夢の中、駆への気持ちを言葉にすることができたこはる。 「あれは、本当に夢だったんでしょうか…」 目が覚め、駆のもとへ行ったこはるは、駆が同じ夢を見ていたこと、思いが伝わったことを知る。 一方、結界内で起こった爆発、駆の耳飾りの行方を探っていた正宗は、能力を使い内部犯の手掛かりをつかんでいた。
戦渦に巻き込まれた街で、旅人・史狼と再会したこはるは、自らの能力で戦車部隊を制圧し、史狼と共に姿を消してしまう。 「俺がこはるを連れ戻すまで、お前が面倒をみるんだ」 責任を感じ落ち込む千里に、駆は桃の木を託し、こはるを探すため再び街へ向かった…
こはると深琴が共にいる場所を突き止め、『世界』のある島へと向かった一行だったが、そこに二人の姿はなかった。 「こはるが父さんと一緒なら、見つけられる…」 そう言い残し、駆はひとり史狼の元へ向かう。そんななか、史狼の命を狙う夏彦はある計画を実行に移そうとしていた。
「明日の正午、『リセット』を行うか否か、決めていただきます」 旅の終着地へ集まった能力者たちに、決断の時が来たと告げるアイオン。戦争、本当の歴史、文明初期化計画『リセット』…、自分たちが負うことの大きさ、そして失うものに戸惑うなか能力者たちの能力が発動する。
突如始まった『リセット』。人々が幸せそうに生きる未来を垣間見たこはるだったが、そこは駆と共にいられない世界だった。駆への思いを断ち切ることができないこはるは、その気持ちに耐え切れず、能力を暴走させてしまう。『リセット』、そして暴走した能力、ノルンはその莫大なエネルギーを受け、最後のプログラムを発動させる。