正歴2343年。月の民‘ムーンレィス”は地球帰還作戦を前にした環境適応テストのため、ロランをはじめとする3人の少年少女を地球に送り込んだ。 ロランはハイム家の運転手として働きながら地球の暮らしにとけ込み、ハイム家の次女ソシエとともに成人式の儀式に参加する。 だが、そんなロランの平穏な生活も、月の軍隊‘ディアナ・カウンター”が地球に降下したことにより一変してしまった。ディアナ・カウンターの襲撃に反応して機械人形ホワイトドール(∀ガンダム)が長い眠りから目覚め、ロランは地球側の人間としてホワイトドールに乗ることとなる。圧倒的な科学力と軍事力を背景に入植を進めるディアナ・カウンターに対し、イングレッサ領主の孫グエンは、ロランのホワイトドールを切り札に有利な交渉を進めようと画策する。 地球人とムーンレィスの共存を願うロランであったが、地球と月のパワーバランスを取るため、同胞であるディアナ・カウンターと戦うのだった。
核爆弾の処理を託されたロランは、ウィルゲムに同乗して宇宙に向かった。 一方、ムーンレィスの武門を司るギム・ギンガナムの部隊は、ディアナが逃げ込んだ小惑星ミスルトゥを破壊し、その破片が月の都市に向かってしまう。ロランは核爆弾を使って破片を粉砕する。やがて月へ降り立ったグエンの一行は、月を実質的に支配するアグリッパ・メンテナーと会談。ディアナもキエルになりすまして同席し、アグリッパの真意を問い質そうとする。アグリッパはディアナの月帰還作戦によってムーンレィスの闘争本能が呼び覚まされることを恐れ、そのような人々を月から追放しようとしていた。また、ロランが乗る∀ガンダムのことを極度に恐れ、∀が月と地球の文明を滅ぼしてしまうかもしれないと言い出す。 事態の収拾を図るため、ディアナは冬の宮殿にあるデータから“黒歴史”を紐解き、人類の最終戦争や、∀ガンダムの秘密があきらかとなる