ライトノベル好きの達観系ぼっち・温水和彦は、ある日偶然クラスの人気女子・八奈見杏菜が幼馴染の男子生徒に振られている現場を目撃してしまい、その後立て続けに、陸上部の焼塩檸檬、文芸部の小鞠知花という負け感漂う女子たちと関わりを持つようになる。 負けヒロイン――マケインたちになぜか絡まれる温水の謎の青春が、ここに幕を開ける!
檸檬に話があると誘われ体育倉庫で二人きりになってしまう温水。檸檬の相談事にアドバイスした矢先、灼熱の体育倉庫に閉じ込められてしまう。熱中症一歩手前のところを救出された二人は保健室で休むことに。差し入れを届けに来た幼馴染・綾野光希に頬を赤く染める檸檬。綾野とともに文芸部を訪れる檸檬だったが…。
校舎の外れの水飲み場で友達がいない者同士、熾烈な水道水談義でしのぎを削る温水と小鞠。檸檬と八奈見も加わった文芸部は、部長の玉木と副部長の古都の発案で、生徒会への活動報告としてWEB小説の投稿を行うことになり、合宿に出かける。小説を執筆しつつ夏の波辺で高校生らしいひと時を楽しむ温水たちだったが、夜の花火でアクシデントが起こり予想外の事態に…。
玉木に告白し、その場から走り去る小鞠。さらに玉木と古都の関係も拗れ、古都はひとり荷物をまとめてキャンプ場を出て行ってしまう。不穏な空気に現実逃避をしかける温水だったが、八奈見、檸檬と共にそれぞれの気持ちに寄り添う。怒涛の合宿が終わり、いつものように非常階段に向かう温水は、自分と八奈見が付き合っているという噂を耳にしてしまい…。
突然自宅に大量の素麺を持って訪れる八奈見と、兄に友人ができたことに過剰に反応する妹・佳樹に振り回され、慌ただしい日々を送る温水。そんなある日、八奈見に呼び出された喫茶店で、檸檬と綾野が二人で出かけているところを目撃する。二人の後を追う温水と八奈見だったが、そこに突然声をかけてきたのは綾野の交際相手の朝雲千早だった…
千早と二人で一緒にいたところを目撃され、綾野に問い詰められる温水。誤解は解けたが、温水が八奈見を好きだという新たな誤解を生んでしまい、なぜか檸檬と八奈見も含めて五人で遊びに行くことに。プラネタリウムで綾野と千早を二人きりにしようと気を利かせたつもりの檸檬だったが、綾野との言い合いになってしまい…。
檸檬の祖母の家に泊まることになった文芸部員たち。月明りの下で、檸檬は綾野への想いを温水に打ち明ける。綾野、千早と向かい合うことを決意した檸檬は温水に付き添われ、綾野と直接話すために夜の校庭に向かう。お互いの出会いや中学時代の思い出など昔話に花を咲かせ、素直に気持ちを伝える檸檬と綾野。そして檸檬がとった行動とは…。
ツワブキ祭を控えたある日、温水は玉木と古都から、小鞠に次期部長を、温水に次期副部長をお願いしたいと伝えられる。温水たち1年生が主動となって文芸部の展示準備を行うことになり、八奈見の提案でテーマを決めるために街に取材に行くことになった温水、八奈見、小鞠。 不在だった顧問も決まり、準備は順調に進んでいたが…。
展示テーマが「食べる読書」に決まり、ツワブキ祭の準備を進める温水と小鞠は、参考資料を返すために立ち寄った図書館で、デート中の玉木と古都を目撃する。自分が玉木に告白したことで、三人で過ごせなくなってしまったことを寂しく思い、展示原稿を一人で準備することに拘る小鞠だったが…。
なんとか文芸部の展示を完成させた温水たち。復帰した小鞠は恥ずかしがりながらも温水に感謝を伝える。展示が盛況な中、八奈見の計らいで温水と小鞠は二人で校内を回ることに。そしてツワブキ祭終了後、古都から小鞠への秘めたる罪悪感を聞かされる温水。一方、玉木と二人きりになった小鞠は…。
部長会での報告の練習をする小鞠だが、人前に立つことへの緊張から中々上手く話すことができない。人に慣れるためにまずは動物からという八奈見の発案でのんほいパークを訪れる三人。ひたむきに練習する小鞠に温水は助け舟を出すが、言い合いになり小鞠は立ち去ってしまう。謝るタイミングが見つからないまま、とうとう部長会当日を迎えてしまい…。
八奈見に脅されてニセ彼氏計画に協力することになった温水。小鞠と檸檬も巻き込んで作戦会議を行った結果、偽装デートを決行することになり、デートプランの考案を迫られる。ちょうど良く顧問の小抜からのんほいパークの無料招待券を渡され、偽装写真を撮るためにまずは小鞠の発案で遊園地に向かうことに…。