底辺男子校の都立千鳥高等学校と、由緒正しきお嬢様校の私立桔梗学園女子高等学校。 隣接してはいるものの、両校の溝は深い。 千鳥に通う紬凛太郎は実家のケーキ屋の手伝い中に、大量のケーキを食べる少女・和栗薫子と出会う。凛太郎を見て逃げるように店を去った薫子。 怖がらせてしまったと後悔する凛太郎だったが、翌日彼女は凛太郎を訪ねてくる。
自分を怖がらず、まっすぐに見てくれた薫子が桔梗の生徒だと知った凛太郎は、校門で起きた騒動で千鳥と桔梗の仲の悪さを目の当たりにし、もう会わない方がいいと思いながらも薫子のことが頭から離れないでいた。 露骨に千鳥を嫌う桔梗だから、薫子はケーキ屋にも来なくなるだろうと考えていたが、凛太郎が帰宅するとそこには薫子の姿が。