東京から沖縄の学校に転入してきたてーるーこと中村照秋。目下の悩みは、気になるクラスメイト・喜屋武さんと“上手く”話せないことだ。喜屋武さんはバリバリの“うちなーぐち”。てーるーは何を話しているのかすら理解できずにいたのだ! そんなてーるーにも手を差し伸べてくれる人がいて……。
喜屋武さんは“オジサン”が好き。突然の比嘉さんからの言葉に動揺するてーるー。喜屋武さんが恥ずかしそうにそれを認める姿を見て、てーるーは“LOVE”だと信じ、ショックを受ける。さらに、喜屋武さんは“キス”も好きだと言い出し……。
てーるーは、沖縄の町並みに興味津々。なかでもシーサーが好きで、スマホのアルバムはシーサーでいっぱいだ。そんなてーるーに、喜屋武さんと比嘉さんは、シーサー豆知識を披露してくれる。沖縄に興味を持ってくれたことが嬉しくてたまらない喜屋武さんだが、校内放送が流れると様子が急変し……。
クラスメイトに誘われてエイサー会場にやってきたてーるーは、そこで喜屋武さんに想いを伝えようと決意する。一方、てーるーに想いを寄せる比嘉さんは、てーるーからうちなーぐちを訳してもらっていることで迷惑を掛けているんじゃないかと言われ、思わず「もっと話したいから」だと告げてしまい……。
てーるーの沖縄生活が始まって4ヶ月。1学期も終わりの日になった。てーるーのくしゃみをきっかけに、喜屋武さんは「沖縄には魔物(マジムン)がいて、魔除けもたくさんある」のだと沖縄豆知識を教えてくれた。そして、夏休み――。比嘉さんは、てーるーと会えないことに悶々としていて……。
お盆の時期がやってきた。喜屋武さんに誘われて、比嘉さんの家を訪れたてーるーは、そこでまたしてもうちなーぐちに翻弄されてしまう。なんとかその場を切り抜け仏壇へ手を合わせたてーるーは、お盆の3日間、集落をエイサーして回る“道ジュネー”を見て、まるでお祭りのようだと感じる。
台風で父親が帰ってこられず、家に一人きりになってしまったてーるー。停電になり、水も止まって絶体絶命! そこへ喜屋武さんと比嘉さんが助けに来てくれた。スーパーへと買い出しに向かったものの、閉店していてどうしようもなくなったてーるーは、比嘉さんの家に泊まることになり……。
沖縄に転校してきてから、ちゃんと海で泳いだことがなかったてーるー。「どうしても海で泳ぎたい!」と駄々をこねて、クラスメイトみんなで海水浴場へとやってきた。ついに喜屋武さんの水着が見られるかも、とドキドキのてーるーだったが、そこに現れた喜屋武さんは……。
夏休みのある日、コンビニに唐揚げを買いに出かけたてーるー。しかし、なぜか街には人っ子一人おらず、車一台すらも見かけることができなかった……。不安で泣きそうになるてーるーに声をかけたのは喜屋武さんたち。喜屋武さんは「もうすぐ“そのとき”が来るから」と言うが……。