日本の商社マン岡島緑郎は、出張先の東南アジアで事件に巻き込まれ、そのまま悪党まがいの運び屋「ラグーン商会」の一員となってしまう。 名も立場も捨て、“ロック”として悪徳の都「ロアナプラ」で生きる彼は、二挺拳銃(トゥーハンド)の異名を持つ女ガンマン・レヴィ、ボスのダッチ、メカニックのベニーと共に、改造魚雷艇ブラックラグーン号で紺碧の海を駆ける。 そんな中で、かつてさらわれた主人の息子「ガルシア」を救うべく、圧倒的火力で立ちはだかるものを粉砕し、ロアナプラを震撼せしめたメイド「ロベルタ」が再びこの街に現れたとの噂が流れていた。 ロベルタの行方も目的分からず、街がにわかに緊張感を帯びてい中、ロベルタを追ってガルシア少年と彼のもう一人「ファビオラ」がロックの元をたずねてくる。ファビオラから事情を探ろうと、彼女を取り囲むコロンビア・カルテルたち。 しかし、一見おとなしそうで、礼儀正しいファビオラもまた、ロベルタ同様、重武装メイドだった……ファビオラの銃撃が新たな戦いの火蓋を切る。
遂にロベルタの足取りを掴んだロックだったが、時を同じくしてコロンビア・カルテルのマフィアとカマラサ率いるFARC部隊も行動を開始していたのだ。 街の不穏な空気を感じ取っていたキャクストンはマフィアらの迎撃しロアナプラからの脱出を計る。その時、ロベルタは復讐の標的である米特殊部隊の前に遂にその姿を現した。 対物ライフルでの遠距離射撃で退路を断ち、キャクストンらを追いつめて行くロベルタとその後を追うガルシア達。ロベルタ、そしてレヴィらによって次々と死体の山が築かれて行くのであった。 そんな中、ロベルタとかつての彼女の同胞カマラサの対決に遭遇してしまったガルシアはロベルタの暴力と狂気を目撃する。そして混戦の中、ロックの企む次の一手は——