中学1年生の春休みを目前に控えた終業式の日、シンク・イズミは学校からの帰り道で不思議な犬を目撃する。すると突然、シンクの足元に光り輝く召喚陣が出現し、あっという間にシンクは見知らぬ世界へと飛ばされてしまった。シンクがたどり着いたのは、異世界フロニャルドにあるビスコッティ共和国。そこでビスコッティの領主、ミルヒオーレ姫と出会ったシンクは、隣国との「戦」で連敗中のビスコッティを救う勇者になって欲しいと頼まれたのだが――。
ビスコッティとガレットの「戦」に、勇者として参戦するシンク。 ミルヒ姫から託された神剣パラディオンを、自分の得意な武器である「棒」の形に変えて戦うシンクは、デビュー戦ながらもガレットの戦士たちを次々と倒していく。 アスレチックと棒術が大好きなシンクは、フロニャルドの「戦」にも夢中になるが、そんなシンクの前に現れたのはガレット獅子団領の姫・レオンミシェリだった。自ら出陣したレオに対しシンクはどう戦う!?
シンクの活躍により、ビスコッティは久しぶりの勝利を収めることができた。祝賀ムードにわきあがる中、シンクだけは「ある問題」が発覚したことにより、すっかり落ち込んでしまっていた。そのことに責任を感じた研究士のリコッタは、問題を解決する方法を探すが、なかなか簡単には見つからない。その問題はひとまず置いといて、シンクは別の用件をリコッタに頼む。持ってきた携帯電話で人間界と連絡を取りたいというのだが……。
コンサートの本番直前に、ミルヒがガレットの秘密諜報部隊「ジェノワーズ」によりさらわれてしまった。敵の目の前に勇ましく名乗りを上げるシンクだったが、この世界ではそれが宣戦布告を受けたとみなされ、かえって事態を悪化させる結果になってしまった。公式の「戦」になったことで、コンサートどころではなくなるビスコッティの人々。シンクは無事にミルヒを助け出して、コンサートにも間に合わせると固く心に誓うのだった。
さらわれたミルヒがいるミオン砦をめざすシンクとエクレール。オンミツ部隊のブリオッシュやユキカゼらの加勢もあり、砦への突入に成功すると、そこにはガウル王子とジェノワーズが待ち構えていた。シンクはガウルと、エクレールはジェノワーズとそれぞれ対決。ガウルの必殺技による猛攻を受けて、防戦一方のシンクは立っているのもやっとというボロボロの状態に。その時、絶対にくじけないシンクの心が、新たな力を呼び覚ました!
シンクがフロニャルドにやってきてから数日間が経過した。その間にリコッタと一緒にお使いに出かけるようになったり、エクレールや親衛隊のみんなと共に訓練をするようになったり、ブリオッシュやユキカゼと釣りを楽しむようになったりと、フロニャルドでの暮らしにすっかり溶け込んでいた。一方で姫として忙しい日々を送るミルヒ。この時のシンクやミルヒは、自分たちの身に予期せぬ不運が迫っていることを知る由もなかった……。
朝早くから大張り切りで姫としての仕事をテキパキこなすミルヒ。シンクと約束していた朝のお散歩を心から楽しみにしていたのだ。ミルヒがシンクを連れて行った場所は、ミルヒの「秘密の場所」である花畑。運動をしたり、お弁当を食べたりして楽しむシンクとミルヒ。すっかりご機嫌のミルヒが城へ戻ると、テレビからレオの宣戦布告を知らせるニュース速報が流れてきた。その中でレオが出してきたある条件に、ミルヒは衝撃を受ける。
フロニャルドの多くの国で受け継がれている、二対一体の宝剣。ビスコッティとガレットによる次の戦は、互いの宝剣を賭けた大戦となった。ビスコッティでは2万人近い参加者にミルヒが明るい表情を見せて激励し、シンクも大一番に向けての決意を新たにしていた。一方のガレットからも、2万人を超える戦士たちが出発する。その後方で行軍するレオの脳裏には、この戦を仕掛けるきっかけとなった、ある夜の出来事がよみがえっていた。
ビスコッティとガレットの大戦は続いていた。現状ではビスコッティがやや有利だが、ガウルやゴドウィン将軍を中心としたガレットの猛攻もすさまじく、まだどうなるかはわからない。ミルヒを連れたシンクとエクレールは敵の砦へとたどり着き、息の合ったコンビネーションで守備隊を撃破。いよいよレオのいる砦の中心部へと近づいていく。そしてミルヒは単身レオの元へと乗り込み、この戦を起こした本当の理由を問いかけるのだった。
ミルヒとレオの前に突如として現れた巨大な魔物「キリサキゴホウ」。レオによると、かつて地の底に封じられた禍々しき存在だという。そんな魔物の叫び声から、ミルヒは悲しみを感じとっていた。しかし、暴れる魔物にミルヒは飲み込まれてしまう。眼前でミルヒを奪われ、怒りに震えるレオが魔物に立ち向かっていくが、力及ばず倒れてしまう。そこへ駆けつけたシンクとエクレールは、ミルヒを無事に救出することができるのだろうか?
シンクとミルヒ、そしてレオの活躍により魔物は退治され、フロニャルドの大地に再び平和が戻ってきた。中断されていたビスコッティ、ガレット両国による戦もレオの宣言により正式に中止が決定。領主としてより一層の精進を心に誓うレオは、近いうちに「楽しい戦」を開くことを両国民に約束するのだった。また、中止になった戦の埋め合わせも兼ねてミルヒの臨時ライブが開催されることに。その会場でミルヒとレオが話したこととは?
盛大に行われたミルヒのコンサートから一夜明けて、ビスコッティ、ガレットの両国は普段の暮らしへと戻っていった。そんな中、リコッタだけが浮かない表情をしている。王立研究院で研究と調査を重ねた結果、勇者であるシンクを元の世界へと送還させる方法がわかったのだが、その条件としてとてもつらく悲しい事態が避けられなかったからだ。送還の期限まであと3日。真実を告げられたシンクは、どのように日々を過ごすのだろうか?
シンクがフロニャルドから地球へと帰還する日がやってきた。フィリアンノ城ではお見送りの式典が開催され、ビスコッティの人たちは温かい笑顔でシンクを送り出すのだった。そしてシンクはリコッタやエクレールにも別れを告げて、すべての始まりの場所である召喚台へと向かう。送還の儀を執り行えるのは召喚主自身、つまりミルヒだけ。2人きりの空間で思い出を語り合うシンクとミルヒは、溢れ出す涙をこらえることができなかった。
異世界フロニャルドと地球がつながった「勇者召喚」の春から3カ月。中学二年生の「勇者」シンクは、約束通りに再びビスコッティ共和国へと出かけてゆく。今度の召喚には、幼馴染みのレベッカも一緒に同行、いとこのナナミは、ガレット獅子団から直接召喚!帰ってきた勇者を歓迎で迎えるビスコッティ一同と、戦場に降り立つ新たな勇者!この夏もノリノリで大騒ぎ??
帰ってきたビスコッティの勇者シンクと、ガレットの新たな勇者ナナミ。勇者対戦が盛り上がる中、レベッカは異世界イベントに驚いたり、早速ミルヒと仲良くなったりしていた。そんな中、ビスコッティの隣国パスティヤージュ公国の領主見習いクーベルは、飛空騎士団と共に歓迎戦の開催会場へと急いでいた。急ぐクーベルの目的は、「自国勇者のスカウト」。そのスカウトの相手とは一体...
クーベルの想いに答えたレベッカは、パスティヤージュの勇者として歓迎戦に参戦!抱き続けた憧れを空を駆ける力に変えて、飛翔系勇者レベッカは大活躍。そんなレベッカを迎え撃つのはシンクとナナミ!
勇者3人での休日を過ごしたシンク達は国に戻りそれぞれの夏を迎える。シンクは風月庵のほとりで夏合宿!ユキカゼとエクレール、ガレットからもノワールが参加。長年のライバル同士でもある、エクレvsノワールの対決が勃発!大騒ぎの合宿も夜を迎え、シンクとエクレは深夜二人っきりのドキドキのシチュエーション。二人で過ごす合宿の夜とは……?
シンク達の合宿で盛り上がる中、ナナミはガレットの人々を脅かす、追いはぎの噂を耳にしていた。捜査に乗り出したナナミとジェノワーズの残り二人はガレット国内の東方街アヤセへ向かう。近衛隊長のビオレが引率し、現地の服装で潜入捜査を開始!そんな中、4人を見つめる怪しい人影、犯人に迫る4人が迎える意外な結末とは……?
開催が迫る3国合同興業、その会議の為にビスコッティからミルヒ、ガレットからはレオがパスティヤージュに赴き、その間に勇者達は久しぶりに3人でのおしゃべりを楽しんでいた。会議を終えたクーベルに誘われて、シンクはかつて魔王が封印され、英雄王が眠るとされる『英雄王の丘』へ向かう事に。英雄王の後継者が触れると素敵な奇跡が起こるという伝説を試すべく、石碑に触れるシンクとクーベルだったが……
永き眠りから目覚めた英雄王アデル、魔王ヴァレリーはかつての勇者パーティで魔物を封印した洞窟があるフレーゼ砂漠を訪れる。アデル、ヴァレリー、イスカ、そしてブリオッシュの4人で封印洞窟の確認を進めるのだが、アデルが何気なく触れた封印刀の一つが、もろくも砕け散ってしまう。封印が破損された事で魔物が蘇ってしまい、再び封印を試みる4人が見たものとは…
年に一度開催されるパスティヤージュ公国伝統のイベント、エスナート芸術音楽祭。フロニャルドの人気歌手でもあるミルヒのライブも行われる事に。ライブを前に、ミルヒはレベッカとお風呂でガールズトークで花を咲かせていた。例年の倍以上の動員を集める中、エスナート城下では宝石店が強盗被害に遭っていた。不敵な笑みを浮かべる犯人がミルヒの楽屋に忍び込み…
3国合同興業「ユニオン・フェスタ」がいよいよ開催される。その日の朝はシンクとミルヒ、レベッカとクーベルの4人でお散歩へ。その頃、エクレとリコの親友コンビは2人で準備を進めていた。そんな中、些細な行き違いから喧嘩をしてしまう。2人の喧嘩を聞きつけたレオがエクレの元にやって来たのだが、ユニオン・フェスタでの一騎打ちをエクレに持ちかける。突然の出来事にエクレが下した結論とは…
ユニオン・フェスタ開幕戦、レオとエクレールによる一騎打ちにより一歩リードするビスコッティ。空ではビスコッティvsパスティヤージュの代表同士により空中戦が、陸ではブリオッシュとナナミ、シンクとガウルによる猛戦がそれぞれ繰り広げられていた。空を覆う弾丸の雨の中、ぶつかり合うミルヒとレベッカ、普段は大の仲良しな2人の想いとは…
ユニオン・フェスタ2日目、海上戦。海岸バトルフィールドの特設ステージでは、ミルヒによる企画『海辺の騎乗戦、ウォーター・バトル』が熱狂の中、開催された。2日目・3日目と大騒ぎのうちにイベント日程は進んでいき、ユニオン・フェスタは閉幕していく。一段落の後、シンクとミルヒは風月庵近くの渓流を訪れる事に。久しぶりの落ち着いた時間を過ごしたミルヒは風月庵の片隅に転がる宝石のようなものを見つけるのだが…
勇者3人の帰還予定日が翌々日に迫り、ユニオン・フェスタも最終日を迎える。勇者達が入れ替わり、シンクがパスティヤージュ、レベッカがガレット、そしてナナミがビスコッティと「一日勇者」として各国の放送に出演したりフェスタ最終日を盛り上げる。放送終了後クーベルがリコッタとノワールを誘い、二人が小さい頃から行きたがっていたパスティヤージュの宝物庫に向かう事になるのだが…
楽しかったフロニャルドでの旅行も一先ず終わりの時を迎える事に。最終日の前日は領主3人、勇者3人でのピクニックに出かけたり、ガウル主催による壮行会も大盛況、ガレット組はそのまま深夜まで大盛り上がり、ミルヒとシンク、クーベルとレベッカは4人でお泊り会!4人で過ごす最後の夜は更けていく。帰還当日、再召喚の為の記念品を受け渡しシンク達の勇者な夏は終わりを迎えるのだが…
再びシンク達がフロニャルドに召喚される日がやってきた。しかし、召喚時の落雷でシンクとナナミの出現座標がずれてしまい、二人は奥深い森の中に墜落してしまう。荷物を失い連絡の術が無い中、星の位置を頼りに歩き出す二人。だが、森の中には巨大な食肉植物や恐竜達が跋扈しており何度も危険に遭遇する。そんな中、二人はシャルと名乗る少女に助けられ――。
無事に荷物と装備を見つけ出したシンク達は、勇者としての力をふるいシャルの窮地を救う。各王国への連絡も済ませ、あとは迎えを待つのみだったが、自分達やシャルを襲った魔物の事が気にかかり、シャルの魔物退治に助力を申し出る。しかしシャルは、「これは竜の巫女である自分の役目」とシンク達の助力を誇示する。だが、そこにシャル一人では手に負えない数の魔物達が現れ――。
次々と森の動物達に寄生し爆発的に増えていく魔物。それを退治する為に三国の軍隊が終結した。各国の軍が土地の要であるシンリュウを護衛し、勇者三人とシャルが魔物の本体を見つけ出し撃破するという作戦を展開するが――。
ヴァレリーが密かに飼育していた魔物が逃げ出した。人間に害を与える事はないとヴァレリーは言うが、その魔物は人間の汗が染みついた布や金属、つまり衣服や鎧を溶かすというとんでもないものだった。おりしもパスティヤージュを訪れていたナナミとジェノワーズを巻き込んで大捕りものが始まった――。
ミルヒオーレらと共に結晶鉱山を訪れたシンクは、森の中で精霊に近い小人・モリビト達と出会う。モリビト達は何やら困っている様子で――。
毎年恒例という、レオの「お見合い」が行われることになった。それはレオとお見合い希望者が立ち合い、レオに勝利した者がその権利を得るというとんでもない催しだった。案の定、レオの圧倒的強さに挑戦者達は全く歯が立たないが、挑戦者の一人、覆面で素顔を隠した小柄な人物は卓越した技術でレオと見事に渡り合う。果たしてその正体は――。
レオのお見合いイベントで一躍名をはせたリーフ王子。三国の主要人物との交流を深める一方、彼はずっと憧れていたアデルら伝説の英雄に直接会う機会を得て――。
アデルが語る遥か昔の物語――アデルがフロニャルドへと召喚され、パスティヤージュ最後の王・フィーと出会った事で始まった冒険譚の数々。最初はフィーと二人だけの、魔物退治もままならないパーティーが、冒険の最中に出会ったイスカとヒナの兄妹や、フィーの弟である魔物学士ヴァレリーの加入により力を付けていき、やがて英雄と呼ばれる存在になるまでの長い道のりのお話――。
三国の当主と勇者が揃った場に、竜の巫女のシャルが訪ねてくる。フロニャルドの上空に広がる「空の海」に異変が起こっていることを伝えに来たのだ。異変の原因を調べる為、「空の巫女」に会いに行くというシャルに、勇者三人とガウル、ジェノワーズ、リコッタが同行することに。 「空の海」に辿り着いた一行は、海の象徴であり「空の巫女」の住まいでもある巨大な存在、「星鯨」と遭遇する。その時、温和なはずの星鯨がその大きな口を開けてシンク達を吸い込み始め――。
ようやく空の巫女のもとへ辿り着いたシンク達は、「病魔」の大量発生の原因が星鯨の体調不良にある事を知る。本来ならば「星の民」達の歌により快復する星鯨だったが、星の民の歌い手達も病魔の影響か、喉を壊してしまっており歌が歌えない。そこで一計を案じたシンクは、「地上の歌姫」を星鯨のもとへ連れてくるべくベッキーと共に地上を目指すが――。
シンクとベッキーはミルヒオーレを空海に連れてくるべく急ぎ地上に戻る。一方その頃、星の民の里は、アリアを付け狙うベルデという名の謎の少年の襲撃を受けていた。ベルデの恐るべき力にユキカゼ達は為すすべなく撃退されてしまい、アリアは攫われてしまう。事の次第を知ったガウルはジェノワーズと共にアリアを奪還すべく動き出すが――。
ガウルとシンクによりベルデは倒された。ミルヒオーレの歌により星鯨の内部が浄化されていく中、魔物であるベルデは最早消滅を待つのみだったが、ガウルとシンクは――。