志摩リンは「一人キャンプ=ソロキャン」が趣味の女子高生。11月の寒空にもかかわらず、自転車を走らせて今日は本栖湖でソロキャン。冬のキャンプ場はリンの貸し切り状態だけど、なぜか外のベンチでずっと眠りこけている女の子が……。その子の名前は各務原なでしこ。山梨に引っ越したばかりで、“千円札の絵にもなっている富士山”を見に来たらしい。ひょんな出会いをきっかけに、二人は夜の本栖湖で一緒に過ごすことになり……。
転入先の高校で野外活動サークル、略して野クルに入会したなでしこ。サークルと言っても、会員は大垣千明と犬山あおいの二人だけ。いつもは焚火をおこしてコーヒーを飲むくらいだが、キャンプ道具は使わないと意味がない!三人はグラウンドでテントを組み立ててみることに。そんななでしこたちを校内から見ていたのは、本栖湖で出会ったリン。再会に感激して、野クルに誘うなでしこだったけど、リンの反応はいまいちで……。
富士山の麓でソロキャンをしていたリンの目の前に、突然なでしこが現れた! どうやらリンの友達・斉藤恵那が居場所を教えたらしく、なでしこは本栖湖で食べたカレーめんのお返しにと、ここで鍋を作ってくれると言ってくる。最初はなでしこの料理に不安しかないリンだったが、出来上がった担々餃子鍋は、ぽかぽかと体の温まる美味しさで……。そんな鍋をつつきながら鍋をつつきながら、二人はまったりとおしゃべりを始める。
いよいよ野クル初の冬キャンプを決行! 行き先はイーストウッドキャンプ場……とはいえ、まだキャンプ道具は揃っていなかった。なでしこたちは準備を進めながら、なんとか身の回りにあるもので安く済ませられないかと模索する。一方で、リンも次のソロキャンの計画を立てていた。野クルの冬キャンと同じ日に、ひとり原付にまたがって長野へ出発。道中でメールのやり取りをしつつ、野クルとリンはそれぞれのキャンプ場へ向かう。
地元グルメや温泉の誘惑に勝ったり負けたりしながら、なんとかキャンプ場に辿り着いたなでしこたち。さっそくテントを立て、焚火を起こし、キレイな景色を見ながら煮込みカレーに舌つづみ。長野へ向かったリンは、高ボッチ高原でスープパスタ作りに挑戦。カレーめんとは一味違う手作りごはんの美味しさを堪能した。すっかり夜も更けて、寝る前にリンとメールをしていたなでしこは、リンに夜景を見せようとテントを抜け出して……。
リンはソロキャン用の新アイテム・コンパクト焚火グリルを手に入れた! これがあれば直火禁止の場所でも焚火や料理が作れる。思い付きで肉を焼いてみようかと言うと、その場に居たなでしこは焼肉キャンプだと思い込み大興奮し、週末にキャンプへ出かける流れに。なでしこの姉の桜に車を出してもらい、肉を買い込んで意気揚々と四尾連湖キャンプ場へ向かう二人だったが、このキャンプ場にはとある言い伝えがあって……。
四尾連湖の言い伝え……それは丑三つ時に現れるという牛鬼の亡霊……。「だったら丑三つ時になる前に寝ればいい!」と切り替えて、なでしことリンはキャンプを開始した。リンはコンパクト焚火グリルの準備をするも、なぜか思うように着火してくれず、お隣のベテランキャンパーさんの力を借りて無事、火おこしは成功! 焼肉と鱈鍋をたらふく食べて、二人は夜を迎えた。真夜中の丑三つ時、リンはトイレに行こうとテントを離れて……。
テスト前にも関わらず野クルの活動に勤しむ千明とあおい。今日は千明が買ってきた木の食器とスキレットのお手入れをすることに。通りかかった斉藤も引き入れ、次のキャンプの話に花を咲かせる。そしてテスト期間が終わると野クルの3人はアウトドア用品店に繰り出し、魅力的なアイテムに心躍らせていく。しかしキャンプ道具は大人価格で簡単には手を出せず……。なでしこは欲望のため、アルバイトを始めようと決心するのだった!
試験休みになでしこをキャンプに誘ったリン。しかし、タイミング悪くなでしこは風邪を引いてしまう。「私に構わずキャンプへ行って!」と懇願され、リンは一人、長野の上伊那へ出掛けることにした。観光プランも立てず、道だけは調べて出たものの、突然の遠出はハプニング続き。一方、なでしこの家に訪れた千明は、快復したなでしこと一緒にリンのナビをして遊んでいく。そしてなぜかお見舞いに持ってきたほうとうを作ることになって……。
千明となでしこのアシストのおかげで無事、上伊那ソロキャンを遂行できたリン。ちょっぴり苦手だった千明とも打ち解け、リンは野クルのクリスマスキャンプの誘いを受ける。5人のグループキャンプに向けて計画を立てる野クルメンバーと斉藤。校庭で焚火をしていると、新しく赴任してきた鳥羽先生が慌てて注意をしにやってきた。その流れで、鳥羽先生は野クルの正顧問に着任。でもこの人、どこかで会ったことがあるような……?
クリスマスキャンプは静岡の朝霧高原。集合時間より2時間も早く到着した千明とあおいは、近くの牧場でアイスを堪能。リンも早めに来てテントを設営する。メンバーが揃い、斉藤の飼い犬のチクワや高原に訪れていた子供たちと遊んで過ごしていると、徐々に日が落ち気温も下がってきた。今夜の献立はA5ランク牛肉のすき焼き! あおい特製の関西風すき焼きとトマトすき焼きに、なでしこたちは身も心も温まるのだった。
買い出しに出たリンの帰りを待つなでしこたち。リンも戻り、食器の片づけやお風呂を済ませた一行は、クリスマスキャンプの夜はまだまだ長い!と、お風呂上りの髪をお揃いのお団子あたまにしたり、タブレットで動画を見たりしながら、楽しい夜を過ごしていく。最後まで起きていたなでしことリンは、星を見ながらキャンプについて語り合い……。
みんな忙しい師走の年末。なでしこ、千明、あおいの野外活動サークルと恵那はアルバイトに勤しんでいた。そして同じくバイト中のリンは、年越しキャンプの計画を立てていて。
大晦日。静岡までやってきたリンは、海を満喫しながらキャンプ場で一年を終える。一方なでしこは元日もアルバイトで大忙し。そこにリンたちからメッセージが届いて……。
なでしこのお正月は静岡のおばあちゃんの家でのんびり。先に現地にいたリンも誘って浜名湖のうなぎに大満足! お腹も膨れて家に着くと、なでしこの幼馴染の綾乃が出迎える。
冬休みも終わり、次のキャンプについて相談しあう野クルメンバーたち。なでしこの頭の中は食べ物のことでいっぱい……と思いきや、ソロキャンにも興味が沸いてきて……。
山中湖でキャンプをすることになった千明、あおい、恵那。新品のキャンプ道具を買い、温泉に浸かり、風呂上りのアイスまで食べて、キャンプ前に富士山周辺を楽しむ3人だった。
山中湖湖畔のキャンプ場に到着した千明、あおい、恵那は、見晴らしのいい岬でのんびり。だけど、だんだん日が沈んでくるとあたりは寒くなり、キャンプどころじゃない!?
初めてのソロキャンに行くなでしこ。リンからキャンプの心得を聞き、千明とあおいに餞別をもらって出発!その頃、早川町に観光に来ていたリンは偶然、桜の姿を見かける。
キャンプ場に着いたなでしこはアウトドア料理の実験を始める。焚火を準備していろんな野菜のホイル焼きを作っていると、そこに小さなお客さんがやってきて……。
みんなで伊豆キャンプに行くことになり、どんな料理を作るか悩むなでしこ。一方、リンが原付に新しい部品を取り付けていると、おじいちゃんが彼女のために荷物を持ってくる。
あおいの妹のあかりもメンバーに加わって伊豆へ出発。ご当地グルメやジオスポット巡りをしながらキャンプ場へ向かうが、予定していたキャンプ場が使えないとわかって……。
伊豆旅行2日目。堂ヶ島公園に瀬浜海岸のトンボロと伊豆観光を楽しむなでしこたち。そして夜には、待ちに待ったなでしことあおいの誕生日サプライズが決行!
伊豆旅行最終日。山中湖でもお世話になった飯田さんに挨拶して大室山に登ったあとは動物園へ。温泉に入るカピバラに癒され、最後まで伊豆を堪能するなでしこたちだった。
放課後、久々に野外活動サークルの部室に集まったなでしこ、千明、あおいの3人。最近はバイトを頑張って贅沢なキャンプをしていたけれど、今日は初心に帰ってお金をかけずにアルコールストーブを作ってみることに。理科室に移動して、柔らかいアルミ缶の穴あけに苦戦しつつ、なでしこはスチール缶に素材を変えるなどして、アルコールストーブを完成させると、途中で合流した恵那と一緒に、実際に火を着けにいくことになり……。
千明の伸びた髪を切るために、恵那の家で庭キャンをすることになったなでしこたち。伊豆キャン以降にあおいが新しく買ったテーブルや、ちくわ用のキャンプグッズを見せてもらいながら手際よく庭に設営を済ますと、恵那はさっそく千明の散髪に取り掛かる。けれど、カッコいい系にするか、かわいい系にするか、はたまたトレードマークのおでこを出した髪型にするかで意見が分かれ、迷走の末に千明の悲鳴が山々に響き渡る事態に。
キャンプ道具を揃えた綾乃からのお誘いで、大井川の秘境でキャンプすることになったなでしことリン。キャンプ場を集合場所として、なでしこは電車で一人旅をしながら、バイク組のリンと綾乃は途中の千頭駅で合流して、一緒にツーリングしながら行くことに。それぞれの移動手段でキャンプ場までの道中を楽しもうとする中、バイク組の2人は目的地の畑薙湖へ行く途中、綾乃の提案で大井川流域の名所である吊り橋を巡っていく。
旅客と交流しながら、鉄道一人旅を満喫するなでしこ。目的の駅に着いたあとは、吊り橋を渡り、キャンプ場を目指す。しかし、リンと綾乃が到着するまで時間があったので、なでしこはキャンプの準備を始める前に周辺のダムを観光しつつ、再び電車に乗って奥大井湖上駅を目指していく。一方、ツーリング中のリンと綾乃は、落石が転がる険道を進みながら、吊り橋巡りを続けていて……。
なでしこはキャンプ場にリンと綾乃が来るまでの間、リンから借りたナタと焚き火台を使っての実験料理や、盛り付けのアイデアを考えながらのんびりと過ごしていた。するとバイクの音とともにリンと綾乃が到着。長距離移動でへとへとになった綾乃のテント設営を手伝ってあげつつ、3人はそれぞれが持ち寄った材料で、ハンバーグ、ビーフシチュー、オムライスといった、夕飯づくりに取り掛かる。
キャンプ2日目。なでしこたちは、大井川で一番有名な吊り橋「夢の吊り橋」を渡るため寸又峡を訪れる。吊り橋までの山道を、なでしこの昔話に花を咲かせながら歩いていくと、ほどなくして目的地に到着。揺れる吊り橋でスマホを落としそうになりながら、なんとか渡りきった3人は、道中のお店で渓流そばを堪能し、温泉に浸かって疲れを取るなど、寸又峡の旅を満喫していくのだった。
なでしことリンが大井川でキャンプ中、千明、あおい、恵那の3人も突発で山梨北部方面へキャンプをしに行っていたという。薪配布で手に入れた薪を割りながら、千明たちは美味しいもの、みずがき湖での観光、その後に起きたトラブルなど、旅の土産話を楽しく語っていってくれる。しかし話の中で、なぜか一緒に行かなかったはずのちくわが出てきたり、なでしこがワイプで乱入してくるなど、ちょっと変わった回想になってしまい……
予定のバスを乗り過ごし、山道を歩くことになったりしつつも、無事に目的地の瑞牆山キャンプ場に到着した千明、あおい、恵那。瑞牆山を眺めつつキャンプを楽しんでいると、仕事のため後から合流する予定の鳥羽先生から、そろそろ到着すると連絡が入る。そこで3人は食事の準備を始め、あおいと恵那は北杜市名産のトマトをたくさん使った料理を作り、千明はダンボール燻製で、自家製ソーセージ作りをリベンジすることに。
桜が咲き、心地よい気温の春。リンはひさびさのソロキャンをしに、十谷温泉キャンプ場へやって来ていた。管理人のいない穴場の無料キャンプ場を満喫しようとするリンだったが、放置されていたキャンプのゴミを掃除したことがきっかけで、車中泊キャンパーたちとキャンプマナーについて話していくことに。一方、自宅から見える桜の木を見つけたなでしこは、姉の車に乗って花見ドライブをすることになり……。
リンは花見スポットを巡りながら、甲府盆地の外周をツーリング。なでしこは姉の桜と花見ドライブ。千明はみんなとの花見の場所取りを兼ねた初めてのソロキャンと、それぞれ思い思いに休日を過ごしていた。そんな中、ちくわと富士川公園に来ていた恵那は、春のポカポカ陽気に当てられて、ベンチで居眠りしてしまう。すると、散歩中の女の子がベンチにやって来て、寝ている恵那とちくわの絵を描きはじめていき……。
あおいは岐阜の高山に住む親戚のおばちゃんから、キャンプの荷物を積めて通学にも使えるという、ロードバイクを譲ってもらう。とりあえず試しに近くのコンビニまで乗ってみるが、普段の自転車と違って速度が出たため、あっという間に着いてしまう。まだまだ乗り足りないと感じたあおいは身延駅まで足を伸ばし、まんじゅうを食べて一休みすることに。次の目的地にと思いついた先は……。
初ソロキャン中の千明は、夕食を手軽に済ませ、早めに寝袋に入っていた。しかし、なかなか寝付けないまま時間が過ぎ、トイレに向かおうにも辺りは街灯がなくて真っ暗で、さらに野生生物がしきりに物音を立てている……。そんなピンチをなんとか乗り越えたあと、リンから連絡が来ていることに気づいた千明は、SNSでお互いの近況を話しながら、夜の一人の時間を過ごしていく。そして夜は明けて、いよいよ花見キャンプが始まる。