大会前夜。闇に紛れて水路を進み、城内への潜入を試みたトールとアカリの前に立ち塞がったのは、同郷の兄弟子シン・アキュラだった。圧倒的な実力差を前に、撤退を余儀なくされる二人。
翌日、トールとチャイカ、アカリとフレドリカ、紅チャイカとダヴィード、ヴィヴィとニコライ――それぞれ二人組みとなって戦場へと身を投じ、或いは邂逅し、遂に、武芸大会の火ぶたが切って落とされる。
その様子を不敵な笑みで見つめるハルトゲン公王、そして3人の黒い少女。
「…再び戦争が始められる。この日をどれほど待ちわびていたことか…」