美しすぎる刑事・音無月子(長澤まさみ)が警視庁捜査一課に着任した日、大手町で「ハギノ電工」の社員・藤沢昌史(斉藤陽一郎)の遺体が見つかった! 遺体発見現場はハギノ電工のビルに隣接した路地裏。ビルの屋上には藤沢の靴が揃えられていた。部長の萩野亮一(柏原収史)によれば、融通の利かない性格だった藤沢は生前、課長の吉田和義(大河内浩)ともうまくいっておらず、悩んでいたとのこと。現場近くに遺書こそなかったものの、これらの状況から飛び降り自殺の線が濃厚となる。ところが、上司である刑事・丹内市生(竹中直人)、柴山俊也(平山浩行)とともに現場を検証した月子は、遺体の顔が近くにあった平将門の首塚の方に向いていることを発見。そう、平将門の首塚といえば、昔から、祟りの噂など数々の逸話があり、まさに都市伝説の“聖地”ともいうべき場所。 「この事件――都市伝説が絡んでいるかもしれません」 突拍子もない月子の発言に呆れる丹内たち。だが、そんな反応などお構いなしで、都市伝説オタクの月子は俄然ヤル気を出す。その矢先、ハギノ電工の女子社員たちが「藤沢の死は将門の祟りだ」と噂しているのを聞いた月子は、嬉々として会話に参加して情報収集。その興奮ぶりに不謹慎さを感じた女子社員・関口千穂(内山理名)から怒られる始末で…。 その直後、藤沢の自宅から遺書が見つかった。ところが、月子はどうしても藤沢が自らの意志で命を断ったとは思えず、何が何でも将門の祟りであることを証明するため、自分に一目ぼれして付きまとってくる鑑識課員・勝浦洋人(溝端淳平)を巻き込み
日本人形に囲まれた大邸宅内の自室で、資産家・黒岩福子(田根楽子)が後頭部を強打されて死んでいるのを、家政婦の佐々木松江(山村紅葉)が発見した。福子は現場に落ちていた壺で殴打された、というのが郷原祐一(宅間孝行)ら捜査一課の見解。ところが、都市伝説オタクの刑事・音無月子(長澤まさみ)は福子が握っていた帯留めに目を奪われる。帯留めには青いダイヤモンドが! しかも、そのダイヤは日光に照らされた瞬間、赤く輝いたのだ。 「これ、ホープダイヤモンドの欠片かもしれません」 ホープダイヤモンドとは、手にした者に不幸をもたらすと言われる"呪いのダイヤ"。かのマリー・アントワネットが処刑されたのも、このダイヤを持っていたからだ! …と言われている。今回こそ、都市伝説が絡んだ事件かもしれない! 月子はさっそく福子の息子である大(池田鉄洋)・成(裵ジョンミョン)・功(市川知宏)、松江ともうひとりの使用人・臼井里美(MEGUMI)、福子の弟・増沢重三(野添義弘)らの話を聞くことに。すると、大学で西洋史を専攻しているという功が、ホープダイヤモンドという単語に興味を示す。盛り上がる月子と功。ところが、功からは月子の"呪いのダイヤ説"を覆すような証言が飛び出し…! そんな中、鑑識課の勝浦洋人(溝端淳平)は福子が殺された部屋から、なぜか1体だけ黒いレースで顔を覆われた日本人形がなくなっていることに気づく。呪いのダイヤと消えた人形の間にどんな関係が…!? その謎を解明しようとした矢先、月子にある人物が接近。「自分が犯人かもしれない」と言ってくる。しかも、その人
同じ顔を持つもうひとりの自分=ドッペルゲンガーに遭遇すると、死が訪れるという…。かの芥川龍之介も経験したことがあると言われる、世界中を震撼させてきた都市伝説だ。そんな都市伝説が絡んでいる…かもしれない騒動が起こった。結婚式の直前、花嫁の鮫島美紀(釈由美子)が控室から忽然と姿を消すという騒動が起こったのだ。 捜査一課の刑事・音無月子(長澤まさみ)らはさっそく現場へ。美紀が消えた室内は鏡台の鏡が割れ、数滴の血痕が残されていた。しかし同時に、美紀のバッグもなくなっており、完全に「事件性あり」とは断定できない状態だ…。さらに、美紀と同じ美容室に勤め、式当日のヘアメイクも担当していた西浦幸恵(黒坂真美)は「美紀は今日ずっと幸せそうに笑っていた」と証言するが、新郎の丸山圭介(金子貴俊)が前夜に会った美紀は泣いていたらしい。どうもここ最近、美紀は不審なメールのせいで、神経質になっていたようだ。果たして美紀は誘拐されたのか、それとも自ら失踪したのか…。 これといって特定できる要素がない中、幸恵が1枚の写真を出してきた。そこに写った美紀の背後には、黒い服を着た美紀そっくりな女の姿が! なんでも「自分と同じ顔の人間に会ってしまうと死ぬ」という噂を信じていた美紀は、この写真のせいですっかり怯えていたというではないか。 今度こそ都市伝説が犯人である可能性が高い! 意気揚々とする都市伝説オタクの月子。ところが、圭介は写真の信ぴょう性を疑い、美紀を追い詰めたのは幸恵だという持論を展開する。これは一体どういうことなのか…。そして、もう
非番の日、天狗たちが住んでいる…と言われる高尾山を訪れた都市伝説オタクの美人刑事・音無月子(長澤まさみ)と鑑識課員の勝浦洋人(溝端淳平)は、そのまま近くの「天括村」へ。すると、何やらざわめくような声が聴こえてきた。その途端、何かに呼ばれたように月子が林の中へと突き進むと、ポツンと佇む男の子と、枝から首を吊って死んでいる男の姿が!どうやら、男の子は自分の名前すら思い出せない様子。しかも、その足元には黒い羽根…! それを見た月子は、男の子が記憶を消されたのだと確信する。 「間違いありません。あの子は天狗に遭ったんです」 またしても月子の突拍子もない発言に、呆れ返る上司・丹内市生(竹中直人)。そんななか、首を吊って死んでいた男が約3カ月前に失踪した元高校教師・大久保光弘(三上市朗)で、男の子は光弘の息子・大久保順(平松來馬)だということが分かる。さらには、光弘が3年前にラブホテルで女子高生が絞殺された事件の重要参考人だったことも判明! 妻・大久保千明(荻野目慶子)と、光弘の元同僚で友人の国枝照夫(デビット伊東)によれば、大久保夫婦はその事件をキッカケに別居中だった。そして、夫が犯人だと疑ってやまない千明が離婚調停を始めた途端、光弘は失踪したというのだ。 罪を悔いての自殺との線が濃厚になるなか、月子は「かつて殺人という大罪を犯した光弘が高尾山に近づいたため、天狗の怒りを買った」と力説。その矢先、思わぬ事実が浮上する!司法解剖の結果、光弘は他殺である可能性が高くなってきたのだ。やっぱり大久保さんは天狗に殺された!――月子
警視庁副総監の武重治(伊武雅刀)が直々に、都市伝説オタクの美人刑事・音無月子(長澤まさみ)とその上司・丹内市生(竹中直人)に極秘捜査を依頼してきた。なんでも、国会議事堂の中央塔8階にあるホールで新聞記者が刺殺されたというのだ。国会議事堂の8階ホールといえば、女の泣き声が聴こえるようになったため、「開かずの間」として閉鎖されている…と言われる、いわくつきの場所。声の主は、かつて国会職員のダンス練習場として使われていたころのホールで出会った男との恋に破れ、8階から身投げした女の霊…らしい。つまり、今回の事件には都市伝説が絡んでいる!――そうにらむ月子に、武は驚くべき事実を告げる。なんと、自首してきた人物も「ドレスを着た女の霊のせいで、殺人を犯した」と証言しているというのだ。 その人物とは、ミニスカヤンキー議員の異名をとる参議院議員・大楠桜(山口紗弥加)。事が事だけに、武も報道規制をしいたものの、それも2日が限界…。そこで、都市伝説に詳しい月子に指揮を執らせ、丹内とともに48時間以内に真相を突き止めさせようとする武。「霊の存在を証明できたら、警視庁の公式見解として、事件に都市伝説が絡んでいたと公表して下さい」――武に約束を取り付けた月子は、さっそく女性大臣の華岡秋代(銀粉蝶)ら国会関係者のもとを訪れ、都市伝説立証のための捜査を開始する! ところが、その矢先のこと。現場検証のために8階ホールを訪れた鑑識課員・勝浦洋人(溝端淳平)が、桜も犯行直前に聴いたというワルツのメロディーを耳にする。しかもその瞬間、勝浦の身にとんでもな
テレビ局の局員・須貝修一(神保悟志)が真夜中の局内で殺された。頭部には殴られた痕があり、これが死因なのは間違いないが、凶器が何なのか、どこで殴られたのかも不明だ…。さっそく都市伝説オタクの美人刑事・音無月子(長澤まさみ)は事件発生現場へ。そこで、テレビのモニターを見た月子は、被害者が最後に見ていた映像を目撃。その瞬間、嬉々として目を輝かせる。月子が見たものは…東京タワーと東京スカイツリー! 東京タワーはもともと墓地があった場所に建てられたため、墓地に眠る死者の霊に脚を引っ張られ、毎年少しずつ傾いている…という都市伝説もある都内有数のミステリースポット。さらに現在、近々スカイツリーがオープンすることによって、東京の結界が崩れる!…との噂も、まことしやかに囁かれているのだ。 「この事件、東京タワーとスカイツリーの都市伝説が絡んでいるかも」 月子は上司の丹内市生(竹中直人)らとともに、被害者の妻・須貝佐代子(遠藤久美子)や、被害者の弟で同じテレビ局に勤めている須貝博幸(長谷川朝晴)ら関係者の話を聞きに行くことに。すると佐代子から、東京タワーに関する都市伝説の話が飛び出した! 真夜中に東京タワーの灯りが消えるのを一緒に見つめたカップルは、永遠の幸せを得られる――実はこの都市伝説が、須貝の口説き文句だったというのだ。須貝はこの口説き文句を濫用し、多くの女性を騙したため、東京タワーの下に眠る人たちの怒りを買ったのでは…!? そう考えた月子は鑑識課員・勝浦洋人(溝端淳平)を連れて、再び事件現場とスカイツリーへ向かうのだが…。
ある夜、突然のラップ音で目を覚ました都市伝説オタクの美人刑事・音無月子(長澤まさみ)は、驚くべき事態に遭遇する。なんと、部屋の隅には「座敷わらし」らしき女の子がおり、彼女が窓の外を指差した瞬間、助けを求める女の悲鳴が聞こえてきたのだ! 月子が声のした通り沿いの家へ駆けつけると、応対した石橋文江(佐々木すみ江)が「男が家に押し入った」と言う。家の中には、頭から血を流して意識不明状態にある石橋家の嫁・祥子(筒井真理子)と、かたわらで泣いている祥子の娘・凛(未来穂香)、警察へ通報している凛の友人・藤田美夏(相楽樹)の姿が…。どうやら家に押し入った男が、ダイニングキッチンに一人でいた祥子を日本酒の瓶で殴った後、裏口から逃げたようだ。美夏によると、犯人は自分に付きまとう素性の知れないストーカーに似ていたそうだが…!? そんななか、現場検証のために駆けつけた鑑識課員・勝浦洋人(溝端淳平)が、ひっくり返された状態で置かれた皿を発見。文江によれば、その皿には石橋家の守り神である座敷わらしへのお供えを載せていたのだが、誰かが皿をひっくり返してしまったのだという。家を守る福の神のような存在である座敷わらしが去った家には、不幸が訪れる…らしい。つまり――今回の事件は座敷わらしが石橋家を去ったために起きた不幸! そう確信した月子は上司である丹内市生(竹中直人)や柴山俊也(平山浩行)らに捜査を任せ、自分は勝浦を巻き込んで座敷わらしを探し、呼び戻そうとする。ところがその矢先、警視庁内で不可思議な現象が次々と発生! さらに、警視庁内で柴山が
―満月の夜は事件が多く起きるという…― 占い師の合田千尋(西原亜希)が、ベランダから侵入した何者かに襲われた。実は、占い師が襲われる事件はこれで4件目。しかも、全員が首を絞められている上に、殺されてしまった先の被害者3人はいずれも千尋の師匠だった。ところが、都市伝説オタクの美人刑事・音無月子(長澤まさみ)は、4人をつなぐ接点がそれだけではないことに気付く。事件はすべて満月の夜に起きていたのだ! 月の引力がもっとも強くなる満月の日は、神経が活性化し、心拍数や出血量も増してホルモンバランスが崩れるためか、攻撃的感情が高まり、殺人や放火、自殺が多い!…との噂がある。つまり―― 「この連続殺人事件は、満月の力で引き起こされたもの!」 月子はそう力説したかと思うと、なぜか事件現場に落ちていた"いるはずのない獣の毛"を引き合いに出し、「狼男の仕業かもしれない」という、とんでもない推論まで思い付く。そんななか、殺された占い師3人による"あくどい商売"の被害に遭った的場富男(おかやまはじめ)や、千尋と同居している事件現場のビルのオーナー・戸崎稔(小松和重)らが「被害者の会」を結成していたことが判明。月子が時折遭遇する謎の老人・小栗龍太郎(宇津井健)と「被害者の会」との間に付き合いがあったことも判る。しかも、小栗は4件すべての事件現場付近で目撃されていた…! またしても常識の範疇を超えた推理を展開し始めた月子は、鑑識課員・勝浦洋人(溝端淳平)を従え、都市伝説を立証するために聞き込みを開始。この捜査がやがて、月子の人生に恐ろしい影を落
あなたは一週間以内に死にます――。 占い師・合田千尋(西原亜希)から不吉な予言をされて以来、都市伝説オタクの美人刑事・音無月子(長澤まさみ)は連日、危ない目に遭うようになる…。そんななか、上野の公園で会社員・新堀三郎(ノゾエ征爾)の他殺体が見つかった。遺体の周りには日光東照宮などに印が付けられた古地図や古文書が散乱しており、地面には「つるか」というダイイングメッセージが…。その状況を確認した途端、ある都市伝説が脳裏をよぎった月子は、童謡『かごめかごめ』を歌いだす。この童謡の歌詞にある「鶴」と「亀」は、徳川埋蔵金の隠し場所を示しているらしい…との噂があり、一般的には鶴と亀が対になって飾られている日光東照宮を暗示しているという説が有力視されているのだ。 「この事件、徳川埋蔵金が絡んでいるのかもしれません!」 そう高らかに宣言する月子に、毎度のことながら呆れ返る上司・丹内市生(竹中直人)たち。ところが、すぐさま月子の推理を裏付ける事実が発覚する。新堀は週末、ネットで知り合ったIT会社社長・成田涼一(葛山信吾)、銀行員・目白悦子(山田まりや)と一緒に埋蔵金探しをするのが趣味だったというのだ。しかも、3人とも最近、妙に羽振りが良かったようだ…。占い師の予言を受けてボディガードを買って出た鑑識課員・勝浦洋人(溝端淳平)を連れて、月子はさっそく独自捜査を開始。そんな折、偶然にも、たびたび自分の前に姿を現す謎の老人・小栗龍太郎(宇津井健)の素性を知った月子は、「すべてがつながった」と確信するのだが…。 やがて、遂に訪れた"死の
FBIに出向していた都市伝説オタクの美人刑事・音無月子(長澤まさみ)が一時帰国した。月子の目的は、富士山に関する都市伝説を語り合うシンポジウムに参加すること。月子はさっそく会場となる富士山麓へと向かう。と、そこへ警視総監になったばかりの武重治(伊武雅刀)が現れた。武は月子のため、警視庁内に都市伝説が絡んだ全国の事件を追う「非科学事件捜査班(略称:UIU)」を設立し、月子の上司・丹内市生(竹中直人)を班長に任命。月子はUIU設立にあわせ、警視庁に復帰することに。 その矢先、事件が起こった! シンポジウム当日の朝、25年かけて辿り着いた富士山の謎の真実を発表する予定だったUMA研究家・中野修二(瀬川亮)の死体が、本栖湖の湖畔で見つかったのだ。地面には中野の遺体を引きずった跡が残されており、樹海の方へと続いていた。しかも不可解なことに、中野の手の平には謎の赤い古代文字が…。遺体を発見した月子はその状況を確認するや、ある確信を抱く。 「この事件には富士山の都市伝説が絡んでる!」 中野は本栖湖で多数目撃証言のあるUMA「モッシー」を研究し続けていた男。彼はシンポジウムでモッシーの真実、あるいは富士の樹海で自殺を遂げられなかった者たちが暮らすと噂される“地図にも載らない村”の秘密を公表しようとしていたのではないか…。 月子はさっそく、帰国した彼女にいち早く会おうと駆けつけていた鑑識課員・勝浦洋人(溝端淳平)も巻き込み、捜査を開始。中野の自宅アパートから、25年つけ続けた日記のうち1カ月分だけが無くなっていることを発見する。
六甲山で車中から流星群を見ていた神戸市在住の夫婦、岩崎沙知(酒井美紀)と裕二(金子賢)が翌朝、はるか遠く離れた東京・羽田空港近くの路上で見つかった。しかも発見時、夫婦が乗っていた車の後部座席には、沙知の友人・堀美加子(長澤奈央)の刺殺体が…! ところが、岩崎夫妻は流星群を見始めてからの記憶を喪失。東京まで来た理由と方法についても、美加子の遺体についても、まったく身に覚えがないというではないか…。都市伝説オタクの美人刑事・音無月子(長澤まさみ)はこの奇怪な事件の情報を、独自ルートで勝手に入手。本事件がUIU(=非科学事件捜査班)の担当すべき事件だと考える。それもそのはず、羽田空港周辺と六甲山はともに、UFOの目撃多発地帯だったからだ! まもなく公式に捜査協力要請を受けた月子らUIUメンバーは、岩崎夫妻の発見場所へ。鑑識係の勝浦洋人(溝端淳平)から、岩崎夫妻の車が購入後まもない新車であり、走行距離も神戸~羽田間に到底及ばないことを聞かされる。この情報を受け、月子は岩崎夫妻が車ごとUFOに誘拐され、羽田空港付近で解放されたと推理。それが事実であることを証明するため、捜査を開始する。その矢先、沙知と裕二によって描かれた記憶の断片がどちらも、エイリアンとバナナのような絵であることが発覚。月子はそこに、かつて「宇宙人に誘拐された」と証言したアメリカ人夫婦との共通点を見出し…!? また時を同じくして、美加子の夫・龍太郎(近江谷太朗)から意外な事実が飛び出す! ある理由から、沙知が美加子を恨んでいたと思われる、というのだ。果たして、この事件
とある13日の金曜日――。都市伝説オタクの美人刑事・音無月子(長澤まさみ)らUIU(=非科学事件捜査班)のメンバーたちが乗る車が、目的地であるキャンプ場へ到着する前に故障。クタクタになりながら歩き通し、やっとのことでキャンプ場に着いた月子らを、思わぬ事件が待ち構えていた! バラエティー番組のロケのため、13番ロッジに宿泊していたディレクター・清水政文(小島よしお)が、鈍器のようなもので頭部を殴られて死んでいるのが発見されたのだ。遺体発見現場には血で書かれた「あしべ アイ」というダイイングメッセージが残されていたため、捜査一課のエース・郷原祐一(宅間孝行)はADの芦部一平(夙川アトム)が犯人だと断定。だが、被害者を含むロケ隊の人数が13人だったことを知った月子は、まったく別の確信を抱く。 「間違いありません。犯人は…魔女です」。 月子の脳裏をかすめたのは…「キリストに魔女として追われたフリッグが13日の金曜日に、ほかの魔女を集めて悪事を働いていた」という都市伝説。清水も魔女フリッグに殺されてしまったのだと推理した月子は、またしても鑑識係の勝浦洋人(溝端淳平)を巻き込み、証拠を探そうとする。一方、はなから魔女の仕業だとは思っていないUIUの班長・丹内市生(竹中直人)は、芸人の原口キタロー(田中聡元)やプロデューサーの吉永(尾崎右宗)ら、清水と一緒にキャンプ場に来ていたメンバーの事情聴取を開始。ところが、国会議員を父に持つ仮面をかぶったアイドル・山内リンコ(箕輪はるか)に事情を聴こうとするも、マネージャーの成田公彦(袴田吉彦)に制止さ
白バイ隊員に変装した犯人が巧妙な手口で、現金輸送車から約3億円を強奪――。かの有名な昭和の未解決事件「三億円事件」が発生した東京・府中刑務所裏の学園通りで、車に乗った弁護士・矢島直樹(遠藤たつお)が刺殺された。矢島は、資産家・奥田陽三郎(太田裕)から預かったばかりの現金964万1605円を持参していた。ところが、その現金が入ったカバンは犯人に持ち去られており、どういうわけか矢島の手は旧紙幣の五百円札を握っていた…。その事実を知った都市伝説オタクの美人刑事・音無月子(長澤まさみ)は、いきなり“とんでもない推理”を展開する。こともあろうに、被害者の手にあった五百円札が、三億円事件で盗まれた紙幣のうちの1枚かもしれないというのだ! 月子はさらに「三億円事件で強奪された金額を語呂合わせで読み解くと、犯人からのあるメッセージが出てくる」という説に絡め、今回奪われた金額にも事件の謎を解くメッセージが含まれていると確信。ところが、その矢先に資産家の陽三郎が病死してしまった! そこで月子らUIU(=非科学事件捜査班)のメンバーは、矢島が陽三郎から約1000万円を預かっていたことを知っていた4人から話を聞くことにする。その4人とは奥田家の長女・芽衣子(瀬奈じゅん)、次女・緑(江本純子)、三女・若葉(信川清順)、そして奥田家に居候しながら陽三郎の世話をしていた羽鳥花枝(市川由衣)。なんと、彼女たちから得られた様々な証言には、陽三郎と三億円事件を結ぶ“かもしれない”事実が多分に含まれていた! もしかしたら、三億円事件の犯人は陽三郎だったのでは…!?
鑑識課員・勝浦洋人(溝端淳平)はある夜、芸能コースを有する女子校の前で、少女の叫び声を耳にする。声がした校内へと足を踏み入れると、恐怖に震える生徒の姿が! 彼女が指差した女子トイレの個室で、国民的アイドルユニット「六本木55」のエース・長谷川実希(上間美緒)の刺殺体を発見する。勝浦から連絡を受け、現場に向かった都市伝説オタクの刑事・音無月子(長澤まさみ)は、被害者の担任・戸島優奈(安達祐実)から事情を聴くことに。優奈によれば、事件発生時は芸能コースの3年生で毎年結成する特別ユニットのライブ・リハーサル中だったという。そこで、月子は遺体発見現場を改めることに。その場所は…なんと3階トイレにある3番目の個室だった! 「実希ちゃんはトイレの花子さんに呪い殺されてしまったのかもしれません」 月子が言う「トイレの花子さん」とは全国に流布している都市伝説の主人公。学校の3階女子トイレの3番目の個室を3回ノックし、「花子さん、遊びましょ」と呼びかけると現れるという、赤いスカートを履いたおかっぱ頭の女の子のことだ。実は、事件のあった学校でも花子さんが出るとの噂があり、その正体はトイレで自殺した生徒の霊とも囁かれていた。だが、実希はその噂を信じず、件のトイレを時折使っていたという。 だが、月子の仮説を「そんなことがあるわけない」と一蹴する人物が現れた。同校の生徒で、「六本木55」と人気を二分するアイドルユニット「週末スターマイン」のメンバー・加賀美ユイ(清水富美加)だ。実は、ユイと実希は犬猿の仲。当然のごとく、生徒たちの間ではユ
休日の東京・上井草駅――。ガンダム詣でに興じていた都市伝説オタクの美人刑事・音無月子(長澤まさみ)と鑑識課員・勝浦洋人(溝端淳平)に、ひとりの男が声をかけてきた。彼の名は井本廣幸(山本浩司)。毎週ガンダム・オタク仲間とともにガンダム詣でをしているのだが、その日に限って、仲間のひとりであるロボット工学の教授・貝原康介(矢柴俊博)が姿を見せないというのだ。嫌な予感がした月子は貝原の家へ。なんと浴槽の中で死んでいる貝原を見つけてしまう! しかも、浴槽の壁には赤い文字で「ハカセ ヲ コロシタ モウ ダレ モ ワタシヲ セイギョ デキナイ」との犯行声明が残されていた。 貝原の死因は感電死。壁に固定したパソコンが浴槽に落下し、漏電したとみられる。そこで、月子はUIU(=非科学事件捜査班)メンバー・浜中彩乃(高月彩良)に頼み、パソコンデータを復元。事件直前に被害者が何者かに送った「これより先の領域に触れてはならない」というメールを発見する。それは…人間と同等の感情を持つロボットの開発に成功して死んだといわれるロシアの科学者ボリコフの遺書と、全く同じ文章だった! 「この遺書は貝原博士も人造人間の開発に成功した証。間違いない。この事件、ロボットの都市伝説が絡んでる!」 月子は、世界的に有名な小説『フランケンシュタイン』の主人公・フランケンシュタイン博士のように、貝原博士も自らが開発した人造人間に殺されたと推測。まもなく、その推測を後押しするような証言が、貝原の助手・中迫初美(浅見れいな)から飛び出す。なんでも貝原の夢は、いつかガンダムの
ミュージカル『ドラキュラ』の開幕を2日後に控えた劇場の楽屋で、ヒロインを演じる女優・彩名りえ(大谷英子)の死体が見つかった。だが、死体の状態を見た鑑識課員・勝浦洋人(溝端淳平)は、たちまち恐怖を感じる。被害者の首筋には赤い点が2つあり、本来ならば頸動脈から大量の出血があるはずなのだが、現場には一滴の血も残されていなかったのだ! このあまりにも奇妙な状況から、都市伝説オタクの美人刑事・音無月子(長澤まさみ)は吸血鬼ドラキュラによる犯行の可能性が高い、と主張。意気揚々と捜査に臨む。 まず、月子らUIU(=非科学事件捜査班)メンバーは第一発見者のスタッフ・篠原真央(東風万智子)、主人公・ドラキュラを演じる大スター俳優・大河内英樹(髙嶋政宏)たちから事情を聴くことに。だが不可解なことに、りえと秘密裏に交際していた大河内からは、ショックを受けている様子が微塵も感じられない…。そこで、月子は大河内に張り付いて身辺調査を開始。大河内の言動から、彼こそが本物のドラキュラだと確信した月子は単身、大河内の自宅を訪れるのだが…!? 刻々と迫る公演初日…。そんな中、りえの代役を女優・春川諒子(小沢真珠)が務めることに決まった。ところがその矢先、身も凍るような出来事が起こる。諒子の楽屋にいきなり、死んだはずのりえが現れたのだ! 一方、警視総監・武重治(伊武雅刀)に呼び出された丹内市生(竹中直人)は、部下である月子に関する“内密の話”を打ち明けられていた――。