―満月の夜は事件が多く起きるという…― 占い師の合田千尋(西原亜希)が、ベランダから侵入した何者かに襲われた。実は、占い師が襲われる事件はこれで4件目。しかも、全員が首を絞められている上に、殺されてしまった先の被害者3人はいずれも千尋の師匠だった。ところが、都市伝説オタクの美人刑事・音無月子(長澤まさみ)は、4人をつなぐ接点がそれだけではないことに気付く。事件はすべて満月の夜に起きていたのだ! 月の引力がもっとも強くなる満月の日は、神経が活性化し、心拍数や出血量も増してホルモンバランスが崩れるためか、攻撃的感情が高まり、殺人や放火、自殺が多い!…との噂がある。つまり―― 「この連続殺人事件は、満月の力で引き起こされたもの!」 月子はそう力説したかと思うと、なぜか事件現場に落ちていた"いるはずのない獣の毛"を引き合いに出し、「狼男の仕業かもしれない」という、とんでもない推論まで思い付く。そんななか、殺された占い師3人による"あくどい商売"の被害に遭った的場富男(おかやまはじめ)や、千尋と同居している事件現場のビルのオーナー・戸崎稔(小松和重)らが「被害者の会」を結成していたことが判明。月子が時折遭遇する謎の老人・小栗龍太郎(宇津井健)と「被害者の会」との間に付き合いがあったことも判る。しかも、小栗は4件すべての事件現場付近で目撃されていた…! またしても常識の範疇を超えた推理を展開し始めた月子は、鑑識課員・勝浦洋人(溝端淳平)を従え、都市伝説を立証するために聞き込みを開始。この捜査がやがて、月子の人生に恐ろしい影を落