シーズン1第1話「勇者失格」の画像をフリー素材サイト「いらすとや」のイラスト素材に差し替えて編集されたワケあり版。
読モで成績優秀な新堂衣宇と体が弱く学校を休みがちな箱崎紅末。そんなふたりの取り合わせが珍しいと思っていた四谷友助は、次の瞬間異世界にいた。空気を動かすことしかできない新堂と、戦士のくせに剣を振るえない箱崎、そして武器が鍬と鎌しかない四谷とろくな戦闘力がないパーティは、強敵であるトロールに挑む。
新堂と箱崎がトロールに食われ蘇生できない。ひとりで戦うピンチのさなか、四谷は新ジョブである料理人に転職する。料理人のスキルにより二人を助け出し、辛くもトロールを倒した四谷たちは、クリア報酬として10周クリア後の世界を見る。そしてそこに映し出された光景を見た四谷にある考えが浮かぶのだった。
ゲームマスターからとある女子をナンパするミッションを与えられた四谷は、潜り込んだ高校の女子トイレでクラスメイトにいじめられていた時舘由香を助ける。時舘は、4人目の仲間だった。異世界に召喚された彼女は、流されるままの自分に対して、強く美しい新堂にあこがれの目を向ける。だが、新堂にも人には言えぬ過去があった。
次のクエストのため西の果てにある町ラドドーボを目指す一行。だが、途中新堂が盗賊に捕まってしまう。助けようとする箱崎と時舘に対して、あくまで先を急ごうとする四谷は意見の対立から別々に行動することに。そして四谷は、ウマを手に入れるべく参加したコルトネルの武術大会で女騎士カハベルと出会う。
カハベルの助けを得て仲間を救出した四谷。死なないプレイヤーたちに剣の稽古をつけることを条件に、カハベルもラドドーボまで同行することになる。道中ゴブリンを見つけた一行は遭遇戦を仕掛ける。己の非力さと覚悟の無さから戦闘では足手まといだった箱崎は、覚悟を決め自らの意思でゴブリンを手にかけるのだった。
コボルトに襲われていた一行を助けた四谷たち。それは、異教徒をラドドーボに移送する独裁国家デオック王国の部隊だった。デオック兵たちの目的はラドドーボで異教徒たちを処刑すること。四谷たちはクエストの真意が読めないものの、デオック兵、異教徒たちと一緒にラドドーボへ向かう。
四谷たちを信用しないデオック兵カミルトーの罠により、古代の罠が眠る洞窟に閉じ込められる。四谷が離脱してしまった中で残り3人とカハベルで難敵ガーゴイルに挑む。カハベルがガーゴイルにやられしまい絶体絶命のピンチだったが、新堂はランク10になり戦士(剣)に転職し、なんとかガーゴイルを撃退する。
洞窟を抜けた一行は、デオック兵の追跡とクエスト条件の探索のためチームを二つに分ける。デオック兵を追う四谷、時舘、カハベルはカミルトーの部隊に追いつく。だがそのまま戦闘に入れば、デオック王国とカハベルの故郷コルトネルが戦争になる可能性がある。かくして四谷は、とある策略を実行に移すのだった。
四谷の策略により異教徒の奪還に成功し、カハベルは部下の仇であるカミルトーを討ち取った。新堂、箱崎の別チームがラドドーボ宛の荷物を探している中、四谷たちも異教徒たちとラドドーボに向かう。道中、四谷とカハベルの関係に気をもむ時舘は二人をくっつけようとあれこれイベントを試みる。
ラドドーボに無事荷物を届けることができた四谷たちはカハベルとも別れ、残りのクエスト、マップ5%を踏破するため4方向に別れそれぞれ移動する。順調に進むことができれば、そう難しいクエストではなかった。だが、天気が吹雪へと変わり、一行の進行を阻む。
刻々と時が過ぎゆく中、それぞれの歩みは雪に阻まれ遅々として進まない。しかも低体温症で死ねば、環境を変えない限り復活することもできない。一行は焦っていた。四谷は偶然落ちた地下迷宮に迷い込み、新堂はそれと知らず薄氷覆う湖面を往く。箱崎は進退窮まり、それぞれ命を落とす。そして残る時舘は諦めようとしていた。
クエストクリアの報酬として、異世界がバーチャルなのかとゲームマスターに問う時舘。答えはそこが分岐した別の地球であるというものだった。実在する世界と聞いて、人を殺してしまったことに戦慄する四谷。現実世界に戻り通常の生活をしていると、四谷のもとに少女の姿をしたゲームマスターが現れ、新プレイヤーに会いに行くことになる。