西暦2977年。人類は宇宙に進出するまでの科学技術を得て、ロボットによる惑星開拓、食糧生産などでこれまでにない飽食の時代を迎えていた。人々は政府から衣食住のすべてを提供され、催眠音波が仕込まれたテレビ映像によって反乱の意思を持たないよう飼いならされる。それにより政府の高官までも職務を放り出して競馬や娯楽に興じる日々を送っていた。宇宙海賊として地球全域にその名が知れ渡るキャプテン・ハーロックは、すっかり腑抜けた地球に危機感を覚えた唯一の人物。彼の言葉に耳を貸すのは、ハーロックが指揮する宇宙船「アルカディア号」のクルー以外はなく、「大いなる反乱者」として地球連邦政府警備隊の切田長官に目のかたきにされていた。そんな時、天文学者が次々と暗殺されるという事件が発生する。地球連邦はこれをハーロックの仕業と考えるが、それはまったくのえん罪だった。ハーロックだけは感じる、地球を何者かが狙っていると…
キャプテン・ハーロックの率いる海賊船アルカディア号が宇宙を漂っている。まゆみの吹くオカリナの音が地球から届いた。その瞬間、舵輪は動き始め、アルカディア号は地球へ向かった。まゆみの乗り込んだアルカディア号はすっかり正常に動き出した。サルザック海に向った一行に地球の切田長官が指揮するジェット機編隊が襲いかかる。と、突如、海底から軍艦の群れが浮上し切田編隊に向って砲撃を始めた。切田編隊が逃走すると、続いてアルカディア号に攻撃を始めた。攻撃を退けたアルカディア号は更に潜行を続け、ドーム状の巨大な物体を発見した。中には魔女アマンが立っている。仲間、正の父の仇である。しかし、正もハーロックもアマンに眠らされてしまう。と、そのとき、アルカディア号の主砲が魔女アマンを打ち砕いてしまった。アルカディア号がドームを被って脱出したあと、まゆみの吹くオカリナが宇宙空間に響きわたっていた。
ラフレシアがアルカディア号の捜索に血まなこになっている中、海賊島ではアルカディア号の補修が急ピッチで進められていた。その最中、ハーロックはアルカディア号の誕生秘話を正に告白する。当時からの因縁である切田長官は宇宙海賊ハーロックの捕獲に躍起になっており、そのため有能な科学者であるトチローを捕えて戦艦を建造させようとしていた。しかし開拓惑星ヘビーメルダーに潜伏していたトチローは、切田長官の部隊に取り囲まれるピンチをハーロックに救われ、直前で完成したアルカディア号で逃亡してしまう。安心したハーロックたちだったが、銃弾を受けたトチローは命を落とし、彼と共にいたいと願ったエメラーダは娘のまゆをハーロックに託して、宇宙葬にされたトチローの棺桶を追ってしまう。
Waga Seishun no Arcadia
In 2009, William Winckler Productions produced two all-new English-dubbed movie versions edited from the original series, each running 105 minutes.
Interview au festival MIFA d'Annecy le 10 juin 2011