モモ、いよいよみなさんとお別れね。モモ、子供のいなかった私たちに、夢をみさせてくれて、ありがとう。いいえ、夢ではありませんわ。モモは今、確かに私たちの子供です。次回、魔法のプリンセスミンキーモモ、最終回、さよならは言わないで。ありがとうモモ。もう一度モモに言いたいんだ。ねえママ。ええ。さよならは言わないで。モモ、ご苦労様、長い間。サンクス18歳の私。でも私まだ赤ん坊でしょ?これからが大変。まあ、気楽に気楽に。子供はいつか大人になる。なるようにしかならないわね。まあ、頑張っちゃうわ、そこそこに。うん、そして、いつかきっと会おうよね。大人の私と。うん、いつかきっとね。みんなもね。フェナリナーサで会いましょう!
「この橋で出会った者は別れ別れになっても再び会える」という言い伝えがある橋の上で、モモは一人の少年と出会う。少年は橋の言い伝えを信じ誰かを待っていたが、待ち人に会えずあきらめかけていた。モモは言い伝えが本当だと証明するために、少年と再会の約束をする。それから、モモは約束を果たすため橋に通い続ける。季節が移りゆく中、少年を待ち続けるモモは橋の上で起きる出会いと別れを見つめ続けていく…。
汽車での帰りに立ち寄った駅でモモはフェナリナーサのモモと偶然に再会する。中央駅という名のその駅には「旅立ちの汽笛を鳴らす」というライオン像があり、2人はその像に呼ばれたかのようであった。2人はいつの間にか、戦火にさらされた50年前の過去へとタイムスリップしてしまい、駅の中でスリの少女と出会う。ライオン像は戦災孤児である少女の過去、そして、未来に起きる悲劇を2人に伝えようとする。少女とその仲間達は、過酷な時代に翻弄され閉ざされた駅の中でしか生きられない自分達を、魔法の力で旅立たせてくれという願いを伝えるが、魔法を失ったモモには叶えられなかった。そして、その願いはモモを招いたライオン像自身によって叶えられた。