醍醐は、漫画家・斑目虹太の完璧な遺作を見て首をかしげた。非公表だったが斑目は数年前から病気でペンを持てなかったはずだからだ。それに、あの未発表の漫画との共通点もあった。優希は、35年前の失踪者・辰巳晶子が実は詐欺師で被害者には餓死した人もいたという情報をつかみ、その辰巳と似た女性があの漫画の中に潜んでいたことも気づいたのだが……。数日後、ある人物が遺体で発見され、優希も忽然と姿を消してしまう!