老舗銭湯「こいの湯」で働く森蘭丸の正体は、なんと450歳の吸血鬼。「こいの湯」４代目・李仁（15歳）の血を「18歳童貞」で吸うことを密かに狙い、10年前から住み込みで働いている。高校入学初日、李仁は登校中に葵と出会い一目惚れ。恋心を聞かされた蘭丸は覚悟を決める。450年分の叡智を結集させ、「童貞喪失絶対阻止！」を心に誓い、李仁の恋心を断ち切るべく行動に移す。深夜、蘭丸は葵の部屋を直接尋ねるのだが…。?!
李仁の恋路を邪魔しようと葵に接触した蘭丸だが、かえって李仁をプッシュするような一言を残してしまい懊悩する。一方、葵は初めて出会ったバンパイアへのときめきを隠せない。翌日、偵察に赴いた蘭丸は、下校中の葵と李仁が不良に絡まれている場面を目撃してしまう。李仁はボコボコにされながらも、何とか葵を守り抜く。その夜こいの湯の番台に蘭丸が座っていると、女風呂に来客が…姿を見せたのは葵だった！?!
夜道を歩く葵のピンチを助けたはずの蘭丸が、空腹の限界から葵へ牙を剥く！一方、葵は突然「私…恋してしまいました…」と蘭丸に告げる。そこに李仁が現れ二人を目撃し、「蘭丸が葵に恋している」と勘違い。翌日、学校から帰ってこない李仁を心配した蘭丸は不良のたまり場を見に行くと、そこで“フランケン”と呼ばれる男と出くわして…。?!
不良グループを束ねる篠塚健（フランケン）と対決した蘭丸は、フランケンも童貞であることを見抜く。喧嘩はあっけなく蘭丸の勝ちに終わるが、その強さゆえにフランケンは蘭丸を「兄貴」と慕うように。李仁の自宅にも上がり、食卓を囲んですっかり馴染む状況に蘭丸は唖然とする。「泊まっていく」というフランケンに、李仁も「今日は森さんの部屋で三人で寝ようよ」と提案。蘭丸は童貞ふたりに囲まれ、己の食欲と戦う羽目に…！
「ついにみつけたぞ。モリラン！」とバンパイアハンター・坂本梅太郎が蘭丸の前に現れる。坂本龍馬を先祖に持つ梅太郎にとって龍馬を殺した吸血鬼である蘭丸は一族宿命の相手。梅太郎は蘭丸の行方を探し、李仁の学校に教師として赴任していたのだった。立野家を突如として家庭訪問した梅太郎は、家族の前で蘭丸の正体がバンパイアであることをバラす。立野家一同の反応は…？?!
坂本梅太郎の真の狙いは蘭丸に血を吸われることだった…！迫ってくる梅太郎を蘭丸がかわし続けていると、目覚めた李仁が間に割って入る。二人の姿を見て「お風呂に入ろうとしてたんでしょ！」と勘違いする李仁に蘭丸はときめきを隠せない。そんな蘭丸の表情に嫉妬にも近い感情をあらわにする梅太郎。李仁の血を吸いたい蘭丸と、蘭丸に血を吸われたい梅太郎…それぞれが一方通行な思いを抱いたまま夜が更けていく。
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