オープンに向けて準備する「グランメゾン東京」。しかし大きな壁にぶちあたっていた。それは開店資金5000万。倫子(鈴木京香)と京野(沢村一樹)は銀行の融資をことごとく断られる。名声のある相沢(及川光博)に手を貸してほしいと頼むが、それも断られる。 尾花(木村拓哉)はそんな状況にも意を介さずメニュー開発を続けていた。 そんな中、京野はある秘策を思いつく。「gaku」時代に懇意にしていた城西信用金庫の汐瀬(春風亭昇太)に相談することだ。 汐瀬は、事業計画を見て、原価率の改善を要求する。それは、つまり今まで尾花が使ってきた食材を使わないで料理を作るということ。 そんな中、尾花は汐瀬に、最高の一品を作るから食べてくれと直談判する。 はたして、汐瀬を納得させることができるのか!?
いよいよプレオープンが決まる。だが、そこにはグルメ雑誌編集長・リンダ(冨永愛)が食べに来ることになった。世界的に名声のある彼女は、「彼女の評価一つで店の今後が変わる」といわれるほど、影響力が強かった。やる気を燃やす尾花(木村拓哉)に対して、緊張と不安が高まる倫子(鈴木京香)。 そんな中、尾花は突然デザートを作り直すという。コースの最後を締めるデザートはとても重要で今のままではリンダを納得させられないと感じたのだ。 そして、尾花は萌絵(吉谷彩子)をスカウトしに行く。 しかし、萌絵が作った試作品に納得がいかなかった尾花は、自ら作ることに。 結局、萌絵と尾花は、それぞれ栗を使ったデザートを作りあい、勝負することになる。 刻々と近づくプレオープンの日。はたして、リンダの前に出されたデザートは?そして、リンダをうならせることはできるのか!?
祥平(玉森裕太)が丹後(尾上菊之助)のいるgakuに入ったことを知り、戸惑う京野(沢村一樹)と相沢(及川光博)。しかし、尾花(木村拓哉)は、強力なライバルの出現を楽しんでいた。 そんな中、今年度のトップレストラン50の表彰式が東京で行われることが決定。尾花は、日本が誇る食材“鮮魚”を使った料理を開発しなおすことを決めた。その頃、丹後と祥平も魚料理の新メニューに取り組んでいた。一方、グランメゾン東京のスタッフに栞奈(中村アン)が志願し、加わることに。着々とチームが出来上がる中、江藤(手塚とおる)から金を受け取って内部情報を流していた芹田(寛 一 郎)は一人取り残されていた。そして、その怒りから、店を辞めると告げる。 暗雲漂う中、グランメゾン東京は、はたして新メニューを完成させることができるのか!?
栞奈(中村アン)は店を急きょやめることになった。再びフードライターに戻るという。 そんな中、尾花(木村拓哉)は彼女の履歴書にある違和感を抱く。 一方、ミシュランの審査開始時期まであと一か月。倫子(鈴木京香)は、コース料理をリニューアルすることを決める。同時に、尾花は前菜に合うワインも変えることを提案し、栞奈に最後の仕事として、試飲会を開くことを依頼する。一方、gakuで働く祥平(玉森裕太)のもとに、フランス大使館の文則(マイケル富岡)が訪ねてくる。3年前のアレルギー事件について、真犯人を見つけたという。そんな中、グランメゾン東京で開かれたワインの試飲会で、萌絵(吉谷彩子)が突然倒れて、病院に運ばれてしまう・・・。
今回のスペシャルドラマは「グランメゾン東京」が三つ星を獲得したあとのストーリー。オープンからわずか一年でミシュランガイドの三つ星を獲得。アジア人女性初の三つ星レストランのシェフとなった早見倫子だったが、その直後、世界各国で新型コロナウイルスが蔓延し飲食業界は大きな打撃を受けた。「グランメゾン東京」も例外ではなく、生き残りのため大手企業傘下のフードコンサルティング企業と資本提携を結び、通販用の冷凍食品やレシピサイトに活路を見出していた。しかし、倫子は店を維持することばかりを考えて料理への純粋な情熱を忘れてしまったようだった。見栄えだけの料理によって「グランメゾン東京」はミシュランの星を減らし、ついにすべての星を失ってしまった。 一方、パリに行ったはずの尾花夏樹は姿を消し、連絡が途絶えていた。倫子は「グランメゾン東京」を維持するために資本提携を決断したことに責任を感じていた。契約上受けざるを得ない、“シェフ”とは程遠い仕事をこなす中、倫子と栞奈(中村アン)はオープンして間もないにもかかわらず今年の世界トップレストランにノミネートされると噂になっていた、一日一組限定のフレンチレストラン「メイユール京都」を訪れる。コース料理を食べすすめていくと、倫子はその店に尾花がいることを確信し――。 音信不通だった尾花が日本に戻って来た目的とは!? すべての星を失ってしまった「グランメゾン東京」は、もう一度立ち上がることができるのか?