働きすぎで過労死してしまった社畜OL・相沢梓は、(前世の反省を活かし)転生した異世界で永遠のスローライフを満喫することにする。しかし――それから300年後。生計の足しに毎日倒し続けたスライムの経験値で、いつの間にか【レベル99=世界最強】になっていることが発覚。その噂は広まり、次々トラブルが舞い込んできて……!?
いつの間にか世界最強になっていたせいで始まった、弟子のドラゴン娘・ライカとの生活は、アズサの日常にこれまで知らなかった楽しさをもたらした。だがそんなある日、アズサを「ママ」と呼ぶ小さな女の子が現れる。「妹がアズサの命を狙ってる」と訴える少女。しかしアズサは、そもそも彼女(たち)を生んだ記憶も、母になった覚えもなく……!?
賑やかになっていくアズサの家に、今度は美少女エルフ・ハルカラが助けを求めてやってくる。どうやら彼女の作った栄養酒が原因で、恐ろしい上級魔族・ベルゼブブの恨みを買ってしまった様子。スローライフを壊しかねない面倒ごとは避けたいものの、かといって放っておくこともできないアズサは、しぶしぶ彼女を匿うことにするのだが……!?
ライカの姉・レイラが結婚することになり、レッドドラゴンの故郷――ロッコー火山に向かうアズサたち。式は大勢集まった巨大なレッドドラゴンたちで大賑わい。アズサもレイラの結婚を祝い、式も和気藹々と進むのだが、そこにレッドドラゴンと因縁深いブルードラゴンが大挙して襲撃にきて……!?
近郊の町に栄養酒の工場を建て、高原の家から通うようになったハルカラ。だがすぐに、毎晩疲れ切った姿で帰宅するようになってしまう。どうやら工場に幽霊が出るという噂が立ち、一人で働くことになってしまっているらしい。幽霊が大の苦手であるアズサ。とはいえハルカラの過労を見過ごすわけにもいかず、ベルゼブブを呼びだし深夜探索へ向かうことにするのだが……!?
ある日ベルゼブブより、魔族の国の式典への招待を受けたアズサ。聞けばライカの故郷でドラゴン同士の抗争を抑えた事が魔王様から高く評価されたらしい。大変名誉なこと、と家族で参加しようとするアズサだが一つ問題があった。それはロザリーだけドレスを着れないこと。幽霊であるロザリーも家族の一員、みんなと同じおめかしをさせてあげたいと願うアズサは、レベルMAXの力で着替え魔法を創作することにしたのだけど……!?
得意の“やらかし癖”で魔王ペコラを倒してしまい、ハルカラが地下牢に閉じ込められてしまった! 刻一刻と迫る彼女の処刑をなんとしても避けたいアズサは、家族の助けを借りて薬を作り、ベルゼブブの手引きを受け救護室へ向かう。途中に立ち塞がる魔族幹部を誤魔化し、退け、やがて遂に魔王ペコラの眠るベッドへ到達する。ところが……!!
ライカと(新しく家族になった)フラットルテは普段から言い争ってばかり。元々種族の因縁がある二人だけれど、最近はどうやらお肉を沢山食べることが出来ていないのがイライラに繋がっているようだ。そんな中タイミング良く現れたギルドのナタリーさんから、「大量発生している野生のロングハンマーイノシシを退治して欲しい」という、お腹いっぱいになれる素敵な依頼が舞い込んできて……!?
目が醒めたらファルファがスライムの姿になっていた!もちろん、スライムの精霊だからスライムの姿になってもおかしくないのだが、妹のシャルシャに聞いても「初めてのことで、元の姿に戻るかどうかすらわからない」と悲観にくれてしまう。そこでアズサは、シャルシャやベルゼブブと共に、各地の「変わったスライム」に会いに行き、元の姿に戻す方法を探るのだが……!?
ある日フラタ村にウサ耳の女の子がやってくる。リュートを激しくつま弾きデスボイスを轟かせる彼女は、鳴かず飛ばずの吟遊詩人・スキファノイア。ツアー中に目の前で倒れてしまった彼女を見て、「メジャーデビューを目指し上京するも、いい年になってもフリーターを続ける売れないバンドマンのような悲哀」を感じたアズサは、しばらく高原の家で保護することを決意する。ところが、言い訳ばかりで現実を見ない彼女にフラットルテが業を煮やしてしまい……!?
やられた! ハルカラ主催の「焼きキノコパーティ(通称:きのパ)」でうっかり出された、食べると小さくなる毒キノコを食べてしまったアズサ。おかげで皆から弄ばれ…もとい、可愛がられることになってしまう(娘からも!)。何としても元の姿に戻りたい彼女は、ペコラから聞いた「世界樹の頂上にある、どんな薬でも取り扱う薬屋」を目指し、ファートラ、ヴァーニアと共に「全108階の大規模ダンジョン(世界樹)」を攻略するのだが……!?
フラタ村にお祭りの季節がやってくる。250年前から続く伝統のイベントだけど、創設からの歴史を唯一知っている人間になってしまったアズサは、いつの頃からか少し距離を置いていた(皆の自主性を重んじるためです)。しかし家族が興味を示し、楽しみにしている様を見て、今年は関わり方を少し変えてみることを決意する。――こうして生まれた、一日だけの喫茶店「喫茶 魔女の家」。家族みんなで作り上げたこのお店を、村のみんなは喜んでくれるだろうか……?