元警察官の調査員・水野優希(松下奈緒)のもとに、アジマプロ社長・阿島淑子(真野響子)から再び調査依頼が舞い込む。夫で漫画界の巨匠、故・阿島文哉(ベンガル)の幻の画稿が返却されたのだが、その直後に送り主の漫画誌編集長・南部正春(岩松了)が謎の死を遂げたという。依頼内容はその関連性を調べてほしいというもの。優希は南部の後任編集長となっていた醍醐真司(古田新太)と再びタッグを組み、謎の解明に乗り出す。
編集部員・綿貫(今野浩喜)が担当する漫画に南部の死と酷似した場面が描かれていた―。さらに醍醐は綿貫の不正な経費処理を突き止めることに。深まる疑惑…。一方優希は編集アシスタントの伊東昇太(白石隼也)の力を借りて南部の人間関係を洗うことに。南部の業界内での評判は最低最悪。多くの人に恨まれていたことも判明する。並行して南部がアジマプロに送った画稿の調査を進めていくと、優希は驚くべき事実にたどり着いた―。
綿貫の画稿の闇取引を確信した優希と醍醐。「おとり捜査」で綿貫を呼び出し自白に追い込むが、取引には上層部も関わっているという衝撃の事実が判明する。しかし南部の死には一切関係ないと言い張る綿貫……。そして南部もこの闇取引に気付いたものの、見逃していたと判明。南部の生前の不可解な言動に謎は深まる。そんな中、醍醐は南部が残した1枚の画稿が、戦後最大の謎となった怪事件の一部を描いたものだということに気付く。
優希・醍醐とともに調査に当たっていた伊東が階段から突き落とされる。優希のもとにも「もう手を引け」というメッセージが……。何者かの影が2人に迫る。危険を感じながらも調査続行を決める2人。優希は、南部が残した紙芝居の作者、校条(田中泯)が事件の鍵を握ると見て、醍醐とともに校条のもとを訪ねることに。なんと校条は戦後最大の怪事件「下山事件」を題材にした漫画の作者であり、衝撃的な話を2人にするのだった。
校条の話を聞いて以来、南部の自殺説に傾きつつあった醍醐。しかし優希は新たな目撃者を見つけ、南部が自殺にしては不自然な格好でビルから落ちていたことを知る。生前の南部は何をしようとしていたのか? 徐々に明らかになっていく南部の素性……。そんな中、醍醐は進退を懸けた「ある勝負」に出ることを決意する。果たして伝説の編集長の死に隠された真相とは、そして優希と醍醐がたどり着いた驚愕の真実とは……!?