物語の始まりは、キエサルヒマ大陸のとある都市トトカンタ。その街に、1年程前にぶらりと現れた魔術士のオーフェンは、仕事にも就かずブラブラと毎日を過ごしていた。どうやら彼は毎日暇さえあれば、トトカンタの良家・エバーラスティン邸を見張っているようなのだ。そんなある日、彼が間借りしている宿屋の息子・マジクから双眼鏡を借りて屋敷を見ていると、ひとりの少女が着替えを始めた。彼女の名はクリーオウ。クリーオウは、オーフェンの覗きに気づくと、居間にあった剣を手に飛び出してきた。実は、彼女が持ち出してきた剣こそ、オーフェンが1年もの間見張ってきた、月の紋章の剣(バルトアンデルスの剣)なのであった。
バルトアンデルスの剣を求め現れたのは、数年前に突如キエサルヒマ大陸に出現し、各地の街を破壊、人々を恐怖させたブラッディオーガスト(血の八月)と呼ばれる怪物であった。オーフェンの真の目的は、剣に導かれてやって来るその怪物だったのだ。その怪物を、倒すのではなく封印しようとするオーフェン。しかし、そこに思わぬ邪魔が入る。オーフェンの師で大陸一の魔術士と名高いチャイルドマンであった。チャイルドマンの妨害で封印は失敗。ブラッディオーガストは姿を消してしまう。謎の怪物を巡り、師弟の間には緊張が走るのであった。
クリーオウとマリアベルをつれ去ったブラッディオーガストは、バルトアンデルスの剣と引き換えに二人を返すというメッセージを残していた。二人を助けるため、指定の場所に約束の時間より早めに行くオーフェン。そして、彼は再びブラッディオーガストを封印しようと試みるが…。
トトカンタを旅だったオーフェン、マジク、クリーオウの3人。彼らは途中、カルナー山の麓に通りかかる。期待とは裏腹に何も起きない日々に退屈していたクリーオウは、ピクニック気分での山登りを主張するが、カルナー山には魔物が棲んでいると言い、オーフェンはクリーオウの提案を一蹴。しかし、諦めきれないクリーオウはマジクを連れて…。
3人がやってきたのは、魔術士を毛嫌いしているドラゴン信仰の村であった。その森で、食料探しのためオーフェンたちと別行動のマジクは、ひとりの少女を見かける。不思議なことに、彼女が傷ついた動物の患部に手をかざすと、傷が癒えていくのであった。その光景に魅入ってしまうマジク。しかし、自分の身に危険が迫っているとは気付く余地もなかった…。
ディープ・ドラゴンの魔術で意識を失ったオーフェンは村の人々に捕まり、処刑されることになってしまう。師匠を助けたいマジクだが、一人の力ではどうにもならないため、フィエナに協力を願い出る。その願いを受け入れたフィエナだが、とうとうオーフェンの処刑が始まってしまう。
オーフェンたちは、クリーオウになついたディープ・ドラゴンの子どもレキを仲間に加え、ウェーブランドという港町にやって来た。というのも、その港の沖にある無人島にオーフェンは用があるというのだ。実はこの島は、かつてオーフェンとアザリーが訪れたことのある島だった。
今度こそと意気込んで、遺跡で見つけたブレスレットを使用し、ブラッディオーガストの封印を試みるオーフェンだったが、失敗。落ち込むオーフェンの姿をみて、心配するクリーオウとマジク。そんなとき、遺跡の中で過去を映し出す水晶を発見した一行は、かつてのアザリーの姿を目の当たりにする。
水の都・アレンハタムにやってきたオーフェン一行。このアレンハタムは、面積の半分を天人種族の遺跡が占め、観光客が多数訪れるキエサルヒマ大陸最大の都市であった。そこで一行は、オーフェンの元パートナーだったステファニーという人物に出会う。だが、自称現パートナーのクリーオウは、二人が仲良くしている姿を見るにつけ面白くない。そこでひとり、仲間から離れて…。
クリーオウが迷い込んだ遺跡には、魔術士を狙う殺人人形がいた。その殺人人形は、クリーオウを探しに来たオーフェンに襲いかかってくる。実はその殺人人形、魔術士を根絶やしにするために天人が造った殺人兵器なのであった。その圧倒的な力の前に、何とか逃げ出したものの、オーフェンは再び殺人人形に挑むため、ひとり街外れのコロシアムに向かう。それを知ったクリーオウもオーフェンを探すが…。
アレンハタムを後にしたオーフェン一行は、田舎道をのんびりと歩いていた。と、その途中、ディープ・ドラゴンの子供レキは、みんなからはぐれ、川に流されてしまう。何とか岸にたどり着いたレキを助けてくれたのは、マリスという少年であった。彼は妹のルルと、出稼ぎに出ている母の帰りを心待ちにしているのだ。しかし、約束の日になっても母が帰ってないため、二人は母を迎えに行く。
街道を馬車に揺られて進む一行。目指すは、オーフェンが魔術を学んだ《牙の塔》。途中、廃村で一夜を過ごすことになるオーフェンたちだが、そこへぐったりしたボルカンがドーチンにかつがれやって来る。どうやら、毒キノコを食べたボルカンが、高熱を出してしまったようなのだ。仕方なく、薬草を取りにいくオーフェン。しかし、そこに何かが忍び寄ってきているなど知る由もなかった…。
ついに《牙の塔》にやってきたオーフェンたちは、なんとか侵入に成功。彼らが目指すのは、資料室だ。そこにバルトアンデルスの剣についての手がかりを求め、危険を冒してまでもここにやって来たのだ。膨大な蔵書の中から懸命に目的のモノを探す3人。しかし、あまりの量にすっかりやる気が失せていたクリーオウが、思わず本棚を倒し警備員に見つかってしまう。
ついにバルトアンデルスの手がかりを見つけたオーフェン。彼らは剣の秘密を知っていると思われるロックス・ロウに会うため、彼の住むキリラントの谷を目指していた。その途中、一行はサンレイク鉱山の居住区に足を踏み入れる。そこでは何故か魔術士であるオーフェンが、歓迎されるのであった。というのも10年前、ある魔術士が鉱山火災から救ってくれたというのだ。その人物こそが、オーフェンの師、チャイルドマンであった。
バルトアンデルスの剣の秘密を知っていると思われるロックス・ロウに会うため、夕霧の谷を目指すオーフェン一行。その途中、彼らは“月下の頂き”と呼ばれる天人の遺跡にやってきた。満月の夜そこに魔術士が立つと、あたり一帯に結界が張られ魔術が使えなくなるという場所だ。オーフェンはクリーオウたちにそれを見せるために頂きに立つ。が、その近くでチャイルドマンとブラッディオーガストが対峙していた。
夕霧の谷へ向かう途中、オーフェンたちはとある山道にさしかかる。そこには今にも噴火しそうな火山の近くであったが、ひと組の老夫婦が逃げずに留まっているのを見かける。二人は、今にも子犬が生まれそうな母犬を、見守っていたのだ。協力するオーフェンたち。そこへ、ブラックタイガー=ハーティアが現れる。しかし、相手にされないブラックタイガー。と、ついに火山が噴火しはじめてしまう。
ついにロックス・ロウの住む夕霧の谷にやって来たオーフェンたち。その谷へ続く道を歩きながら、クリーオウはこの旅に出るきっかけになったオーフェンとの出会いを思い返す。さらにオーフェンの口から、ロウが実はチャイルドマンの魔術の師、つまりはオーフェンにとっては師の師にあたる大人物であることを聞く。その頃、チャイルドマン=アザリーがオーフェンたちより先にロウの元を訪れていた。
バルトアンデルスの剣の秘密をロックス・ロウから聞いたオーフェン。彼らは今その剣を持つボルカン&ドーチンを探していた。やっとのことで彼らの行方を掴んだオーフェンたち。二人はギガセコイヤと呼ばれる巨木が生えている土地に逃げ込んだという。そこは木だけではなく、巨大な動物や昆虫までもが棲んでいた。そのせいか、いつもならすぐ捕まえられるはずなのに二人をなかなか捉えることができない。
無事にボルカン&ドーチンから剣を取り返したオーフェン。剣を手にしたオーフェンは、もう一度、アザリー=ブラッディオーガストに会いたいと思い、目撃談をたよりにギネルバ山を目指していた。そして、ようやく再会を果たしたオーフェン。彼の目の前には以前とはまったく様子の違う、森の住人たちに仲間と認められたブラッディオーガストの姿があった。
剣の秘密を求めて再びバルトアンデルスの遺跡に足を踏み入れたオーフェンたち。しかし、何をどうすればいいか全く見当がつかない。とそこへ、オーフェンのかつてのパートナー・ステファニーが現れる。驚く一行。彼女はオーフェンの役にたてればと遺跡まできてくれたのだ。そして調査結果を元に、遺跡内にある“ 知識の間”への道を示す。そこには天人の知識を水につめ保管したクリスタルがあった。
クリスタルの魔術文字を解読し、剣の秘密に一歩近づいたオーフェンたち。しかし、最後の部分が解読不明で、結局のところ何も変わってはいなかった。焦るオーフェン。とりあえず、この遺跡で調査することはもうないと判断した一行は、島を出ることにする。しかし、集合時間に遅れてきたクリーオウを、思わず怒鳴りつけたオーフェン。実は彼女、オーフェンのために願いが叶うという来夢貝を一生懸命探していたのだ。
ついにバルトアンデルスの剣の真の力を発揮する方法を見つけたオーフェン。しかし、その方法を用いた場合、術者の命の保障はないという。ただひとりそのことを知るクリーオウは、オーフェンのことを考えると、自分がどうすればいいのか分からなくなってしまうのだった。そんなとき彼女の前に現れたハーティア。彼はクリーオウの話を聞きある宝石を差し出す。その宝石こそ、最後のアイテム・ギガブリウスの宝玉であった。
ハーティアの口からアザリーとチャイルドマンの魂が入れ替わっている事実を聞かされるオーフェンたち。なかでも、アザリーを救うためだけに5年もの間放浪を続けてきたオーフェンのショックは相当のモノであった。しかし決意を固めたオーフェンは、クリーオウたち仲間には黙って、単身牙の塔に乗り込んできた。そして、アザリー=チャイルドマンに会い説得を試みる。
フレイムハートにより心臓を突かれたブラッディオーガスト=チャイルドマン。彼の本当の気持ちを知ったアザリーは、それを見て半狂乱となってしまう。そして、彼女は自分の犯してきた罪を償うため、死にかけているブラッディオーガストと自分の魂を、再び白魔術で交換しようと試みる。しかし、魔術は失敗。アザリーの魂とチャイルドマンの魂は行き場を失いさまようことに。絶体絶命のそのとき、天人の遺産であるバルトアンデルスの剣、ノマフローゼスのブレスレット、ギガブリウスの宝玉と3つのアイテムを揃えたオーフェンは、二人を救うため剣の真の力を発動させる。
アザリーの一件をひとまず解決したオーフェンは、再びクリーオウ、マジクと共に旅を続けていた。そんな一行がやって来たのはキエサルヒマ大陸随一の温泉街セーオン。露天風呂に浸かりゆっくり過ごそうと思っているオーフェンたちであったが、セーオンはドン・ボナパルト率いるボナパルトファミリーが牛耳る街であった。しかも、何故か魔術士を非常に恐れているため、オーフェンたちの宿泊を彼らは妨害。果たして、オーフェンたちは無事に温泉に入ることができるのか?
快くオーフェンたちを泊めてくれたホテルキングパレスは、街に温泉の湯を供給しているボナパルトファミリーの度重なる温泉料値上げに納得せず、その料金を支払わなかったためにお湯を止められてしまったのだ。そのため客足が途絶え、オーフェンたちが最後の客だという。宿泊はできたもの、結局は温泉に入らずじまいの一行であったが、キングパレスのオーナーであるモンゴメリーの話を聞き、源泉があるイラボー山を目指すことに。
セーオンの街で出会ったリコリスという少女は、オーフェンを王立治安騎士団にスカウトしにやってきたというが、オーフェンは全く興味が無いので、話すら聞く気がない。だが、リコリスは諦めず、なんとオーフェンたちの旅についてくることに。しかし、その突然の旅仲間に不信感を抱くクリーオウは、リコリスが殺し屋だと騒ぎ出す。
リコリスを加えたオーフェンたちは、ラクール湖へとやって来た。とそこへ、毎度お馴染みのボルカン&ドーチンが登場。しかし、ボルカンが頭をぶつけたショックで、なんと言葉遣いから物腰までスッカリと女の子のようになってしまっているのだ。気持ち悪がるオーフェンをよそに、面白がるクリーオウとリコリスであったが…。
とある森をさまよい歩くオーフェン一行の前に、ひとりの青年が倒れ込んできた。彼の名はリード。ギルディという魔術士の助手をしていると言う。彼によると、天人の魔術に魅入られたギルディは、己の娘であるエレナを使って何か魔術の実験をしているそうなのだ。いきがかり上、オーフェンたちはギルディの屋敷にやって来る。
野宿することになったオーフェン一行。しかし、夕食に釣り上げた魚を食べていたオーフェンは、その骨が喉に刺さり声が出せなくなってしまう。それは、音声魔術を使うオーフェンにとって一大事であった。何とか医者を捜そうとするが、運悪くクリーチャーが襲いかかってきて大ピンチ。その時、彼らの前に二つの人影が現れる。
久方ぶりに大きな街にやってきたオーフェン一行。そこでオーフェンは、今後の旅のためにクリーオウとリコリスに買い出しを頼む。早速出かける二人であったが、どうも意見が合わず、買い物は遅々として進まない。その時、運悪く銀行強盗に遭遇し、荷物が奪われてしまう。荷物を取り返そうと、クリーオウとリコリスが強盗を追いかける。
クリーオウとリコリスが仲良くなり、ひとまず安心の一行であったが、あまりの浪費がたたり、ついに旅費が底をついてしまった。責任を感じたリコリスは、オーフェンに黙ってアルバイトで資金を稼ごうとするが、どれも上手くいかない。しかし、どうにか動物園の飼育係の仕事に就くことができ、世話を始める。
郵便局に出かけたリコリスは、その帰りに何やら怪しげなものをボルカン&ドーチンに売りつけられて戻ってくる。しかし、そのガラクタの中にあったゼッケンを宿屋の女将エアロカスタムが手にした瞬間、彼女は猛然と走ってどこかに行ってしまった。実はそのゼッケンには高速移動の魔術文字が書かれていたのだ。何とか止めようと手を尽くすオーフェンだが、いずれも失敗。
とある山にやって来た一行であったが、オーフェンとリコリスはクリーオウたちとはぐれてしまう。おまけに2人が迷い込んだのは、何者かが造り出したと思われる疑似空間であった。一刻も早く脱出しようとする2人だったが、次から次へと難題が降りかかり、ついに体力が尽きてしまったオーフェンは、大雪の中で倒れてしまう。
とある街で、ひとりで街をぶらつくことになったマジク。行く先々で、女性たちの手助けをしては何故か好かれてしまう色男ぶりを発揮していた。その様子を隠れて見ていたのは、ホワイトクラブことエリス。彼女はオーフェンがクリーチャーに狙われていると知り、一行を監視していたのだ。しかし、マジクに好意を持つエリスは、彼の色男振りに腹を立てる。
フレイムソウルは、双子の兄・フレイムハートの死がオーフェンのせいだと思い込み、彼に復讐を果たそうと目論んでいた。その執念が実を結び、フレイムソウルの幻術に陥るオーフェン。辛うじて脱出に成功するものの、今度はリコリスを人質に取られるなど窮地が続く。何とか、リコリスを助けフレイムソウルを退けたオーフェンであったが、魔術を使い果たし意識を失ってしまう。と、そのとき、オーフェンの前に謎の男が現れる。
ヤジメ村で開かれる「何でもタダで食べ放題フェア」に行きたいオーフェンたちであったが、運悪くリコリスがアベリア風邪で寝込んでしまい、一行は足止めを余儀なくされていた。しかし、どうしても「食べ放題フェア」に行きたいオーフェンは、今日中にリコリスの風邪を治そうと、風邪薬を求めて街へ。だが、目的の薬がなかなか手に入らず、他の方法を考えるが、いっこうにそれも上手くいかない。
旅を続ける一行に、突如として難題が持ち上がる。というのも、クリーオウをはじめとして旅費を無計画に使用していた結果、ついに資金が底をついてしまったのだ。おまけにあてにしていたリコリスも、予算オーバーで王立騎士団の経費を差し止められてしまう。そのピンチを打開するため、クリーオウは舞踏大会に出場して、その資金を手に入れようと計画。その代表として、マジクが選ばれた。
とある山中でキャンプをしているオーフェン一行であったが、オーフェンとクリーオウが喧嘩をはじめ、クリーオウは怒ってテントを飛び出してしまった。慌てるリコリスをよそに、平然としているオーフェンとマジク。案の定、しばらくして戻ってきたクリーオウであったが、オーフェンたちの会話を勘違いして、またまた飛び出していってしまった。そこで、クリーオウはエスペランサと出会い、色々と話を聞いてもらう。
リコリスが買ったアイスバーのくじが当たり、豪華客船に乗り込めることになった一行。意気揚揚と船に乗り込むが、実はそのくじで乗り込めるのは2人まで。当然その権利を使えたのはリコリスとクリーオウの2人でオーフェンとマジクはクリーオウに騙され船で働かされる羽目に。一方女性陣は、パーティーに出席したり豪華な料理に喜んだりと、すっかり満喫。しかし、そこへクリーチャーが現れる。
一行から遅れて、ひとり山の中を進むオーフェン。食事をした際に釣り銭が間違っていたため、一人引き返して、もらい直しに行ったのだ。クリーオウたちに早く追いつこうと歩いていたオーフェンの後ろを、怪しい陰がついてくる。追い剥ぎだと思い、軽くあしらうオーフェンであったが、実は彼を狙うクリーチャーの一味だった。さらに、その姿を見て驚くオーフェン。なんと、そいつは自分とまったく同じ姿をしていた。
王立治安騎士団本部まで、もうあと一歩。その前に、クリーオウとマジクの故郷であるトトカンタに立ち寄ることになったオーフェン一行。しかし、いっときの平和な時間を過ごすオーフェンの元をハーティアが訪ねて来た。彼は、先日倒したクリーチャーから回収したコアをオーフェンに見せ、謎の生物たちと牙の塔が調べている魔術士失踪事件の関連性を説明。その結果、マクレガーという人物が浮かび上がってきてると告げる。
相変わらず上達していない自分の魔術に悩むマジクは、直接オーフェンに指導してもらおうと頼み込む。しかし、オーフェンはマジクの願いに取り合わず、用事があると出かけてしまった。その態度を見て、オーフェンの弟子であることに疑問を抱き始めるマジク。そこへ、エスペランサが自分の元で魔術の修行をしないかと誘いに来た。思い揺れるマジクは、エスペランサが待つ場所を訪れてる。
「お姉ちゃん」とエスペランサに呼びかけたリコリス。実は2人は姉妹で、今回の事件の黒幕であるマクレガーの娘だったのだ。その事実を十分に理解する間もなく、オーフェンたちはエスペランサに連れ去られたマジクを取り戻そうと、リコリスの導きでエルカレナの遺跡を目指していた。そして、ついに遺跡に到着した一行であったが、オーフェンの前に思わぬ敵が現れる。
さらわれたマジクを取り戻すため、天人の遺跡にやって来たオーフェンたち。しかし、その前には復讐にとりつかれたフレイムソウルと、さらにはマクレガーに操られたマジクが立ちはだかってきた。苦戦するオーフェンであったが、そのピンチを何とか切り抜けマクレガーの元へとやって来る。そこで、マクレガーの真意を聞かされるオーフェンたち。さらには、天人の少女エルカレナが現れる。
魔術士を集めていたマクレガー。実はそれにより、封印されているエルカレナの力を解き放ち、死んだ娘を生き返らせてもらおうと思っていたのだ。しかし、その話を聞いたリコリスは、すべての原因が自分だと考え、自ら命を絶とうとする。間一髪、リコリスを助けた一行。そのとき、エルカレナの4つ目の封印が解かれ、さらには驚くべき真実が彼女の口から語られる。
エルカレナは天人ではなく、実は天人に封印された魔獣だったのだ。そして、人を生き返らせる方法を知っているわけでなく、自分の封印を解くためにマクレガーたちを利用していただけであった。その話を聞いたオーフェンの怒りが爆発。エルカレナに立ち向かっていくが、あまりにも強大な力の前に、苦戦を強いられる。さらに、封印が完全に解かれてオーフェンたちは窮地に陥る。