DVD第3巻OVA
千秋のもとにマルレ・オケの指揮の代役の依頼が急遽舞い込んできた。予定されていた指揮者があまりのオケの酷さに逃げ帰ってしまったらしく、しかも公演まではわずか3日というとんでもない状況だ。それでもシュトレーゼマンたちが守ってきた伝統のオケのため、気を取り直してリハーサルに臨む千秋。だが、千秋は早々にオケのコンマスと衝突してしまう。千秋とコンマス、お互い独裁的で似たもの同士の度重なる衝突に、結局リハも消化不良のまま公演当日を向かえてしまうマルレ・オケ。そして、さらなるショックが千秋を襲う。なんと当日にも関わらずチェレスタ・ピアノ奏者が用意出来ていないというのだ…。千秋は急遽、のだめに演奏を頼むのだが、果たして公演はうまくいくのだろうか…?!
魔法使いの弟子は、魔法の使えないただの弟子でしかなかったのか…。千秋のマルレ・オケ初公演は、シュトレーゼマンのようにオケを鳴らす事が出来ず、観客の笑い混じりの拍手で幕を閉じることに…。公演が終わりアパルトマンに戻る千秋。すると、そこに鬼のような形相のRuiママが現れRuiを強引に連れ帰ってしまった。天才少女と呼ばれたRuiの出現で焦っていたのだめは、Ruiですら自らの進む道を模索して苦悩していることを千秋から知らされ少なからずショックを受ける。そんなのだめに対して、「お前が今まで過ごして来た時間は絶対無駄なんかじゃないから」と、優しく励ます千秋。そして自らの力不足を痛感した千秋もまた、マルレ・オケと一緒に絶対に這い上がろうと新たな決意を誓うのだった…。
オクレール先生の紹介で、のだめの初リサイタル開催が決定した。何でもブルターニュの海に近い教会で行われるらしい。のだめは、千秋とターニャを誘って教会のある街へとドライブに出かける。途中、ターニャから男性を紹介して欲しいということで、のだめの計らいにより黒木と落ち合う。しばし観光を楽しむはずの2組だったが、ロシアンギャルのターニャと武士の様にお堅い黒木は当然そりが合うはずもなく少々険悪なムードになってしまう…。一方、のだめと千秋は、海恐怖症の千秋がパニックを起こし同じく観光どころではない有様に…。なんとか目的地にたどり着いた一行を待っていたのは、壮麗な城とモーツァルトのコスプレをした一風変わった城主のピエール・ド・ブノワだった…。