学校・生物教室。小夜に襲い掛かる異形の生物<翼手>。 ハジから手渡された刀を手に小夜は迎えうつ。小夜を迎えにきて、その場を目撃したカイは、翼手の返り血で真っ赤に染まった小夜の姿に衝撃を受ける。そして小夜はその場で気を失ってしまう。 そこへ米軍の特殊部隊が学校へと現れる。カイたちは間一髪、この現場から逃げ出すことに成功する。翌朝、この事件は、薬物中毒の米兵による殺人事件として処理され、翼手の死体は米軍の手で極秘に運び出されていた。そしてこの事件の裏には、謎のフランス人ヴァン・アルジャーノの姿があった。学校から病院に運ばれた小夜。 徐々に思い出されてくる学校での事件。待合室では小夜を監視する謎の男、デヴィッドがジョージと何やら話し込んでいた。その話を聞いてショックを受けた小夜は、病院を飛び出してしまう。
全ての痕跡が消え、まるで事件がなかったかのような真新しい机が置かれた生物教室。 学校の中から、あの惨劇の記憶が薄れていく。 しかし、小夜は時間が経つにつれて、あの事件が静かに自分を包み込むことを感じていた。 そんな中、事件の裏に何かを感じ取り、取材を続ける新聞記者・岡村の姿があった。 学校帰り。ジョージは小夜を誘って、宮城家の墓へと連れて行く。 夕日に染まる海の見える高台。そこでジョージは自らの過去と、小夜との出会いについて語りだす。 「OMORO」に戻り、デヴィッドから自分が翼手を倒すことができる唯一の存在だと告げられた小夜は、その事実に驚愕する。 「OMORO」の店に馴染みの客・元米兵のフォレストがやってくる。その目は赤い光をたたえ、小夜たちに襲い掛かる……。