白崎純の隣の家に住んでいる幼なじみ、神宮寺琉実と那織は二卵性の双子。アクティブな性格の琉実も、サブカル趣味な那織も、いつしか純のことが好きになっていた。 そんな中、琉実が純に告白したことで、関係は一変する。二人は一年間交際を続けたものの、突如琉実は純へ別れ話を切り出して……。
琉実から那織と付き合うように頼まれた純は、その真意を測りかねていた。何故ならまだ琉実のことが好きだったから……。しかし、休日の朝から琉実に早く付き合うように追い打ちを掛けられてしまう。意を決した純は那織にメールし、一緒に映画を観に行くことに。映画鑑賞から感想戦を経て、純は那織に告白しようと考えるが……。
純が那織に告白したことで、三人の想いが再び動き出す。純が友人の教授こと森脇豊茂から那織が自分のことを好きだと教えられ驚く一方、琉実が部活中に左手首を捻挫してしまう。部屋の中で一人落ち込む琉実に、励ましの声を掛ける純。いつしか二人の距離は、恋人のころのように近くなっていき……。
琉実への想いに区切りをつけ、那織と向き合うことを決めた純。それを見越していたかのようなタイミングでデートに誘う那織。那織には、親友の部長こと亀嵩璃々須にだけ明かしたある想いがあった。当日、二人は水族館や観覧車を回りながら、甘々な時間を過ごしていくのだが……。
那織は純と付き合っているつもりはないと言った。それは琉実の別れ方や純の告白など一連の流れに違和感を覚えたからだった。そして那織は純に告げる。これからどうするかは純次第だ、と。那織と最初からやり直すのか、それとも琉実と再び付き合うのか――果たして純の選択とは?
日常という名の三角関係に戻ったある日、純はモデルとしても活躍している同級生の雨宮慈衣菜から勉強を教えて欲しいと声を掛けられる。突然の依頼に困惑した純は琉実に相談をするが、琉実もまた慈衣菜から勉強を教えてもらうために那織を紹介して欲しいと言われていたこと、そして話の流れで純の名前が挙がったことを聞かされる。二人は依頼を断るため改めて慈衣菜のもとを訪ねるが……
純が慈衣菜に勉強を教えることに納得していない那織は、純にどうして引き受けたのかを問い詰めた。那織は、純が慈衣菜に興味を抱いていないことや同行しても構わない旨を確認できたものの、琉実と純が自分抜きで慈衣菜の件について話していたことが気に入らなかった。そんな中、那織は純と慈衣菜がショッピングモールで歩いている姿を目撃する……。
6月19日は琉実と那織の誕生日。二人へのプレゼントを購入した純は、琉実にはバスケの試合の願掛けにと前日に手渡した。そして当日、那織にもプレゼントを手渡すが、琉実へ先に手渡していたことをなぜ黙っていたのか問い質されてしまう。那織から仲間外れにしないでとの悲痛な叫びを聞いた純は――。
バスケの試合に負けてしまった琉実は、不意にバスケ仲間の坂口瑞真から告白される。琉実は純のことが好きだと伝えるが、瑞真は強引にデートに誘ってきて……。一方、那織は純や慈衣菜、教授、部長を巻き込んで部活の設立を計画する。二人はお互いにそのことを伝えられないまま、時間が過ぎていき……。
部室を賭けてチェスで勝負しようと提案した純に対し、古間は対戦相手に那織を指名した。チェスの経験が浅くても那織なら勝てる――そう確信した純は、那織にチェスを教え対決に向け準備を進め始めた。片や純と言い合いになってモヤモヤを抱えた琉実は、瑞真とチームメイトの真衣が付き合っていた過去があることを知らされて――。
瑞真からのメッセージに困惑する純。その姿を見た那織は、あとで埋め合わせることを条件に「行ってもいいよ」と純を送り出した。残された那織は勇んで古間とチェスを始めるが、勝敗に関係なく部室は譲ると言われ出鼻を挫かれてしまう。そして琉実と瑞真を追う純は、なんとか二人のもとに辿り着き、自分の気持ちを吐き出した――。
「泊めて」――それは琉実の元へ行った埋め合わせをしろという那織の要求だった。琉実のところに行ったまま戻って来なかったことを責められた純は、那織を泊めるしかなかった。浴室やベッドにまで押しかけてくる那織の猛攻にたじろぎながらも、純は……。