「ワンピース」のルフィたちは、見知らぬ島に上陸。食料を探すと、美食屋・トリコという男がチョッパーを捕まえた。ルフィはチョッパーを食べるというトリコに戦いを挑む。そこにマルヤキブタが乱入して…。
世界のまだ見ぬおいしい食材を探求する「グルメ時代」を迎えた。五つ星ホテルのコック長・小松は、カリスマと呼ばれる美食屋・トリコを訪ねる。それは凶暴で発見も困難なガララワニの捕獲を依頼するためだった。
トリコはグルメ中央卸売市場にやって来た。グルメTVのキャスター・ティナは勇んで声を掛けるが、それを小松と一緒に来たIGO開発局のヨハネスに止められてしまう。彼はトリコにある依頼をしようとしていた。
深海の珍味であるフグ鯨の体には猛毒があり、たとえ捕獲しても、さばけなくては毒化して食べられなくなってしまう。そこでトリコと小松は、フグ鯨をさばく技術を持つ人物の元に向かうことにした。
フグ鯨を求めて、トリコたちは生還率0.15％の洞窟に挑むが、伝説の魔獣デビル大蛇が立ちふさがる。トリコは襲い来るデビル大蛇の腕をナイフで叩き斬るが、斬り落とされた腕は瞬時に再生してしまった。
悪い美食屋に連れ去られた小松は、洞窟の奥でデーモンデビル大蛇に出会う。1人きりの小松は、トリコから渡された特製の大音響クラッカーの存在を思い出したが、慌てたため耳栓を着ける前に作動させてしまう。
IGOの依頼で、第1ビオトープにやって来たトリコと小松は、グルメ研究所の所長であり、IGOのNO.3でもあるマンサムから、美食會がGTロボを使って、各地でグルメ食材を奪っているという話を聞く。
バトルウルフの親子を見て満足げに微笑むトリコ。そこへ興奮したデーモンデビル大蛇が現れた。バトルウルフ親子を守るために戦うトリコ。一方、マンサムは逃げ遅れた観客に声を掛けるが、攻撃を仕掛けられて…。
母親バトルウルフは、GTロボにより致命傷を負う。無益な殺生を嫌うトリコは怒り、GTロボに攻撃を仕掛ける。そして、決着をつけようと、わざとGTロボを挑発してレーザー砲の発射態勢を取らせた。
四天王のサニーが、古代の食宝・リーガルマンモスを捕獲して戻って来るという。グルメ研究所の外でトリコたちはサニーの帰りを待った。現れたサニーは、巨大なリーガルマンモスを片手で軽々と持ち上げていた。
ロックドラムを捕獲し、甲殻を手に入れたサニーが帰ると言い出すが、そこへもう1匹のロックドラムが襲い掛かる。トリコとリンはホワイトフォレストへ、小松とサニーはマッシュルームウッドへ飛ばされてしまった。
デビルアスレチックを進むトリコたちの前に怪鳥ルバンダが出現。トリコは選択したルートが間違いだったと気付く。独特の動きと幻覚作用のある息で分身しているように見せるルバンダに、トリコは苦戦する。
合流したトリコとサニーたちに、怒りのヘビークリフが集団で襲ってきた。マンサムの依頼を受けたココが助けに来るが、今度は巨大GTロボが出現。ココはトリコたちに、ジュエルミートを捕獲するように言うが…。
ジュエルミートを求めて、トリコたちはリーガルマンモスの体内へと入ったが、そこでGTロボと遭遇。サニーはトリコたちを先に進ませ、GTロボと戦う。一方、テリーとココもほかの場所でGTロボと戦っていた。
サニーの触覚から逃げ、GTロボ操縦者のセドルは能力の消耗を狙う。さらに、猛獣メガオクトパスにサニーを攻撃させた。これで体力を消耗したサニーはついに触覚を引っ込め、素手でGTロボに戦いを挑む。
スタージュンGTロボの一撃で力尽きたトリコは、ティナのいた場所まで吹き飛ばされる。ティナが呼び掛けてもトリコは目を覚まさない。そこでティナは、光り輝く肉汁をトリコに与えることにした。
ジュエルミートを食べたトリコが、スタージュンGTロボの前に現れた。勢いのあるトリコは、圧覚超過を解除して戦うようにスタージュンを挑発。スタージュンは、あえて圧覚超過を解除して戦いに挑むのだが…。
小松の前に現れたIGOのウーメン。ロト共和国のドヘム大統領が美食會に襲われ、IGOに対して不信を募らしているので、料理で機嫌を直してほしいという。一方トリコは、2週間も何も食べないテリーを心配する。
BBコーンを求めて、トリコとテリーはウージャングルへ向かう。食獣植物に苦戦する中、テリーがゾンビウッドにとらわれてしまった。ピンチのテリーに対して、トリコは「テリーに全てを任せると」宣言する。
BBコーンを見つけたトリコとテリー。釘パンチの威力で粒を弾けさせ、巨大な粒を手に入れる。トリコとテリーはポップコーンにして食べるため、調理ができる場所を求めてウール火山へと向かった。
BBコーンを味わっていたトリコとテリーの前に謎の男が現れた。そして、幻の食材であるGODが出現すると言われているグルメ日食が近いことを教える。GODを人生のフルコースに加えたいトリコは喜ぶのだが…。
謎の男が放ったブレスミサイルの隙を突いて、トリコは巨大ストローを叩き斬った。これで本気を出すかに思えた謎の男だったが、美食會からに呼び出されて撤退。去り際に、美食會の副料理長・グリンパーチだと名乗る。
トリコと小松は満腹都市グルメタウンで、ある人物に会おうとしていたが、時間に余裕があるのでグルメデパートへと向かう。そこに強盗団が現れ、小松が人質として捕まってしまう。だが、老婆が強盗を倒し…。
トリコと小松は、伝説の料理人・節乃が作ったセンチュリースープを味わう。トリコはその味に体を震わせ、小松は意識が飛ぶほどの衝撃を受ける。ところが同時に「何かが足りない」と小松は漏らした。
トリコと小松は、100年に一度しか現れないという自然界のセンチュリースープに挑むことになった。2人はスープの情報を求めて、酒場・ヘビーロッジに向かうが、そこには多くの美食屋たちが集まっていた。
砕氷船でアイスヘルへとやって来たトリコたちを待ち受けていたのは、凍てつき、すでに息絶えた氷の世界の番人・ツンドラドラゴンだった。これを見た美食屋たちは、今後の冒険が厳しいものになることを痛感する。
アイスヘルを冒険するトリコたち。休憩中、周囲を警戒するトリコを気遣い、マッチが見張りを交代する。その一方で、美食會副料理長のトミーロッドは、自分たち以外は全滅させようと考え、不敵な笑みを浮かべていた。
トリコたちが氷山の奥深くへ進んでいくと、後方から爆発が起こった。それは、氷山を爆破して一気に進もうとするトミーロッドの仕業だった。近づく爆発を気にしながらも、トリコたちはスープのある方向へと向かう。
寄生昆虫・ジョンガルクワガタの群れを撃退したトリコたち。今度はトミーロッドたちがやって来て、トリコたちと美食會は全面対決になる。その頃IGOでは、マンサムがココにトリコの手助けをするよう依頼する。
とうとうトリコたちと美食會一味の戦いが始まった。滝丸の先制攻撃を浴びたボギーウッズは、グルメSPの体から抜け出して真の姿を現す。そしてボギーウッズは、滝丸の肉体をもらうと不敵に笑うのだった。
トミーロッドの繰り出す寄生昆虫たちにトリコは防戦一方に。マッチもバリーガモンに苦戦する。滝丸はボギーウッズの攻撃に何度も倒れたが、そのたびに立ち上がり、プリショットルーティーンの体勢に入った。
トリコとトミーロッドとの激しい戦いが続く中、小松はセンチュリースープのある場所にたどり着くが、そこは空っぽだった。あまりのショックに思わず叫ぼうとする小松だったが、その口を謎の青年が即座にふさぐ
トリコとトミーロッドの戦いは続いていた。シバリングで体温を維持していたトリコだが、限界まで2時間を切った。トミーロッドも寄生昆虫を生み出すエネルギーに限度はあるが、まだ1000匹は生み出せそうで…。
寄生昆虫を生み出せなくなったトミーロッドだが、自分自身で戦うべく戦闘態勢に入る。そして、隠していた牙をむき出しにしてトリコに襲い掛かる。無傷では終われないと考えたトリコは、捨て身の攻撃に出るが…。
新必殺技でトミーロッドを追い詰めたトリコだったが、力尽きて倒れる。ここで、再生屋の鉄平が現れた。トミーロッドは鉄平に戦いを挑むが、簡単にノッキングされてしまう。だが、戦いはこれで終わることはなく…。
センチュリースープを美食會から守れず涙する小松。だがトリコは笑ってなぐさめた。その姿を見た鉄平は、師匠に言われたことを思い出す。師匠は、最後の一滴はスープのおもむくままに、と鉄平に伝えていたのだ。
トリコたちを一網打尽にしてしまおうと、美食會のギャルソン・アルファロが接近してきた。その気配に気付いたトリコたちはゾンゲが見つけた隠し通路を通って、氷山からの脱出しようとするのだが…。
トリコたちは癒やしの国・ライフへとやって来た。そこで鉄平の師匠を訪ねる途中、サニーと出会う。サニーは美食神のデザート・アースの手掛かりを知る男を探しに来たというが、その男こそが鉄平の師匠・与作だった。
トリコの左腕の再生治療がスタートした。トリコの髪の毛のDNAから一輪の花を咲かせて、その花の種を注意深くトリコの左腕の傷口に埋める。一方、小松もセンチュリースープの再現に取り掛かっていた。
小松が求めるセンチュリースープ最後の食材は、ウォールペンギンの唾液だった。そしてオーロラが立ち登った時、スープはついに完成する。その頃、治療が難航していたトリコに異変が起き、左腕が再生した。
長い間留守にしていたトリコが自分の家に戻ってみると、お菓子の家は動物や虫たちに食べられてしまったらしく、跡形もなく消え去っていた。トリコは新しい家を建てようと、グルメ建築家のスマイルへ電話をする。
美食王決定戦で司会のティナに紹介されて壇上に現れたイベントの主催者・ボーノ。彼は、最近食欲不振である自分の家族・クリスが食べた食材を持ってきた者を美食王にすると発表する。その家族とは…。
七色ネッシーのクリスが食べられる物を求めて、四天王はそれぞれ食材を探す。トリコと小松は究極のフルーツ・グランドベリーを狙い、サニーとリンはミルクジラのミルクを、ココはハニードラゴンのハチミツを狙った。
トリコは虹の実ワインを手土産に、南国の小さな島に向かう。IGOトップで四天王の師匠であり、親代わりでもある一龍会長から呼び出しを受けたからだ。そこでトリコは、一龍がGODを求めていることを知る。
さらなる高みを目指し、トリコはIGO会長・一龍から修行を兼ねた依頼を受ける。ターゲットは、野菜の王様・オゾン草だ。標高数万メートル、天空の野菜畑・ベジタブルスカイに生息しているらしいのだが…。
トリコたちは、積乱雲を抜けることに成功。雲の上には、雷雨がうそのような快晴の下、緑の大地が広がっていた。そこは、多量のミネラルを含んだ火山灰が雲をなして草を育み、その草が大地を形成していた。
小松が発見したオゾン草の外葉をトリコが剥がすと、種になってしまった。トリコは頭を抱える。その時、小松は気付いた。2人で別々の葉を握っていると、オゾン草の警戒心が緩くなった気がして…。
トリコと小松の前に、美食會が使うGTロボに瓜二つの生命体が出現。その生命体は警戒するトリコらを通り過ぎ、オゾン草の前に立つと目にも止まらぬ早さで食い付く。しかし、飲み込むことなく吐き出してしまった。
一龍からまだ未熟と言われるトリコは、グルメ界へ行くことを禁じられていた。しかし、トリコの好奇心は止まらない。グルメ界へ入ったことがあるサニーから話を聞いたトリコは、1人でグルメ界へと腕試しに向かった。
グルメ界へと挑むトリコを手洗い洗礼が待ち受けていた。めまぐるしく変わる環境と猛獣の攻撃でトリコは満身創痍となる。そんな絶体絶命のピンチに、伝説の美食屋であるノッキングマスター次郎が駆け付けた。
極上のスープになる食材・ハルサメを捕獲しに海へやって来たトリコと小松。大物を釣り上げ喜んでいると、ハルサメの中から麦わら海賊団の船長・ルフィが現れた。久しぶりの再会を祝いあう三人。しかしルフィはすぐ神妙な顔つきに。なんと海賊団の船医・チョッパーが、深海熱という病気にかかってしまったというのだ。深海熱は体がどんどん青くなり、深海の様に冷たくなっていく病気だ。そして全身が真っ青に染まったとき、死んでしまう…。これを治すため、ルフィは『海鮮の実』を探しているのだという。トリコには、そのありかに覚えがあった。確か、体に良い食材が溢れる島・トウ中華島にあると言われていたはず…！
グルメ界から帰還したトリコに、小松はたくさんの料理を振る舞う。グルメ界のメシは、2人で力を合わせて一緒に食べようと言って笑うトリコ。その思いを聞き、さらに料理に熱が入る小松だが次の瞬間に…。
新しい包丁を作るため、そして謎の食材・メルクの星屑の情報を得るために、トリコと小松は世界最高の研ぎ師であるメルクの元へ向かう。メルクの工房にいたのは、噂で聞いていたのと大違いな年若い美男子だった。
小松をメルクの工房に残したトリコは、先代のメルクが消息を絶った星屑の採掘場・ヘビーホールへと一人向かう。人間界で最も地下深く、危険な洞窟で、奥へ行けば行くほど重力が強くなっていくというのだが…。
高レベルの猛獣・蠍魔牛が現れ、どこまでやりあえるかと気合いが入るトリコ。途端に蠍魔牛は怯え始めるのだが、それはトリコに恐れをなしたのではなく、背後からやって来た1人の大男に震えていたのだった。
初代メルクがヘビーホールにこもっていたのは、一龍から美食神アカシアのフルコースメニューのサラダ・エア用の包丁を作る依頼を受けたからだった。一方、小松は2代目メルクから包丁と食材を借り、料理を始める。
トリコが持ち帰ったメルクの星屑を砥石とし、小松が包丁を作り始める。包丁の素材・デロウスの牙は硬く、ハンマーで叩いて鍛造することもできない。2代目メルクは少しずつ、牙をメルクの星屑で削る。
メロウコーラを手に入れるため、トリコと小松はグルメピラミッドを目指すことになった。2人は高級ラウンジで、サニー、ココとテーブルを囲むが、小松は興奮気味。なぜなら小松たちは、グルメ馬車に乗っているのだ。
2人は黄泉への門と呼ばれる場所にやって来た。門をくぐり、険しい道を進む。その先にあるのは、グルメ刑務所・ハニープリズンだ。2人はそこに収監されている四天王のゼブラに会いに来たのだったが…。
刑務所での出所祝いで小松が作った料理を食べ終えたゼブラは「チョーシに乗るなよ」と小松を恫喝。そんな折、副所長のオーバンが所長のラブに、刑務所の外に「森の魔物」が現れたこをと報告する。
ゼブラを仲間に引き入れて、トリコと小松はピラミッドがあるサンドガーデンへ向かうことに。だが、気性が荒く26種もの生物を絶滅させた第一級の危険人物・ゼブラが同行することは、小松は反対だった。
借りたラクダで砂漠を進むトリコたち。そして真っ赤な砂漠・デザートラビリンスへと到着した。ひどい暑さがトリコたちを襲い、トリコは小松に水分を補給するよう忠告する。だが、振り返ると小松の姿はなかった。
ゼブラのエコーロケーション反響マップを頼りに、ピラミッドを進むトリコたちだったが、ゼブラの声も切れかかっていた。そして、ゼブラは残りの声全てを小松へと預け、マップを閉じてしまった。
小松がたどり着いた先は、いくつもの棺が安置された部屋だった。小松はそそくさとその部屋を後にする。次に小松が見つけたのは、古代の壁画が並んだ通路だった。その奥の祭壇には1冊の古文書が残されていて…。
回復したゼブラが反響マップを広げてみると、小松はサラマンダースフィンクスに襲われかけていた。ゼブラは必殺技・サウンドバズーカでピラミッドの床をぶち抜き、トリコと共に小松の元へと駆け付ける。
小松が入手した本はレシピだった。それによると、サラマンダースフィンクスの涙こそがメロウコーラで、スフィンクスの泣かせ方には一定の手順があることが判明。トリコたちは小松の指揮の下、戦う決意をする。
サラマンダースフィンクスを泣かせることに成功したトリコとゼブラはメロウコーラを入手。だが突如として現れた謎の生物の攻撃が小松の胸を貫き、コーラを奪われてしまう。またトリコたちも倒され、ピンチに陥る。
小松はメロウコーラを手に入れたお祝いで、トリコたちに料理を振る舞う。山盛りの料理をたいらげ、トリコは満足げだ。ところがゼブラは不満があるようだ。それは、あの謎の生物が調理されていないからだった。
サミットの打ち上げメニューが決まらず、小松は悩む。そこへトリコがやって来て、海へ行かないかと誘う。この時期にしか食べられないおいしい物があると言うのだ。小松は、ヒントがあるかもしれないと、海へ赴く。
水の猛獣・ウォータイガーの捕獲に成功し、グルメビーチへと帰ってきたトリコたち。すると、クミンはサフラの無事を泣いて喜ぶ。おいしいカレーが作れるかどうかは、クミンの腕にかかっているのだが…。
バー・メリアでおいしい食事に舌鼓を打ちながら、トリコと小松は今後も一緒に旅することを誓い合う。ところが、その空気はたった1人で店内にいた客から漏れた溜め息によって一瞬にして凍りついてしまう。
美食神アカシアを祭っているグルメ神社へとトリコと小松はやって来た。そこは、グルメ祈願や食厄払いに、年間90億もの人々が参拝に訪れる巨大神社だ。また、お参りを終えると、境内では食男選びが開催されていた。
トリコの家へ遊びにやって来た小松は、出迎えたトリコの恐ろしい形相に仰天。トリコは、ある食材をビックリさせる練習をしていたらしい。その食材とは、ビックリアップルだ。驚くほどおいしく変化するリンゴで…。
1等100億円という宝くじのグルメジャンボ宝くじで、小松は8等の100万円が当たった。小松はトリコに何かプレゼントをしたいと申し出る。すると、トリコが欲しがったのは一坪の土地だった。
サニーと小松がトリコに呼び出された。トリコがサニーを呼んだのは、次なる修行食材を手に入れるにあたって、サニーの力が必要だと判断したからだ。その食材はサンサングラミーという魚だった。
サンサングラミーの生息地である巨大滝・デスフォールへ、トリコと小松はサニーと共に向かった。河川を進む一行に、轟音が届き始める。遠く視線の先に現れたのは、デスフォールから立ちのぼる水煙だった。
襲い来る水飛沫のカッターをかいくぐり、一行はどうにか滝の間まで到達した。そしてデスフォールの本格攻略を開始する。トリコは、レッグナイフに続き18連釘パンチを滝に打ち込み、道を作り出すのだが…。
クインが警報を発していることにサニーは気が付いた。すると、頭上から無数の岩が降り注いでくる。見上げると、そこには落下してくる巨大な山があった。絶体絶命のピンチにトリコはあることを閃く。
いくら慎重に取り扱ってもサンサングラミーを捕獲できず、頭を抱える小松。その時、洞窟の天井から池へとしたたる黄金の雫に気が付く。それはしっとりと滑らかで、上質なオリーブオイルのようだった。
トリコと小松の元に、メルクから手紙が届いた。メルクは包丁を完成させるために、10年に1度しか実らない果実・ダイヤモンドイチジクリスタルを探しているというのだ。見つけるのはかなり難しそうであったが…。
七五三の日。トリコ、小松、ウォールペンギンの子供・ユンはグルメ神社にやって来た。以前、トリコたちが食男として選ばれた神社だ。境内は大いに賑わっていたが、そこへグルメ神社の使いが慌てた様子でやって来る。
トリコと小松は、オータムマウンテンにやって来た。伝説の梨・スプナッシュが実っているようなのだ。トリコらはテリーの鼻を頼りに進んでいくが、彼らの前にココとサニーが、それぞれのパートナーを連れて現れる。
「世界料理人ランキング」を見ることが毎月の楽しみである小松。このランキングで100位以内に入るのが小松の夢でもある。小松はランキング99位に知った名前があることに気付く。それは小松の級友・大竹だった。
小松が久々に会った大竹は、野心的な人物に変わっていた。雑誌のレポーターに賄賂を渡して都合の良い記事を書かせ、客を味の分からない馬鹿と笑うその姿に、温厚な小松さえ声を荒げずにはいられなかった。
小松が向かったのは美容室・バーバーグルメ。店内にはすでにトリコが鏡の前に座っていた。フルコースの前菜を食べつつ、洗髪をしてもらうトリコ。ここは「食べる」と「理髪」を同時に行うグルメ美容室なのだ。
トリコたちの前にリンが現れた。マンサム所長から大至急の依頼があるようだ。ヘリで連れて行かれた先はグルメ刑務所・ハニープリズンで、所長のラブは、G7の1人・バッチ氏が死季の森で行方不明だと言う。
なぜバッチが甘露の木を探していたのかをマンサム所長に尋ねると、返ってきたのは仕事の依頼だった。その仕事とは、サンタに扮してIGO非加盟の貧困国の子供たちへ食のプレゼントを届けることだった。
トリコたちは、IGO非加盟の歓楽地・ジダル王国を目指す。そこにある世界最大の賭博場・グルメカジノに、IGO会長・一龍から依頼された修行食材の一つであるメテオガーリックが景品として出品されたらしいのだ。
マッチを仲間に加えて、トリコたちはグルメカジノへと乗り込んだ。賑わうグルメカジノの中で、トリコとココは次々とゲームに参加して大勝する。そして一行は、さらに奥にあるVIPエリアへと案内されるのだが…。
カジノを取り仕切る地下料理界のボス・ライブベアラーが現れ、案内された先はVIP中のVIPしか入れない裏VIPエリアだった。ライブベアラーは、トリコと互いの食の記憶を賭けて勝負しようとする。
トリコたちは、カードゲーム・グルメテイスティングでライブベアラーと勝負する。カードを当てるのはココにとって簡単だが、ポイントや食材の種類までは分からない。トリコたちは大きくリードされ…。
ライブベアラーはポイントを重ねていく。トリコと小松は不安げにココを見つめる。だが、ココの表情に焦りはなかった。一見するとポイントを競うゲームに見えるが、ココは勝機は違うところにあると気付いていた。
トリコチームが反撃を開始した。その第一手として、ココがヒットさせたカードは250ポイントの猛獣・般若パンダだ。しかし、般若パンダは捕獲レベル80を誇る猛獣で、トリコはこの強敵に挑んでいく。
ジョーカー食材の般若パンダを倒し、トリコチームは410点差まで追い上げる。さらに、ニトロチェリーをヒット。これを完食できれば逆転の可能性は高まる。だがニトロチェリーは、超特殊調理食材で…。
最終局面で、ココの秘策によりライブベアラーを追い詰めることに成功。盤上、最後に残ったカードは超猛毒の食材・ポイズンポテトだった。ライブベアラーがこれを完食できなければ、トリコらの勝利となる。
ライブベアラーとのカードゲームで逆転勝利を収め、メテオガーリックを入手したトリコたち。さっそく調理する小松だったが、皮一枚を剥くにも苦労する。メテオガーリックは特殊調理食材だったのだ。
四天王が修行を進める一方で、グルメ界ではIGOと美食會が大きな動きを見せていた。IGO会長・一龍は、単身で美食會の本拠地へと赴く。一龍はただ話をしに来ただけだと言うが、そんなはずもなく…。
トリコの次なる目的地は、第六の修行食材があるというロストフォレストだが、ことは簡単には運ばない。ロストフォレストは広大で、食材を手に入れようにも、その具体的な位置が分からなければ探しようがなかった。
とある海の、とある島…。今、ここに世界中から美食屋、海賊の猛者たちが大勢集まっていた。それもそのはず、今日はなんとIGOが主催するレース「天下一食おう会」が開催されるのだ。優勝賞品はなんと、伝説とも言われるカラットジューウシのお肉！カラットジューウシは高級で高価な物しか食べない牛で、その肉は絶品。止めどなく溢れ出る肉汁は肉のジュースと評されるほどだ。また、高価なら宝石さえ食べてしまうカラットジューウシの骨は数千カラットのダイヤで出来ているとも言われており、皆が目の色を変えて優勝を狙うのも納得できる話であった。
モンチーは恵方巻きを作ることで占いを行うのだが、占う内容に見合う具材が必要だった。そこへ、鍋池が凍ったという知らせが入る。さらに一龍から、鍋池の主・マダムフィッシュを四天王で捕獲するよう指令が下った。
王酢を手に入れたトリコと小松だが、具材集めは終わらない。次なる食材は、兵器として使用された記録もあるほど臭い食材・ドドリアンボムだ。ところが、その味は絶品で、恵方巻きの具材として申し分なかった。
全食材を揃え終わったトリコたちは、モンチーの元へ向かい、恵方巻きを作ってもらうことになった。モンチーの調理は、まな板のリングで食材とプロレスをしながら作っていくという、一風変わったもので…。
トリコと小松はロストフォレストへとたどり着いた。一度迷い込んだら二度と出られないこの森だが、恵方巻きがあれば恐れることはない。そして目指す修行食材は、しゃぼん玉のような果実・シャボンフルーツだ。
恵方巻きの導きに従って進むと、2人は伝説の料亭・雲隠れ割烹へとたどり着き、老人に出会う。この老人こそ美食人間国宝の1人、食林寺の師範・珍鎮々。トリコの求めるシャボンフルーツは、食林寺の寺宝であった。
食林寺とは、食の礼儀と感謝の作法・食義を学ぶ場で、シャボンフルーツを手に入れるには、食義を極める必要があった。そしてトリコと小松は、師範代であるシュウから修行を受けることになるのだが…。
シュウに完敗し、食義の威力を思い知ったトリコと小松。シャボンフルーツを手に入れるため、さらなる高みを目指すため、2人の修行が始まる。ところが、食義の修行は恐ろしく地味なものであった。
シャボンフルーツを手に取って初めてトリコは偽物であることに気付く。それは練習用だったのだ。食林寺の裏山に伸びる、泡でできた道・バブルウェイに本物のシャボンフルーツはあるというのだが…。
食林寺では天才料理人にして元・食林寺師範代の千代が、美食會の刺客として暴虐の限りを尽くす。小松は千代婆の隣に知った顔を見つけるが、それは行方不明になっていた小松の修業時代の仲間・大竹だった。
人々は傷つき、師範代は倒れ、食林寺は見るも無残な状態になってしまった。小松の悲鳴が空しく響く中、ついにトリコが到着。現れたトリコは、先刻まで生死の境をさまよっていたとは思えないほど力がみなぎっていた。
千代婆の実力は、ひと振り1億円とまで謳われ、節乃にも並ぶ国宝級だったが、パワーアップしたトリコも負けてはいない。そんな2人の勝負は、パワー、スピード、駆け引き、どれをとっても桁違いのバトルとなった。
アカシアのフルコースは前菜が欠けていた。その隠された前菜の食材こそが、蘇生食材だったのだ。その名も「C」。その頃グルメ界では、IGO会長・一龍の元に、第0ビオトープの職員が続々と集結し…。
節乃の元へ金色小麦を持ち帰ったトリコと小松だったが、依頼はまだあった。この小麦で全麺を作ってほしいという。本来なら小松の出番となるのだが、当の小松本人は、自身の食義に不安を抱いていた。
普段は美食を求める人々で賑わう満腹都市・グルメタウンも、人っ子一人の姿も見えない。非常事態宣言で全人類300億人が人間界の中央地帯で待機しているからだ。グルメ界の四獣が、人間界に迫ってきていたのだ。
美食屋四天王は四獣からの人類防衛の任に就く。四獣は、一龍から課せられた最後の修行食材でもあった。四体の四獣、一体でも討ち漏らせば、人類は滅亡の危機に瀕してしまう。人類の存亡を懸けた戦いが始まる。
ダメージを与えることができないどころか、四獣はますますパワーアップ。すさまじい反撃が四天王に襲い掛かるが、土煙の向こうから現れたトリコらは無傷だった。トリコらは今まで本気を出していなかったのだ。
四獣に勝利した四天王だが、四獣の様子がおかしい。その時、トリコらに小松から連絡が入る。IGO会長・一龍によると、四獣は四匹ではなく、一匹の猛獣なのだという。本体が別に存在するということが判明した。
四獣本体は街を破壊し、人々を襲い始め、四匹を吸収してパワーアップした。しかも緑色の雲を吐き出し、雨を降らせる。その雨こそがグリーンレインだった。濡れれば1時間と持たずに命を落とすという猛毒の雨だ。
人々を救うために、小松は毒を分解する料理を作れる膳王・ユダの元へと向かう。しかし、時間内に数億人分もの解毒料理を作るには、人手が足りない。助ける人間を選別しなければ、という考えには小松が反対した。
小松の決意が本物であることを知って、節乃ら料理人たちは10分だけ時間を与える。すると小松は、調理室に入り、薬膳用の新たな調理法の模索に入る。試行錯誤する中、約束の10分が刻一刻と迫って…。
四獣を相手に、四天王は絶体絶命の窮地へと追い込まれた。深手を負い、おまけに雨の毒までもが体内に回ったため、力尽きて倒れてしまう。もはやこれまでか、と諦めかけた時、不意にトリコの腹が鳴った。
パートナーのテリーらが時間を稼いでくれている間に、トリコたちは精神を高め始める。やがて、4人の食欲が一つになり、グルメ細胞から放出されたエネルギーが光り輝く球形をなした。それは奥義・王食晩餐だった。
グルメ界から侵攻してきた四獣を撃破した美食四天王。存亡を懸けた戦いに勝利した人類は、その喜びでお祭り騒ぎとなる。しかしその影では、怪しげな人物を追っていた再生屋・鉄平に危機が迫っていた。
日常生活に戻ったトリコ。そこへ新たな依頼が舞い込む。それは、4年に1度の食の祭典・クッキングフェスで使う食材の調達だった。四獣から受けた被害によって、希少食材を入手することは難しくなっているのだが…。
トリコが放ったレッグブーメランで破壊したのはモンプランの外殻だけだった。50連釘パンチを繰り出しても回復してしまう。しかし、トリコに狼狽はない。より強く、より早い技・ネイルガンを修得していたのだ。
トリコと小松はタキシード姿でリムジンに乗り込んでいる。トリコはシートで食事を堪能、一方の小松は極度に緊張していた。小松は、クッキングフェスティバルが開幕することを強く意識していたのだ。
クッキングフェスティバルが開幕。予選第1回戦の種目は、トライアスロンクッキング。料理の技術とは関係ないように思えるが、このハードなグルメ時代、料理人もある程度の体力を備えている必要があった。
メーン会場のクッキングスタジアムに、1人の料理人が現れた。毎回ランキング上位にいながら1度しかフェスに出たことがない問題児である。彼こそ、1度の出場で圧倒的な優勝を果たした天狗のブランチだった。
ブランチは、食材の声を聴く小松の姿を見て、彼を気に入ってしまった。意気投合した2人は残っていた食材を積み込み、自転車を漕ぎ始める。そして、ブランチは小松を引きずりながら猛スピードで走り抜けていく。
2回戦の種目は天秤デスクッキングだ。火にかけられた巨大な天秤の皿に乗って、1対1で調理スピードを競う。相手より調理が遅ければ天秤が傾き、炎に焼かれてしまう。小松の対戦相手は油使いのわぶとらだ。
クッキングフェスティバル第3回戦の種目は一島丸ごとクッキングだ。さまざまな島から一つを選び、そこにある食材を全て捕獲して調理する。この競技は会場からパートナーを選んで行われるが、小松はトリコを選び…。
決勝トーナメントの種目は闇料理対決だ。暗闇の中で、嗅覚、直観、そして経験を頼りに調理する。小松は全力を尽くすのみと覚悟を決めた。調理場の場所さえ分からない中、手探りで進める小松の手にあるものが触れる。
クッキングフェスティバルに美食會の大軍勢が現れ、クッキングアイランドに襲い掛かる。そして魔の手は小松にも伸びてきた。美食會の副料理長であるスタージュンが姿を現したのだ。この危機に四天王が立ち上がる。
トリコの重い一撃を受けながらも、立ち上がってくるスタージュン。しかし、トリコは数々の修行をくぐり抜けてきている。食義を極め、グルメ細胞のレベルを高めた今こそ、スタージュンを倒す時だったのだ。
IGOのマンサム所長がGTロボの大軍を相手に孤軍奮闘していた。マンサムは自らにノッキングを施し、パワーを抑えながら戦っていた。開放されたら、自身でも制御不能なのだが、ついに封印が解き放たれる。
戦場に美食會の援軍がやって来た。現れた敵はGTロボに瓜二つで、小松はその姿に息を飲む。その援軍こそ、かつてグルメピラミッドで出会った恐ろしい怪物であり、グルメ界に住む化け物・ニトロだったのだ。
四天王・ココの前に立ちふさがったのは、美食會副料理長・グリンパーチ。特殊なストローによって何でも吸い込み、ココの放つ毒弾でさえも易々と飲み干してしまう。それでもなお、ココは毒を放ち続け…。
サニーの前に、美食會副料理長・トミーロッドと虫の群れが立ちふさがる。捕獲レベル80を超える数百匹もの虫をサニーは倒していく。だが、混合虫・ジャイアントパラサイトのハサミが、サニーの髪を切り裂いた。
トミーロッドの圧倒的な力で重傷を負ったサニーだが、必殺技・ヘアマリオネットがトミーロッドの動きを封じ込めた。だが、この技は長くは持たない。マリオネットの解除される瞬間が勝負の時だったのだが…。
美食會の援軍・ニトロが、一流料理人たちに牙を剥く。そこにゼブラが駆け付け、ようやく一般人の待避が完了した今、存分に戦えるようになった。ゼブラはこれまでの鬱憤を晴らすかのように必殺技を連発する。
小松の叫びに、倒れたはずのトリコが立ち上がり、スタージュンの魔の手をさえぎった。復活したトリコが放つ技は、格段に威力が増していた。そして新たに見せる力は、アルティメットルーティーンだった。
第三勢力である闇の組織・NEOが始動。不意をつかれ、戦力を削がれるIGOと美食會。そして、スタジアムに現れた何かが、トリコとスタージュンを戦慄させる。それはNEOの一員、闇の料理人・ジョアだった。
闇の料理人ジョアはフローゼが使っていた包丁・シンデレラを振るい、闇の技を操る。その強さは圧倒的で、クッキングフェスに集まった凄腕料理人たちも赤子同然だった。節乃ですら太刀打ちできずにいた。
ジョアの素顔は、フローゼに瓜二つだった。狼狽する人々へ放たれたジョアの必殺技でもはやこれまでかと思われたが、技は弾き飛ばされた。トリコとスタージュンが駆け付けたのだ。2人は凶悪な気配を察し…。
ジョアの前に、為す術もなく倒されるトリコとスタージュン。邪魔者を退けたジョアは、小松に近づいていく。神の食材・GODを手に入れるには、小松の食運は欠かせない。そして、ジョアの魔手が小松に迫り…。
究極の合体技を放つ四天王。だがジョアは、その必殺技でさえ一瞬でかき消した。力尽きるトリコたち。そして小松を連れ去ろうとするジョア。だがその時、トリコの拳がジョアを吹き飛ばして小松を救い出す。
自身のグルメ細胞に飲み込まれ、トリコは鬼神と化した。だが、小松の叫びに理性を取り戻し、逆にグルメ細胞を支配することができた。覚醒したトリコのパワーは、ジョアをも軽々と凌駕するほどだったが…。
