汽車での帰りに立ち寄った駅でモモはフェナリナーサのモモと偶然に再会する。中央駅という名のその駅には「旅立ちの汽笛を鳴らす」というライオン像があり、2人はその像に呼ばれたかのようであった。2人はいつの間にか、戦火にさらされた50年前の過去へとタイムスリップしてしまい、駅の中でスリの少女と出会う。ライオン像は戦災孤児である少女の過去、そして、未来に起きる悲劇を2人に伝えようとする。少女とその仲間達は、過酷な時代に翻弄され閉ざされた駅の中でしか生きられない自分達を、魔法の力で旅立たせてくれという願いを伝えるが、魔法を失ったモモには叶えられなかった。そして、その願いはモモを招いたライオン像自身によって叶えられた。