ホテルの調理部で働くボンイは結納の日、婚約者の母親から突然破談を告げられ、失意のどん底に。そのころ、ボンイの友人で放送局アナウンサーのセワは、米国にいるスケート選手の恋人トンヘが、韓国に来ると知って心をときめかせていた。そんな中、セワは、ホテルの御曹司ドジンに交際を迫られ…。
花形アナウンサーを夢見るセワだったが、後輩が父親の七光りでニュースキャスターに抜てきされたことを知り、失望していた。気晴らしに、ホテルのバーに行くと、そこにはドジンの姿が。飲みすぎたセワは意識を失い、ドジンがホテルの部屋で世話をする。一方、無事韓国についたトンヘだったが、空港に一人残してきた母親アンナが、見知らぬ女に連れ去られそうになっているのを目撃する。
セワの無断外泊に気が動転した母親スルニョは、警察署に向かった。そこで、ボンイの叔父ピルチェに出会い、恋心を抱くが…。そのころ、セワはトンへとのデートを楽しんでいた。しかし、留守番をしていたトンヘの母アンナが、ホテルの厨房(ちゅうぼう)で働くボンイのミスにより、食物アレルギーで倒れてしまう。
セワは、トンヘに番組への出演を依頼するが断られ、二人の仲は険悪に。ちょうどその時、セワはドジンから連絡を受け、彼に会うためホテルへ向かう。一方、トンヘに土下座までして処分の軽減を約束してもらったボンイだったが、結局ホテルの厨房(ちゅうぼう)を解雇されることに。怒り心頭のボンイは、トンへとアンナの客室に押しかけ…。
大事な預金を夫カンジェに使われたソノクは、結局借金を返すことができず、スルニョに家の掃除を命じられる。ソノクが、スルニョの娘セヨンの部屋を掃除しようと部屋に入ると、セヨンとソノクの息子テフンが、映像チャットでデートを楽しんでいて…。
娘に恋人がいると確信した母スルニョがセヨンを尾行すると、行き着いた先はテフンのアパートだった。そのころ、テフンの母ソノクも、息子に食事を届けるためアパートに向かっていた。ソノクが部屋のドアを開けると、テフンとセヨンがデートの真っ最中で…。
愛を貫きたいセヨンは、家出してテフンの家に身を寄せた。母スルニョはセヨンを連れ戻しに行くが、ソノクの辛らつな言葉に独り身の寂しさを感じ、悲しみのあまり家を飛び出してしまう。一方セワは、ドジンが人気アナウンサーで上司のキム・ジュン局長の息子であることを知る。セワの中でドジンの株は急上昇し、トンヘとドジンの間で気持ちが激しく揺れ動き始めた。
ソノクは夫ガンジェの説得に心を動かされて、テフンとセヨンの交際を許そうと決心した。一方、スルニョは、娘セヨンの反省のない態度に失望し、書置きを残して姿を消してしまう。亡き夫の墓前で、悲嘆に暮れるスルニョ。そこに亡妻の墓参りに来たピルチェが通りかかる。
行方不明になったアンナを、やっとの思いで捜し出したトンへとボンイ。ボンイは、反省の色を見せないセワをたしなめるが、逆にセワを怒らせてしまう。一方、ソノクとスルニョは、テフンとセヨンの結婚を認めた。しかし、新居や式場の問題をめぐり、両家は新たな火種を抱えることに。 そんな中、セワの心をつかんだドジンは、交際を認めてもらうため、母ヘスクにセワを紹介することに。
トイレに駆け込んだテフンは、パンツが脱げず、結局試験を諦める。一方、生命の危機を脱したトンへは、意識を取り戻すが、医師から選手生命が絶たれたことを告げられ、一人絶望していた。そのころ、セワはドジンに本当のことを話せず、一人悩んでいた。しかし、ドジンに見合いの話が進んでいるのを知り、ついにある決心をする。
試験を受けられなかったテフンは、恋人のセヨンにその一部始終を話すが、合格を信じて疑わない母ソノクには本当のことを打ち明けられず悩んでいた。一方、ドジンの努力で改めてヘスクと会うことになったセワは、自分の印象をよくするためさまざまな策略をめぐらせるが…。
テフンとセヨンの結婚式が近づき結納が交わされるが、セヨンの家から結納返しがないことにソノクは不満を募らせていた。そして二人の結婚式の日―。会う約束をしていたのにも関わらず、現れなかったセワを心配したトンへは結婚式場へ出かける。しかし、突然の来訪に腹を立てたセワは、仲直りの条件としてアンナを捨てることをトンヘに迫った。
ホテルの部屋を追い出されたテフンは風邪をひき、セヨンは新婚早々、しゅうとめのソノクにしかられる。そのころ、ドジンの見合い話をボンイから聞いたセワは、焦っていた。しかし、有名バレリーナへのインタビューに成功したセワは、ドジンの母ヘスクの信頼を取り戻す。
一度は帰国を決意したトンヘだったが、悲しみに暮れるアンナを見てジェームスを捜すことを決意する。一方、ドジンの家に招待されたセワは、父親のキム・ジュンに会った。先輩アナウンサーのジュンを見るなり、驚いたフリをするセワだが、以前この家を訪れたことを覚えていた家政婦から声をかけられ、ピンチに陥り…。
ピルチェの子ソンイの日記を読んで、秘密を知ったソノクは、二人を追い出して下宿生を取ることを決めた。一方、セワに外泊をとがめられた母スルニョは自分の不注意で車の追突事故を起こすが、相手はなんとドジンの母親ヘスクだった。何も知らないスルニョは、ヘスクに暴言をはいてしまい…。
ホテルでアンナとトラブルを起こしたことが報道され、ドジンはトンへとアンナに謝罪する。しかし、トンへはホテル側の好意を拒否し、ドジンとの仲は一食触発の状態に。一方、トンへは、カンジェが父親だという確かな証拠をつかむため、留守中を狙ってカンジェの部屋を調べる。
ヘスクは、ドジンに助け出されて無事家に戻るが、夫キム・ジュンのつれない態度に怒り、離婚を切り出した。一方、キムチ作りをセヨンが手伝わなかったことに腹を立てたソノクは、強引にセヨンを呼び出すが、スルニョが妊婦の娘を行かせることはできないと断り、母親たちの仲はますます険悪に。おかげで、テフンとセヨンは別居することになり…。
アンナへの思いを捨てられず、ニューヨーク行きを志願したキム・ジュンだったが、親友に説得されてヘスクとやり直すことを決意する。一方、一目ぼれした相手がトンへの母親だと知ったピルチェは、ショックを受けるが、行方不明のアンナを心配して健康ランドに乗り込む。ピルチェはそこで、アンナを連れ去った犯人の一人を捕まえた。
両家の顔合わせで、スルニョは、ドジンの母ヘスクが交通事故を起こした相手だと知り驚く。ヘスクは結婚に反対するが、親子の縁を切るというスルニョの言葉を受け入れて、ドジンとセワの結婚を認めた。一方、ボンイは調理の腕前が認められ、とりあえずリストラを免れる。
ヘスクはトンヘをホテルに呼び、カメリアホテル調理部の入社テストを受けるよう提案した。トンへはテストに遅刻するが、キム・ジュンの夜食用に作った弁当が評価され、研修生として働くことになる。そんな中、キム・ジュンの誕生パーティーで、ドジンとセワの結婚が正式に発表されることが決まった。
セワとドジンの結婚発表を見たトンへは、すべてを知って絶望のどん底に陥る。しかし、ボンイやカンジェに励まされ、過去を忘れて料理対決で優勝し、父親を捜すことを心に誓う。一方、ピルチェからアンナを遠ざけたいスルニョは、アンナを美容院の雑用係に雇って監視することに。
トンヘをアメリカへ帰そうと画策するセワだが、自宅でアンナと通話中、偶然帰ってきたスルニョに会話を聞かれ、トンへとの過去を知られてしまう。トンヘとアンナに敵意を抱いたスルニョは、二人を下宿先であるボンイの家から追い出して帰国させようと、実力行使に出る。ボンイの家に忍び込み、トンへの部屋に入ったスルニョは、調理テストで使う大切な自家製の納豆を見つけ…。
自家製の納豆をスルニョに台なしにされたトンへは、規定の人数分を作れずに不合格となり、最終テストに運命をかけることに。そのころ、スルニョは、セワから昔の恋人について悩みを打ち明けられていた。しかし、その会話を偶然立ち聞きしていたセヨンが、姉セワの過去の恋人トンヘの存在を知り…。
結婚式が近付き、セワの過去を固く口止めするスルニョだが、とうとうテフンにまで秘密がバレてしまう。一方、トンへはボンイの協力もあって最終テストに合格した。しかし、トンへの身上書にビザの問題を見つけたセワは、それを密告、出入国管理局の職員がボンイの家を訪れる。
トンヘとアンナがアメリカに帰って2カ月が過ぎた。結婚式を目前に控えたセワは、ボンイの存在が気がかりでならない。一方、キム・ジュンはアンナを忘れてヘスクとやり直すことを決意、二人で居酒屋へ行くが、そこで居合わせたピルチェとトラブルを起こしてしまう。
ボンイは、トンへの手助けもあって慶州(キョンジュ)行きを免れ、料理対決番組の出演に闘志を燃やしていた。一方、新婚旅行から戻ったセワはヘスクの家に戻るが、白菜の配達に来たトンへと偶然鉢合わせしてしまう。家の外でトンヘに言いがかりをつけるセワだが、その姿を帰宅したキム・ジュンに目撃されてしまう。
トンへとの会話を聞かれたセワは、必死に弁解するが、キム・ジュンは耳を貸そうとしない。悩んだキム・ジュンは、弁当を届けに来たトンヘに、セワとの過去を問いただす。一方、アンナを呼び出したつもりでいたピルチェだが、映画館に現れたのはスルニョだった。スルニョから、愛の告白をされたピルチェは頭を抱えてしまう。
キム・ジュンからの辞職の要請を拒否したトンへは、料理対決で優勝できなかったら、カメリアホテルを辞めることを約束させられる。一方のボンイは新しく赴任したユジンが、トンヘに親しく接するのが不安でたまらない。そのころ、キム・ジュンの家で総菜作りを手伝っていたソノクは、キム家の家政婦がしばらく休むと聞き、代わりにアンナをつれて行くことにする。
トンへとの過去について話をしているところをヘスクに立ち聞きされ、何とかその場を取り繕ったキム・ジュンとセワ。しかし、二人の慌てた様子を見たヘスクは、夫とセワの関係を疑い始めていた。一方、子どもの世話を押しつけられたスルニョは、それを口実にピルチェを呼び出す。ピルチェは子どもに服を汚され、パジャマに着替えることに。そこへトンヘやボンイたちが現れて…。
ピルチェは、寝込んだスルニョを見舞いに行った。しかし、スルニョに抱きつかれ、そこをテフンとセヨンに目撃されてしまう。一方、夫キム・ジュンに、忘れられない女性がいることを知ったセワは、事実を解明しようとキム・ジュンの書斎に忍び込む。そこで目にしたものは、アンナが持っていた「K・J」の文字が刻まれたハーモニカだった。
セワにレシピを盗まれるというトラブルを乗り越え、トンへとボンイは1次予選に見事合格する。しかし、ユジンから「トンヘにプロポーズする」と聞かされたボンイは、そのことが気になってならない。一方、セワは持ち出したハーモニカと写真を、わざと別の引き出しに戻した。キム・ジュンがそれを見つけて、不思議に思い…。
ボンイは、ユジンに誘い出されたトンヘを尾行するが気づかれ、酔った勢いにまかせてトンヘにキスしてしまう。一方、ソノクとアンナが家政婦として家に出入りしていることを知ったセワは、アンナをだまして仕事を辞めさせようとする。しかし、その直後アンナは階段から落ちて足をけがしてしまった。
ヘスクはカンジェの家を訪れるが、逆に話がこじれて両家の関係は最悪になる。一方、ボンイはドジンから嫌がらせを受けるが、ホテルの仕事を続けることを決意し、料理対決での優勝を改めて心に誓った。そしてアンナもヘスクに誘われて、ホテルで働くことに。そんな中、友人と酒を飲んでいたドジンだったが、その席でセワの男性関係が話題となり、友人とケンカをしてしまう。
セワの昔のウワサを聞き、ドジンは悩んでいた。さらに、レシピ流出騒動の黒幕がセワだと知り、彼女への疑念は深まるばかり。居ても立ってもいられず、ある晩ドジンはセワの携帯電話を見てしまう。そこには、トンへとの通信記録が残っていた。他人のはずのセワとトンヘが連絡を取り合っていたことに、ドジンは困惑する。
セワの過去を聞き、ドジンはセワとトンへとの仲を疑っていた。ドジンとセワの間には、すでに埋められない溝ができ始めていた。一方スルニョは、家族のいざこざに巻き込まれて亡夫の法事を行うことができず、一人酔いつぶれていた。
ドジンが、ついにトンヘとセワの過去を知った。トンへはセワを呼び出し、すべてを打ち明けてドジンに許しを請うよう勧める。しかし、ドジンの愛を失いたくないセワは、最後までウソをつき通すことを心に決めていた。一方のドジンは、セワの弁解にも耳を貸さず、セワとトンヘへの憎悪をたぎらせる。
セヨンは、我が子をカンジェとソノクに預けたまま、友達と飲み歩き、帰ってきたところをソノクに見つかって大目玉をくらう。料理対決で、ホテル内の決勝に進出したトンへとボンイペアだったが、決勝戦は個人戦と聞き、二人とも驚きを隠せない。一方、ドジンとの関係をなかなか修復できないセワは、とうとう心痛で体調を崩してしまう。
ピルチェは、家族の前でアンナに愛を告白し、一家は騒然となる。そんな中、キム・ジュンのニュース番組復帰が決まり、セワはますます窮地に立たされる。一方、ホテルで働くアンナと鉢合わせしたセワは、なぜまだ韓国にいるのかとアンナを問い詰めるが、その様子をまたしてもヘスクに目撃されてしまう。
セワとトンヘが恋人同士だったと知ったヘスクは、アンナを呼び出して二人の仲を確かめようとする。しかし、セワを恐れるアンナは、事実を話したらジェームスを捜すことができなくなると思って口を閉ざしてしまう。そこにボンイが現れてすべてを告白、セワにだまされていたことを知ったヘスクは怒りに震えた。
アンナはトンへの今後の身を案じてヘスクに会い、トンヘがホテルの仕事を続けられるように計らってほしい、と訴えた。アンナの気持ちに心打たれたヘスクは、トンヘが奉仕活動する現場を訪れるが、そこでもセワと鉢合わせしてしまう。怒り心頭のヘスクは、ドジンとの別れを覚悟するようセワに告げた。
嫁ぎ先に戻ったセワは、周囲の冷たい視線にさらされながらも居座ることを決める。そして、家族の誤解を解くため、トンヘにストーカー役を演じるよう頼み込むが拒否される。一方、キム・ジュンのニュース復帰の日が近づき、セワの身を案じたスルニョは、アンナに金を渡して韓国を出るよう強要した。
キム・ジュンがホテルにいると知ったセワは、スルニョに電話して、アンナをキム・ジュンに近づけないよう頼む。ホテルにやって来たスルニョが、アンナを部屋に閉じ込めて、間一髪でジュンとアンナが会う事はなかった。しかしアンナを迎えに来たピルチェが、その一部始終を目撃していた。アンナを気遣うピルチェの姿を目の当たりにしたスルニョは、失意のどん底に。
トンへは、ボンイが好きだと打ち明け、自分が一人前になるまで待ってほしいと説得、二人は仲直りする。一方、キム・ジュンとトンへの接触を恐れるセワは、キム・ジュンの携帯電話から一切の連絡を拒否するメールを送り、トンヘをけん制した。そんな中、家族の食事会でホテルを訪れたキム・ジュンは、エレベーターに乗り込むアンナの姿を目撃する。
トンヘを脱落させることに執念を燃やすドジンは、もう1つの課題を突きつけた。一方、会場でアンナとキム・ジュンが顔を合わせるのを恐れたセワは、スルニョを呼び出し、スルニョは嫌がるアンナをコーヒーショップに連れ出す。
セワの悪事に手を貸したスルニョは、良心がとがめ、心痛で倒れてしまう。そこを偶然通りかかったピルチェは、スルニョを家に連れて帰った。しかし、エプロン姿でスルニョの食事の世話をしているところに、テフンとセヨンが現れ、またも誤解を招いてしまう。 一方、アンナもジェームスへの恋心を募らせ寝込んでいた。
キム・ジュンは、ピルチェやソンイと一緒の姿を見て、アンナが結婚したと誤解してしまう。あきらめきれないキム・ジュンは、ホテルで会ったボンイに話を聞こうとするが、ヘスクが通りかかって肝心の話は聞けず、思い余ってボンイの家を訪れる。一方、アンナはトンヘを家の前で待っていた。そこへ、セワからアンナに電話がかかってくる。
社長室の前でアンナをつかまえたセワは、アンナを脅してホテルから追い返した。一方、無断帰宅をドジンにとがめられたトンヘだったが、二人は口論となり、トンへはドジンを殴り倒してしまう。そんな中、キム・ジュンがアンナの居場所をつかんだと知ったセワは、彼を必死に引きとめようとする。
ジェームスことキム・ジュンとアンナの再会は、周囲にさまざまな波紋を引き起こしていた。一方、ドジンは、トンヘたちに目をかけるヘスクの行動が不満でならなかった。ヘスクはホテルのキムチ事業に力を貸してほしいと、カンジェに働きかける。そんな中、セワはすべてを知っていることをキム・ジュンに打ち明け、アンナと会わないよう説得する。
事故を起こして重傷を負ったキム・ジュンは、病院に運ばれた。ジェームスと連絡の取れないアンナは、ジェームスに逃げられたと誤解して、ショックで倒れてしまう。そんな中、ヘスクはカンジェの家を訪れてキムチ事業を手伝ってほしいと改めてお願いするが、ソノクとピルチェに冷たくあしらわれる。
アシスタントの選考でボンイに負けたユジンは、テレビ出演するためにドジンと裏取引することを決意する。そのころ、キム・ジュンが目覚めるのを恐れるセワは、またもキム・ジュンとアンナの引き離しを画策していた。
ドジンがトンへの追い落としを企(たくら)んでいることを知ったセワは、何としてもトンヘをホテルから追い出そうと、人を使ってトンヘに賄賂を贈り、別のホテルへ引き抜いてもらおうと裏工作をしていた。そんな中、アンナの呼びかけにジェームスが目を覚ますが、駆けつけた医師たちに驚いたアンナは、ジェームスのマフラーを残したまま病室を出て行ってしまう。
セワの策略にはまったトンへは、真相が解明されるまでテレビ出演を保留する、とドジンから告げられる。ヘスクに釈明しようとした矢先、トンへはキム・ジュンに輸血したお礼にとアンナともどもヘスクの自宅に招待された。そこでアンナは、家族写真を見てジェームスがヘスクの夫キム・ジュンであることを知る。
ヘスクのトンヘに対する誤解が解け、トンへとボンイは料理対決に出演できることに。家の前で抱き合って喜びを分かち合うトンヘとボンイだったが、アンナに目撃されて二人は交際を打ち明ける。さらにトンへは、料理大会に優勝して父親を捜し、ボンイの両親に交際を認めてもらおうと改めて心に誓っていた。
夫のコートのポケットから喫茶店のレシートを見つけ、その店を訪れたヘスクは、夫が長い髪の女と会っていたことを聞き出し、彼の周辺にチラつく女の存在を確信した。一方セヨンは、テフンとの口論の最中に口を滑らせ、トンへとドジンが兄弟であることを話してしまう。するとその会話を、ピルチェが立ち聞きしていて…。
料理対決に先立ち、トンへはまだ見ぬ父親への思いを打ち明けた。それを聞いていたキム・ジュンは、胸を熱くする。一方、ヘスクは夫の古い友人に電話をし、アンナが夫の昔の恋人だと確信する。そんな中、トンヘは、卵のつけ焼き料理と梨のカクテキで、見事1回戦を勝ち抜く。
キム・ジュンとアンナがカフェで会っていると、そこにピルチェが乗り込んでくる。キム・ジュンの無責任な行動に怒りをあらわにするピルチェ。するとキム・ジュンは、家族を捨て、アンナとトンヘの元へ行くことを宣言した。一方、帰宅したアンナを訪ねたヘスクは、アメリカに帰るようアンナに強要し、さらにテレビ局に連絡をして、準決勝に進んだトンへとボンイが料理対決を棄権すると伝えた。
テレビに出演したボンイに、お見合い話が殺到する。そのうえ、母ソノクからトンへとの恋愛に釘を刺され落ち込むボンイ。一方、離婚を求められたヘスクは、アンナとトンヘに敵対心を燃やしていた。ヘスクは、アンナにニューヨーク行きのチケットを送って帰国を強要し、トンヘに対しては、料理大会の棄権を申し渡す。
ヘスクの家を訪ねたトンヘは、料理大会棄権の理由も知らされずに追い返され、職場でも面会を拒否される。そのころ、キムチ工場の開業式を手伝いに行ったボンイは、実はお見合いのために呼ばれたことを知り、その場を逃げ出した。さらに、見合い相手ばかりかトンヘに好意を持つユジンまで開業式に現れ、トンヘとボンイの恋はさらに前途多難に…。
旧正月を迎えて、奉仕活動に出かけたトンへはドジンと鉢合わせして口論となった。止めに入ったピルチェの言葉に、ドジンはある疑問を感じる。その時、トンヘが落としていった携帯電話に、キム・ジュンから着信が入る。電話に出たドジンの耳に飛び込んできたのは、トンヘを気遣うキム・ジュンの温かい言葉だった。
アンナに会うため家を出ようとしたキム・ジュンだったが、ヘスクが倒れたため在宅を余儀なくされる。ヘスクはアンナとはもう会わないでほしいと懇願し、板ばさみになったキム・ジュンの悩みは深まるばかりだった。そこに、ピルチェから電話がかかってくる。アンナが南山で待ち続けていると知ったキム・ジュンは、家を出ようとするが、ヘスクに止められてしまう。
ヘスクは、アンナを連れ出し、トンへの父親について固く口止めした。さらに、1週間後に帰国するよう強要する。一方、マフラーの謎がどうしても知りたいトンへは、ヘスクに会おうと試みる。しかし、その思いはかなわなかった。納得のいかないトンヘは、アンナを問い詰めるが、ヘスクに口止めされているアンナは、キム・ジュンとの関係を必死に隠そうとする。
トンへは、名乗り出てくれなかった父親に対する怒りで家を飛び出してしまう。キム・ジュンとドジンとの接触を恐れたヘスクは、急きょドジンを出張させることにした。さらに、トンヘをホテルに呼び出して、アメリカに戻るよう強要する。ヘスクは、夫にアンナとトンヘを忘れるよう哀願するが、キム・ジュンは聞き入れず、ドジンにすべてを打ち明けようと決意する。
夫が家を出たことを知ったヘスクは、カンジェ夫婦との事業提携を続ける条件としてアンナ親子を家から追い出せと迫った。一方で、料理対決の棄権を決めるなど、アンナ親子をアメリカに帰国させるため、強硬手段に出る。 アンナから電話を受けたキム・ジュンは、アンナの家へと向かった。しかし、事の真相を探っていたドジンがこれを目撃して、キム・ジュンのあとをつける。
父親がキム・ジュンだと認めたトンへは、ドジンから袋だたきに遭うが、ボンイとユジンに助けられ、傷だらけの体で料理対決に強行出場する。決勝に勝ち残ったトンへは番組のインタビューで父親と決別し、韓国で暮らし続けることを宣言するが、これがヘスクのさらなる怒りを買うことに。
カンジェの工場が危機に立たされていることを知ったトンへは、社長室を訪ねてヘスクに家を出ると告げる。しかし、ヘスクは直ちに韓国を離れるよう要求した。 一方、事情を知った料理対決の担当者はトンヘの棄権を認めず、決勝戦は波乱の様相をていしていた。
テフンの体調を心配するセヨンは、様子を見に会社を訪れるが、テフンの仕事はあろうことか自動車販売の営業だった。客の横暴を見かねたセヨンは、その場で客とケンカを始めてしまう。トンヘとアンナが家を出たことを知ったボンイは、二人の置き手紙を見て悲しむ。
空港でアンナとトンヘを待つキム・ジュンだが、現れたのはヘスクとドジンだった。家に戻らなければ見捨てると、キム・ジュンはヘスクから最後通告を突きつけられる。アンナと二人きりの生活を始めたトンへは、レストランへの就職を希望するが、ドジンの妨害でアルバイト生活を余儀なくされる。
トンへの居場所をつかんだドジンは、さっそく近所に足を運ぶが、アンナを捜しにきたピルチェと鉢合わせし、もみ合いになってけがをする。度重なるピルチェとのトラブルに怒ったヘスクは、カンジェ夫婦の謝罪にも耳を貸さず、ピルチェを暴行罪で告訴した。
キム・ジュンは、何もしないヘスクに代わって、会長夫妻の娘捜しに名乗りを上げた。そんな中、会長夫人のマルソンは、昼食を取った宮廷料理店に手帳を忘れ、再び店を訪れる。すると、帰り際に体調を崩して、たまたま通りかかったトンへの介抱を受けことに。
放送局に来たトンへは、ヘスクとドジンから出場資格がないことを改めて告げられる。しかし、偶然居合わせたホテル会長の一声で出場が許され、見事優勝を勝ち取った。トラブルに巻き込まれることを恐れたトンへは、祝賀インタビューも受けずにあわててその場を立ち去る。
一時は絶望のどん底に落ちたカンジェ一家だったが、ピルチェの娘ソンイの言葉に勇気付けられ、カメリアホテルには頼らずに工場を続けることを決意する。そして、トンへ親子を再び迎え入れるため、カンジェ一家は二人のもとを訪れた。
会長に呼び出され、ホテルを訪ねたアンナは、途中で偶然キム・ジュンに会ってしまう。事情を聞こうと、キム・ジュンがアンナの手を引っ張って歩いて行くところを、運悪く会長が目撃していた。キム・ジュンとの関係を会長に責められ、アンナは、ホテルを飛び出すが、会長の妻マルソンの乗った車と接触しそうになり転んでしまう。
料理対決の賞金がトンへの口座に振り込まれ、キムチ工場は経営の危機を脱した。注文も増え始め、カンジェ一家は久しぶりに活気を取り戻す。一方、マルソンはアンナのことが気に掛かり、独りぼっちになった経緯を聞くため、セワにアンナの連絡先を訪ねた。
トンへとテフンは、テボンキムチの街頭販売に乗り出すが、運悪くドジンと会長夫妻に見つかってトラブルになる。アンナのことが気になる会長夫人マルソンは、アンナに電話をするよう伝言してほしい、とトンヘに言い残し、その場を立ち去った。
セワは、トンヘに実の祖父母の存在をほのめかすが、まったく相手にされない。一方、ヘスクの反対にもかかわらず、マルソンはアンナのもとを訪ねて両親と生き別れた当時の状況を聞いた。しかし、セワからの電話にジャマされて、肝心な話は聞けずじまい。
テボンキムチがテレビ通販に進出すると知ったドジンは、カメリアホテルのキムチ事業もテレビ通販への参入を決意、破格の条件を提示してトンへたちの通販進出を妨害する。一方、セワはドンベクの行方を知っていると打ち明け、離婚訴訟を取り下げるようドジンに圧力をかけた。
養子縁組センターの担当者から、ドンベクが先月亡くなったと聞かされたマルソンは、ショックで倒れてしまう。しかし、死んだと思われたドンベクが、担当者のミスで別人だったと分かり、ヘスクとドジンは再びあせり始める。ドンベクが生きているという、確かな証拠を持ってくるよう言われたセワは、アンナの家へ向かった。
アンナが養女になった時の服を盗み出したスルニョは、帰りがけにマルソンと鉢合わせするが、何とかその場を切り抜ける。一方、養子縁組センターを訪れ、新たな情報を聞いたヘスクは、アンナがドンベクなのではないか、という強い不安に襲われる。
テレビ通販への出演を明日に控え、打ち合わせのために通販会社を訪れたトンヘとテフン。しかし、モデルとして出演を希望するセヨンとユジンが会議に乱入し、翌日の放送は波乱含みに。一方、アンナがドンベクであることを認めたヘスクは、セワを味方につけるため、過去を許して家に呼び戻すことを決意する。
放送中のアクシデントを切り抜けて、テボンキムチは予定量の1000ケースを通販で完売する。そんな中、アンナの尋ね人広告を見て秘密を知り、ショックを受けたスルニョだったが、セワの将来を案じてカンジェの家に忍び込み、DNA鑑定に必要なアンナの歯ブラシを盗み出すとともに、尋ね人の広告が出ている新聞を始末する。
テフンの友人で金融専門家のソヌが米国から帰国し、ボンイの家を訪れた。彼を気に入ったソノクは、ボンイの婿に迎えたいと騒ぎ、トンへとボンイの愛に新たな障害が…。一方、通販の注文が低調なことにドジンは心配を隠せないが、なぜかセワは自信ありげに勝利を予言する。すると、その直後からテボンキムチには注文のキャンセルが殺到する。
カメリアキムチは完売し、ヘスクやドジンが喜びに湧く反面、キャンセル続出でテボンキムチは苦境に陥っていた。しかし、キャンセルリストを見たテフンは同一人物による注文が多いことに注目、本人を問い詰めて大量キャンセルの黒幕はセワであることを突き止める。
テボンキムチは、カメリアホテルとの競争に勝ち、テレビ通販に出演することになる。一方、セワによる通販の注文操作は会長の怒りを買い、ヘスクとドジン、セワはテボンキムチに謝罪することに。プライドを傷つけられたドジンは行方をくらまし、バーで泥酔してしまう。キム・ジュンがドジンを連れ戻すが、家の前で、アンナの両親について尋ねに来たトンへと鉢合わせする。
キム・ジュンは、トンへとドジンを故郷の東海(トンヘ)に連れて行き、すべてを打ち明けようとしていた。しかし、テボンキムチとの契約破棄について、怒った会長から呼び出しがあり、目的を果たせぬまま三人はソウルへ戻ることに。 そのころ、ヘスクが留守の間に、自分のブラウスを捜しにヘスクの洋服ダンスを開けたマルソンは、そこにドンベクの赤いワンピースを発見、ホテルに急行してヘスクを問い詰めるが…。
ボンイはトンヘにプロポーズするために手作りのケーキを準備するが、ソヌに食べられてしまい、計画は挫折する。悲しみに沈むボンイだったが、トンへが指輪をボンイに見せて求婚、二人は改めて愛を確かめ合うのだった。
ソヌは、仕事帰りのボンイを無理やりレストランに誘ってプロポーズする。しかし、ボンイはソヌの打算的な考えに腹を立て、店を飛び出してしまう。一方、会長夫妻は無事にカンジェ一家との顔合わせを済ませた。その日、会長夫婦はアンナの部屋に泊まり、親子水いらずで幸せな一夜を過ごす。しかし、翌朝アンナとの会話から、アンナの大切にしていた服が盗まれたことが判明。
トンへの下宿先で一夜を明かした会長夫妻は、トンへとボンイを伴って出勤する。会長夫妻の孫トンヘの存在はホテル中に知れ渡り、トンヘの彼女であるボンイも一躍時の人に。会長はヘスクとセワを会長室に呼び出して、ドンベクの存在を隠していたことを叱った。マルソンは持ち株をトンヘに譲ると宣言し、ヘスクとドジンの立場はますます危うくなる。
車を運転中に頭をハンドルにぶつけ、意識を失ったセワは病院に運び込まれるが、ドジンは精密検査の付き添いを断り、セワを「僕とは関係のない人」と突き放す。腹を立てたセワは、ドジンに離婚届を突きつけるが、通販の注文を操作していた事実が何者かによって放送局に投書され、セワはマスコミから罪人扱いされることに。
通販での不正が明るみに出て、セワは懲戒委員会にかけられ3ヵ月の停職処分を受けた。 一方、会長の命令を受けたトンへは、カンジェの許しを得てカメリアキムチの責任者として働くことに。新しい家探しも始まり、トンへとアンナは順風満帆の日々を送る。しかし、その裏ではドジンとソヌにより、ある陰謀が進められていた。
トンへは、キムチの品質低下の原因を解明し、奉仕活動にも力を入れるなど多忙ながら充実した生活を送っていた。トンヘに、キムの姓を名乗らせたいキム・ジュンだったが、ヘスクの怒りを買い、離婚を突きつけられたうえ家を追い出されてしまう。そんな中、ソンイの授業参観が行われ、アンナが母親代わりで出席することに。
カンジェ一家は、会長夫妻に招待を受け、ホテルで一緒に食事をすることに。トンへはその席でボンイとの結婚を発表しようとするが、会長はピルチェとアンナを結婚させたいと言い出し、カンジェ一家を驚かせる。一方、ヘスクは、ドジンの書いたホテルを守るシナリオを見て、それが同時に会社の名誉を傷つけることになると考え、ドジンに異論を唱える。
ドンベクの脳検査の結果が出た。脳機能の回復は不可能との宣告を受け、悲しみに涙するマルソンだったが、ドンベクは気丈にもマルソンを慰める。その日、久しぶりにドンベクとトンヘはカンジェの家を訪れ、楽しいひとときを過ごした。一方、ドジンとソヌは、カメリアホテルの会計ミスによる数百億の納税漏れを発見し、これを国税庁に密告する。
自宅を出て、児童施設で暮らすキム・ジュンはセワを呼び出し、しばらく施設で一緒に生活することを提案するが、セワは自力で再起すると言って申し出を拒絶した。セワは、ドジンとソヌの密会現場を目撃し、ドジンが何かをたくらんでいると確信するが…。一方、国税庁の強制捜査が入ったカメリアホテルは、大騒ぎに。
妊娠の事実を知ったセワの心には、驚きと不安が交錯していた。一方、ドンベクはトンへの幸せを優先させて、自分の結婚は諦めるとピルチェに宣言する。ピルチェは深く傷つくが、ドンベクのためにも脱税事件の真相を明かそうと決意していた。
検察から戻った会長は、トンヘに経営を学ばせることにし、海南ホテル事業への参加を命じた。迷いを見せていたトンへだが、ふとしたことからドジンと口論となり、勢い余って経営に参加することを決めてしまう。一方、裏金の存在を知られたくないドジンは、株式の買収をソヌに急がせ、筆頭株主の権利を持つ30%の株式を確保する。
シラを切り通してその場を立ち去ったソヌだが、携帯を落としていったことからトンへはドジンとソヌの関係に改めて疑いを抱く。ソヌをソウル郊外に潜伏させたまま、ドジンは株主総会での多数派工作を進め、ペク・ユジンにも接近してトンへの結婚を伝えて味方につくよう勧めた。一方、アンナの説得にも関わらず、トンヘは結婚式にジェームスを呼ぶことを拒み続けていた。
海南ホテル関連の送金書類がないことに気付いたトンへは、ドジンを問い詰めるが、ドジンはソヌが持っているとウソをついて窮地を切り抜ける。結納も無事に終わり、トンヘとボンイは結婚式の日を迎えた。一方、ドジンの冷たい態度にたまりかねたセワは、株主総会を直前に控えたヘスクのもとを訪れ、ドジンとソヌがホテルの乗っ取りをたくらんでいると告白する。
トンヘに会ったセワは近くの喫茶店へ入った。しかし、セワの言動に不審を抱いたドジンが、トンヘとセワを尾行していた。ドジンが店に押しかけて押し問答となり、トンへはセワから肝心な話を聞き出すことができずに終わる。セワはドジンの車に乗せられて家に送り届けられるが、会長から預かった鍵を車の中に落としてしまい…。
セワが部屋に置き忘れた胎児の写真を見て、スルニョはセワの妊娠を知る。スルニョは電話に出ないドジンに業を煮やしてホテルへ押しかけるが冷たくあしらわれ、悲しみのあまり卒倒したところをパン・ギナム料理長に助けられた。一方、姿を消したソヌが香港にいると聞き、トンへはますますドジンとソヌへの疑いを強めていた。ドジンに問い詰めるが疑惑を認めない。さらに、ドジンはセワが落とした会長のカギを…。
海南島から戻ったトンへとテフンは不正の証拠固めに着手し、さらにトンへはパク理事に株主総会での支持を訴えた。トンへの車に乗るため駐車場に下りたボンイは、突然の腹痛に苦しむセワを目撃する。そして、ボンイはセワがドジンの子供を宿していることを知った。
腹を立てたボンイは、セワのことをドジンに直談判した。冷たく突き放したドジンだったが、心の片隅で心境の変化が…。一方、不正の証拠を握るソヌは、ボンイ恋しさに家を訪れた。しかし、ピルチェに車のナンバーを目撃され、ついに居場所を突き止められてしまう。
株主総会が目前に迫る中、海南島で従業員のストライキが勃発した。窮地に陥ったトンヘを見かねて、ボンイはトンへと別れることを決める。会長が意識不明の今、貸金庫の鍵を開けるには代理人が必要だと知らされたトンヘは、必死になって代理人を探すが、意外なことにその人物はキム・ジュンだった。ヘスクに命令されたドジンがしぶしぶ鍵を返し、トンへはキム・ジュンとともに銀行へと向う。
会長の貸金庫の中にあったのは、大量の金塊だった。トンへはこれを売った資金で経営権を守るのではなく、ホテルの経営を安定させるため海南島の工事再開を優先させる。ドジンの暴走を止められないと悟ったヘスクは、株主総会に出席せず、準備しておいた書類をトンヘに渡すよう秘書に言い渡して、海南島へと向かう。
ヘスクは会長にすべてを告白して許しを得るが、マルソンはその罪を許さずドンベクは心を痛めていた。一度はトンヘと別れる決心をしたボンイだったが、トンヘの愛情の深さを知ってユジンは身を引き、ボンイの悩みは解消する。会長の退院も決まり、トンへは一安心するが、ただ一つの気がかりはドジンのことだった。セワも、ヘスクの家を訪れ、自らの妊娠を告げてドジンを捜すよう頼み込む。
ホテルの後継者問題が解決し、キムチ工場の経営も軌道に乗ったことから、テフンは司法試験への再挑戦を決意する。一方、スルニョはパン料理長との交際をスタートさせ、セワ一家にも久々に笑顔が戻った。しかし、キム・ジュンは病状の悪化を医師から告げられ、すぐに手術することを勧められる。ためらいを見せるキム・ジュンに、トンヘは手術を受けるよう涙ながらに説得した。
手術日の朝、キム・ジュンは改めてヘスクの存在の大きさを知り、ドンベクとの過去は思い出にして、あとをピルチェに託そうと心に決める。一方、セワはあくまで自首を拒否するドジンに対し、子供をトンへのように父親の顔を知らない子供にするつもりか、と問い詰めた。やがて手術の時間が迫り、手術室に運ばれるキム・ジュンの前にドジンが姿を現した。これまでのことを謝り、父子は和解を果たす。