学校が舞台のいじめ話。 気の弱い真由美が、不良少女・亜矢に募金を奪われ、 あらぬ恐喝を受ける。
ストーカー話。 ハードなストーカー行為を受けていた涼子。犯人は、家族ともども信頼していた担当刑事だった。
野球少年の話。 スター選手・花笠は、自分の過失で後輩を死なせた罪を、その親友・岩下になすりつける。
悪徳獣医の話。 天涯孤独の純子が家族同然に愛した犬が死んだ。その死は著名獣医・本條のいい加減な治療のせいだった。
オンラインショップの話。 裏で悪行を繰り返しているカリスマ女社長・里穂に、弱みを握られて利用されている美沙里。実は彼女は、父の復讐のために里穂へ近づいたのだった。
社宅の愛憎劇。 社宅族で権力を持つ支店長夫人・奈美子に目を付けられ、いじめられていく主婦・景子。その娘、遙が復讐を誓う。
劇団の話 大女優の紅翠は、養護施設で役者の才能がある彩花を見つけ、養女に迎える。が、翠の仕打ちはひどく、彩花は翠に怨みを抱いていく。
バーガーショップ店長の売り上げ横領を知った祐子がビルから飛び降り、意識不明の重体に。 が、実はそれは店長の仕業だった。それを知った祐子の親友・千恵は、復讐を誓う。
パティシエの話。 姉妹が念願だったケーキ屋をオープンする。が、姉・由香の師匠・森崎は営業を邪魔し、結果的にケーキ屋は潰れてしまう。 森崎は実は、以前由香にフラれ、恨んでいたのだ。それを知った妹・弘美は赤い糸を引く。
現代的な友情の話。 友達だと思っていた詩織から相手にされなくなったみなみは、詩織を地獄送りにしようとする。が、詩織が仲間はずれにされ、みなみとの友情は戻る。 詩織は裏切ったクラスメートを殺そうとみなみに持ちかける。が、赤い糸を解いた時、消えたのは詩織だった。
政界マスコミ話。 柴田のかつての同僚で先鋭政治誌の編集長・稲垣は、汚職を暴くためにその政治家の家族を偽スキャンダルで崩壊させていた。 全てを失った政治家の息子・雅哉はその怨みを晴らすため、地獄少女から黒藁人形を受け取る。
学校に行くことが出来ない不登校児・茜。 彼女の心許せる唯一の友達は、メール友達のcheppoだけだった。 担任は毎日呼びに来るが、それがさらに彼女の重荷となっている。 茜は担任・深沢を呪うが、実は彼こそがcheppoだった。
古本屋「江黒堂」で柴田が手にした古い一冊の本、そこには地獄通信の話そっくりの「煉獄少女」という小説が掲載されていた。 作者でかつて地獄送りを依頼した福元という男を探し当てた柴田、その老人・福元を訪ね、壮絶な彼の生き様を知る。そして彼の死を看取る。
立ち退きの話。つぐみの頭の中に浮かんだ脈絡のない映像は、地獄少女の事件と関わっているに違いない。柴田はその核心を探るため、父親を失くしたある少女に近づく。 あいは、つぐみ経由で地獄送りの予告を始める。あい本人は実は無意識の行動。
みちのく篇。純愛もの。 つぐみの頭に浮かんだ映像をたよりに、島にたどり着いた柴田とつぐみ。柴田達が目指した旅館には、少女三奈がいた。 彼女は許されざる恋をしていたのだが…あいの予告を知った藁人形達が、仕事の邪魔をする柴田の排除行動に出る。あいには内緒。
旅廻りの見せ物一座の話。 狭い世界での疑似家族感が産んだ歪み。 つぐみたちがやって来たのは、小さなサーカス団。ここにいる少女が地獄通信にアクセスしたと確信していたのだが、実際に少女に会ってみると、全く身に覚えがないというのだった・・・。
車を走らす柴田たちだが霧のせいで立ち往生してしまう。 そこにはサナトリウムが建っていた。入院中の少女・ニナはつぐみの来訪を喜びもてなすが、つぐみ達はその雰囲気に不審なものを感じていた。
芽衣子をかいがいしく世話をする美紀。 周囲は気がつかないが、それは芽衣子に弱みを握られてしまった故の奉仕だった。美紀は次第に追い詰められていく。
美しい少女・祈里が嫁いだのは、人形作りで有名な名家。 夫の母で偉大な人形師である鏡月との暮らしは祈里の人間性を無視した悲惨なものだった。息苦しさに耐えられなくなった祈里は、地獄通信にアクセスしてしまう。
番組のサイキック能力対決で敗れた超能力タレントは、負けた相手である少年ジルを倒してもらうため、地獄通信にアクセスしてしまう。
つぐみは知り合いの少女・優子が地獄少女と会っている場面を見てしまう。それを止めるために一と共に優子の家に出向くが、豊かであったはずの優子の家の畑が荒れ果てており…。
今日はつぐみの母・あゆみの命日だ。 墓参りに行こうともしない一に腹を立て祖父たちと出かけるが、そこで地獄少女の次のターゲットを知ってしまう。
つぐみが見た次のターゲット、それは病院の看護婦だった。 しかし誰が、どんな理由で?調べれば調べていく程、彼女は問題があるどころか、非常に善良な人だった。
柴田親子が向かった先に現れたあい。 ついに地獄少女と彼らの因縁が明らかになる時がやってきた。
柴田たちとあいの因縁は深く、あいが地獄少女になった事件に強くかかわっていた。 それは非常に辛く、そして哀しい物語だった…。
つぐみの手に渡された黒い藁人形。そのターゲットは…父親である一だ。 つぐみは、柴田は、そして地獄少女は?復讐の物語に、ついに一つの終止符が打たれる。
首謀者がわからないクラスでのいじめ。悩んだ麻紀に手を差し伸べたのは教師の瑛子だけだった。しかし、その犯人は…。
行方不明になってしまった妹を探すため、毎日チラシ配りを続ける一家。姉の弥生はずっと、不思議な幻聴を聞き続けていた。
隣に住んでいるけいちゃんは、多恵にとっては大好きだけど触れてはならない神聖な存在だ。しかしそのけいちゃんには弓枝というガールフレンドがいて…。
修一は女房の病気を治すために精一杯働いている。しかし医療費はふくらみ、徐々に修一を追い詰めていた。そんな修一がホストクラブを訪れる。その真意は…。
ホレた少女・泉が兄貴分の力也に取られるとわかった麗音。地獄少女との契約もヨユーで済ませ、ハッピーエンドを迎えるはずが…。
颯太が心に秘めているクラスメイトの少女・紀和子。声をかけることも出来ずにこっそり写真を撮るのが精一杯だ。そんな彼女を撮影するために行ったボーリング場で、颯太はとんでもない事を聞いてしまう。
息子が交通事故で死んだのは、行政の対応が悪かったのが原因だ…。そう思い込んだ母親の和子は告発の運動にのめりこんでいく。恵美はそんな母を支えるが…。
生徒たちの嫌われ者・馬場翔子は今日も厳しく生徒たちを指導している。その厳しさを怨んだ郁恵は、地獄通信にアクセスし、馬場先生の名前を書き込むがそれは嘘の地獄通信だった。
真帆は好きになった人と付き合った途端、別れられてしまいいつも一人ぼっち。美形の兄、幹夫はいつも優しく慰めてくれたが、真帆は愛憎入り乱れる複雑な感情を持ち続けていた…。
骨女が出会った男・哲郎は映画監督志望の全くもってダメな男だ。しかしなぜか骨女は男の事が気にかかる。それは他の女たちも同じだ。彼に振り回された女たちが次第に集まってくる。
引っ越してきた志津子は誰かから嫌がらせを受けている。彼女はいつも不在で引越しの挨拶ができていなかったお隣が犯人ではないかと思い悩むが…。
輪入道がヒッチハイクで乗り込んだトラック。運転手の道郎はこれから向かう先に大きな怨みを持っていた。そこは立ち退きを拒否した老人の住まいがあるのだが…。
小さな町で起こった連続殺人事件。被害者には全く接点が見つからないが、なぜか死体の片手にはVサインが…。
かつてのトレンディ新興住宅地・ラブリーヒルズは今や不景気と価格下落で見る影もない。そこに戻ってきた紅林一家だがある日、息子・拓真が悪魔の子だという中傷ビラが投げ込まれる。
仕事が来ないのも、生活が苦しいのも、みんな今の政治が悪いんだ!大泉政権を倒すべく、選挙にのめりこむ菅野親子。だがその影には汗して働く母親の姿があった。
悪い男にだまされた心優しい蘭は、意を決して藁人形の糸を解こうとするが、強気な女・マツの力を得て、男を復讐する作戦を開始する。
地獄少女と契約した寧々。ターゲットは自分の母親だ。しかし母親はかつてあいと契約し、藁人形の糸を引いた依頼者でもあったのだ。
ついに結婚を決めた里奈は、将来に夢を膨らませていた。そこへ一本の電話が入る。それはかつて家を出て行った母が戻ってくるという知らせだった。
輪入道が訪れた温泉旅館。すっかり新しくなった旅館だが、ここは輪入道にも思い出のある場所だ。その出来事とは…。
いつも仲良しの樹里と麻里。学校でもプライベートでもいつも一緒だ。しかしこの二人を繋いでいるのは、藁人形の赤い糸なのだ。
捨てられる女・洋子は藁人形を隠し持ち、男に必死にすがりついている。その様子を見ているのは骨女だ。彼女の胸に去来する時代を超えた切ない想い…。
母が死に、父が重症となった拓真に、両親殺害の嫌疑がかけられる。近隣住民からは疎まれ、孤独を感じている拓真。そこに謎めいた少女・せりが現れる。
周囲から拓真への疑惑は日に増していき、街は重苦しい雰囲気に包まれている。そんな事件に刑事の捜査が始まるが…。
一人、またひとりと街の住民が姿を消していく、地獄流しの連鎖は止まることがない。そしてそれは全て、拓真の仕業と住民たちは思っているのだ。
刑事の妹・蛍は拓真に残された唯一の味方だ。捕まえようと追い詰める住民から、彼女は必死に拓真を守ろうとする。
そしてついに拓真の名前が地獄通信に書き込まれた。彼の前に地獄少女が現れる。物語の終わりは誰も想像できない出来事だった…。
逸子は嫌味で陰険な数学教師の丹下が気に入らない。強引にゆずきに協力を頼み、丹下を学校から追い出すための作戦に出るが。
中学2年の明は「山岡電気」にいる美津子に恋心を抱いていた。そんな明は熱心にその店に通うが、ある時、美津子と彼女の夫の秘密を目撃してしまう。
アイドル歌手・森山ジュンを、危ないファンから助けたゆずきと秋恵。お礼にと招待された食事へ向かう途中、百田昌子と名乗る人物からジュンに渡してほしいという封筒を受け取り…。
仁志田という青年に助けられた、いじめられっ子の湯川は、 彼の勧めで始めた剣道でいじめから脱却する。尊敬の眼差しで仁志田を慕う猛だが…。
身に覚えのないことで、生徒である利々香の祖母からクレームを受けた、教師の新山。事情を聞こうと利々香と話し合いをするが、クレームはエスカレートして行くばかりで…。
体育教師として、女子生徒たちを指導する曽根アンナ先生。彼女達から慕われている骨女だが、ある女生徒が思わぬ行動を起こし…。
東京から転校してきた犬尾は、同じクラスの鷲巣と意気投合し、学校での行動を共にしていた。しかし、家庭の事情で放課後の誘いをいつも断る犬尾。それを心配した鷲巣は、詳しい事情を聞こうとするが…。
何不自由なく暮らす主婦、みおいの生活は愛犬モモを中心に動いている。そんなみおいに、ストレスを感じ始める人物がいた…。
自分に“稲荷のゴンさん”が憑いていると信じている楓。クラスメイトからは、からかわれていたが、ある事をきっかけに楓の能力が本当だと噂が流れて…。
毎朝、新聞配達のアルバイトをする和也。マラソン大会のトレーニングと言うが、実はたくさんの服を買う母親を、少しでも支えたいという気持ちからの行為だった。
小説をなぞらえた連続殺人事件が起こる。編集者の浅羽は真相を確かめるべく、 作者の上坂と接触するが、そこに犯人逮捕の情報が舞い込んできて…。
漫画家を目指す信夫は、夏休みの間プールでアルバイトをしている。 内気な性格の彼は、日々溜まる鬱憤をグラフにしていた。そのグラフとは…。
地獄に一番近い場所と言われている賽河原市で、毎年行われる“六文燈籠”。その日、ゆずきと秋恵に運命的な出来事が起こる。
都会に出てきた秀美は、終電に乗り損ねてしまい行き場をなくしていた。途方に暮れる秀美だったが、一人の青年が彼女に手を差し伸べる。
のんびり屋のうさぎは、何をするにもテンポが遅く、いつも周囲の手を焼かせてばかり。 そんなうさぎに、なんと彼氏ができて…。
名和は加世を助けるために藁人形を手にした。 それを知ったゆずきは、彼を止めようとするが、突如あいが現れ…。
ある人物からの依頼を聞いた山童は藁人形になることを自ら志願した。 その人物と山童の間には、哀しい過去があった。
DJ丈太郎のラジオ番組に夢中になっている知里子。 ある日“ハガキ職人のちーちゃん”が知里子だということがクラス中に広まり、注目の的となるが…。
自分の人生は自分で決めると華道の家元を出た花緒里は、 フラワーアレンジメントで名を馳せていた。しかし、父親の死をきっかけに抗えない本能を知ってしまう。
溝呂木は自ら見出した“溝呂木定数”である答えを導き出した。 そして、彼の“地獄邸”に集まったゆずきとあい達… 一体何が行われようとしているのか。
海斗に新しいお母さんができた。彼女はとても優しく、海斗は幸せだった。 彼女の身に変化が訪れるまでは…。
高校受験も差し迫ったある日、ゆずきは同じ中学校出身の女子大生、純香に出会う。 彼女には双子の妹がいるというのだが…。
受験勉強に集中するため、怨みの鈴音を無視し続けるゆずき。その止まない鈴音は同じクラスの文男から鳴り響いていた…。
合格発表当日に起こった、奇妙な出来事の数々。違和感を感じ始めるゆずきに、信じがたい事実が告げられる。
混乱するゆずきの前に現れた、あいと四藁たち。そして明かされる、幼いゆずきと両親の哀しい記憶。
運命を受け入れたゆずき。もはや、彼女を止める事は出来ないのか…。あいとゆずきの物語、ついに感動の終幕。