴れん坊のお化けを退治し始め、神様はお化けたちを小さな入れ物に入れて下界に捨てた。それから長い時が過ぎ、ある日、木こりの息子が森の中でお化けの瓶詰めを発見する。
母親と2人で暮らしている少女・カーレンは、町の靴屋にある赤い靴に憧れて眺めてばかりいた。そして母親の葬式の日、見知らぬおばあさんがカーレンに赤い靴をくれた。彼女は赤い靴を履いて葬儀に列席するが…。
遠い昔、鳥たちと獣たちが戦争を始めた。鳥のように翼を持ち、獣のように牙を持つコウモリは、どちら側に付けばいいのかわからず悩んでいた。そこでずる賢いコウモリは、勝ちそうなグループの味方になろうと考える。
北の空に美しく輝く北斗七星には古い言い伝えがあった。長い日照りに見舞われたロシアのある村に、病気の母親と娘が住んでいた。少女は水を欲しがる母に飲ませるため、村じゅうの夜露を集めていたが…。
アイスランドの海のそばに1人の若者が住んでいた。ある朝、彼が散歩をしていると楽しそうな音楽が聞こえてくる。音楽につられて大きな洞窟の前に来た若者は、そこに置いてあったアザラシの皮を黙って持ち去った。
足が1本しかないスズでできたおもちゃの兵隊さんは、踊り子のお人形さんが大好きだった。彼女に結婚を申し込もうとした兵隊さんだったが、びっくり箱の鬼に邪魔されて窓の外に落とされてしまった。
昔、ライオンの王様は、アフリカ中の動物たちに証明書を発行することにした。しかし、亀だけは証明書をもらえない。そんな亀がインパラに恋をするが、インパラは「証明書がなければお嫁さんになれない」と告げる。
ある小さな町へ続く道を1人の兵隊さんが歩いていた。途中、水を飲ませてほしいと言うおばあさんに兵隊さんは自分の水を分けてあげた。おばあさんはお礼に火打ち箱をくれたが、開けてみると大きなイヌが現れる。
ある城で同じ年、同じ日に2人の娘が生まれた。1人は天使から祝福されたお姫様、もう1人は悪魔に祝福された魔女だった。月日が流れたある日、お姫様は遠い国の王子様のもとへお嫁にいくことになり…。
嵐の海で船・ガリバーが難破し、知らない島の浜辺に打ち上げられた。目を覚ますと、身動きできないよう身体が縛りつけられていた。ここは小人たちの住む国で、ガリバーは都で王様と会うことになった。
ギリシアのオリンポスの山に神々が住んでいた頃、そこに、竪琴が上手なオルペウスという青年がいた。オルペウスにはエウリュディケという美しい妻がいたが、エウリュディケは毒蛇にかまれて命を落としてしまう。
ウサギが森一番の利口者と呼ばれるのでキツネは面白くない。必死で捕まえようとするが、ウサギはキツネのたくらみを見抜いて逆にやり込めてしまう。ある日、キツネが死んだと聞いたウサギはキツネの家を訪れるが…。
ドイツの学者・ファウストは、まだまだ何も知らないことを痛感し、若返って学問を続けるためメフィストフェレスという悪魔に魂を売る約束をする。そんな彼は美しい娘に恋をし、本当に大切なものは何なのかを知る。
昔、アラビアでアラジンという若者が母親と暮らしていた。彼はひょんなことから不思議なランプを入手。そのランプをこすると大男が現れ、どんな望みもかなえてくれるのだ。おかげでアラジンはお金持ちになるが…。
中国のある村に貧乏なおじいさんとおばあさんとイヌとネコが住んでいた。青ヘビの命を助けたおじいさんは、振るとお金が出てくる尻尾をもらったのだが、泥棒に盗まれてしまう。イヌとネコが協力して宝物を取り戻す。
麦畑を荒らした白馬を捕まえた少年・イワンは、白馬からおわびにと、2頭の美しいウマと1頭の醜い子馬をもらった。しかし、この醜い子馬は魔法の子馬だった。イワンは王様からウマの世話を命じられる。
ある貧しい家に、母親が小さな男の子と一緒に住んでいた。ある時、重い病気の息子が死神に連れ去られてしまう。母親は必死に死神の後を追いかけるのだが、途中でさまざまな試練が彼女を見舞う。
湖と森に囲まれた美しい国のお妃様が、しらゆき姫を産んですぐに他界。新しいお妃は気位の高い女性で、不思議な鏡を持っていた。しらゆき姫は美しい娘に育ったが、お妃はその美しさをねたんで姫を殺そうとする。
ある村で暮らすおばあさんがかまどでそら豆を煮ようとした時、偶然そら豆とわらと炭がこぼれ落ちた。命が助かったそら豆とわらと炭は幸せの国を目指して旅に出発するが、なかなか幸せの国は見つかない。
昔、中国の片田舎に貧しい牛飼いの若者がいた。働き者の若者・けん牛は、天から降りてきたおり姫に一目惚れして結婚を申し込み、2人は結ばれる。しかし、天界に住むおり姫には人間と結婚できないおきてがあった。
昔の人は地球が動いているとは思ってもいなかったが、科学者・ガリレオは地球が太陽を中心に動いていると発表。神に逆らった考えだと怒った教会の人々は、ガリレオとその家族や弟子を火あぶりにすると脅す。
お母さんブタは3匹の兄弟の子ブタに自分の力で家を作るよう告げる。1番上のお兄さんブタは麦わらの家、2番目のお兄さんは木の家、末っ子はれんがの家をそれぞれ造るのだが、そこへ怖いオオカミが現れる。
昔、ロシアのある片田舎に年老いた悪魔と小悪魔が住んでいた。悪魔は、同じ町に住む働き者のイワンに対し、あの手この手を使い怠け者にしようとする。ある日、イワンに捕まった小悪魔は助けてほしいと懇願するが…。
森にキツネとウサギが住んでおり、共に自分こそが森で一番賢いと思っていた。ある日、小鳥たちからキツネの話を聞いたウサギは、「キツネより僕の方が知恵があり、キツネを乗り馬にしている」と自慢する。
トランシルバニアという地方には、今も恐ろしくも悲しい言い伝えが残っていた。ある城に、人間の生き血を吸って生きているドラキュラ族が住んでいた。ある嵐の夜、馬車に乗っていたシャロンが転落事故に遭い…。
長年にわたって険悪な関係にある、メッツェンガーシュタイン家とベルリフィッツイング家。残忍なフレデリックは、ウィルヘルムを愛馬と共に死なせてしまう。ウィルヘルムの魂は、フレデリックの馬の絵に乗り移り…。
怒ってばかりの亭主にあきれた奥さんは、自分が担当の育児や料理、家畜の世話などの家事と、亭主の畑仕事を交換しようと提案した。仕事を取り換えた亭主は上機嫌で、家の仕事など楽だと思っていたが…。
アントワープ地方の領主となった仲の良い姉弟、ゴットフリートとエルザ。エルザは不思議な夢を見る。白鳥の騎士が現れ、困った時はラッパを吹いて助けを呼ぶようにと言うのだ。そんななか、ある事態が発生する。
ロシアの田舎で暮らすおじいさんの家には、2頭の猟犬とでこしろという子犬がいた。ある日、年老いたお母さんオオカミに子羊と間違われてさらわれたでこしろだったが、オオカミの子供たちと仲良く遊び始める。
イギリスのある農家にエミリーと母親が2人で住んでいた。母に赤い手袋を買ってもらったエミリーは大喜びするが、大切な手袋を片方なくしてしまった。そこでエミリーは、魔法使いと噂されるおじいさんの家へ行く。
動物たちを困らせてばかりいる悪いキツネがいた。ついに我慢できなくなった動物たちはライオンの王に訴え、キツネは裁判にかけられることになった。しかし、肝心のキツネが出席しないことには裁判を始められない。
森のルールを破り、キツネが池の魚を大量に釣り上げて独り占めした。ウサギは知恵を絞ってキツネを懲らしめる。だまされたキツネは、落とし穴を掘ったり、包丁を手にウサギを追いかけたりするのだが…。
フランケンシュタイン博士は、墓から盗んだ死体を組みあわせて怪物を作る実験に成功。だが、人々から恐れられ憎まれた怪物は、その怪力で彼らを殺さずにいられなかった。そんな時、怪物は1人の純粋な少女と出会う。
昔、ある所に強欲な王様が住んでおり、何よりもお金が好きだった。ある日、狩りに出かけた王様は金色のシカを発見。優しいホセンはシカの願いを聞いて逃してあげた。王様はそんなホセンにひどい命令を下す。
ビルマのジャングルの奥に、自分勝手なライオンの王様がいた。横暴な王様のせいで家来たちは困っている。そこで、頭のいいウサギはある計画を思いつき、王様を訪ねて衣装をプレゼントしたいと申し出た。
ノッティンガムのシャーウッドという森に、ロビンフッドという若者が仲間たちと隠れて暮らしていた。そして重税に苦しむ人々を助けたロビンフッドに対し、悪代官は弓の名手を決める試合におびき出そうと画策する。
アフリカのジャングルの奥、川のほとりに村がある。ここの頭が双子の息子を授かった。月日が流れ、生まれつき体の弱かった弟・ケヒンデは虫けらのように嫌われ、悲しみのあまり村を出ていってしまう。
昔、疑い深い王様が住んでいた。王様は山向こうの牧場から友達に会いにきたヒツジ飼いを自分の命を狙ってきた者だと疑い、死刑を宣告。ヒツジ飼いは身代わりで捕らわれた友人との約束のため、懸命に走る。
湖のほとりに住んでいた三人兄弟の末っ子のペール。彼は両親の形見としてもらった1本の縄を使い、獲物を捕らえようと試みる。その様子を見ていた好奇心旺盛な水の精は、彼に何をしているのかを尋ねた。
海の向こうにそびえ立つ花果山の頂上に乗っている大きな石。その中から1匹の子ザルが産まれた。暴れん坊のこのサルは、誰よりも強くなりたいと仙人にお願いして修行を開始。やがて彼は孫悟空となる。
どろんこ玉が尻にめり込んで痛がるフクロウを気の毒に思ったカラスは、医者のカッコウに診てもらったらどうかと提案。だがフクロウは病気が治った途端、治療代を踏み倒し、このためカラスは裁判にかけられてしまう。
孫悟空が山の下に閉じ込められて500年たったある日。山のそばを三蔵法師という偉いお坊様が通りかかり、孫悟空はようやく助け出された。そして孫悟空は、天竺へ向かう三蔵法師の弟子になり、共に旅立った。
遊ぶことが大好きなキリギリスは連日パーティを開いていた。そんななか、アリたちは冬に備えて食べ物の準備にいそしんでいた。キリギリスはアリたちをばかにしていたが、間もなく厳しい冬が訪れる。
ブリテンという国にリア王という王様がいた。王にはゴネリル、リーガン、コーディリアという娘がいる。王は優しいコーディリアを追い出し、2人の姉に国を与えるが、姉たちに失望して荒野を彷徨うこととなる。
中国人の兄弟、アーターとアール。ある晩、アールは川のほとりで待っている娘に結婚を申し込むよう夢でお告げを受ける。兄弟が川のほとりに行くと本当に美しい娘がいて、ある願いをかなえてくれたら結婚すると言う。
1860年代。アメリカは南と北に分かれて激しい戦いを続けていた。マーチ家には長女・メグ、次女・ジョー、三女・ベス、四女・エミーの四姉妹が暮らしていた。仲の良い四姉妹の父親は、戦地に赴いていた。
フランスの片田舎で暮らすルピック家。赤い髪とそばかすを持つフランソワは、家族から「にんじん」と呼ばれてばかにされていた。愛してくれない母親、無関心な父親、いじわるな兄と姉に囲まれ、日々暮らしていた。
今から100年ほど前。フランスのある村にレミという8歳の少年がいた。ある日、パリに働きにいった父親と初めて会ったレミは、自分が捨て子だと聞かされる。彼は無理やり孤児院に連れていかれそうになるが…。