小説家・朏 素晴(みかづき すばる)は、本しか興味がなく、 自分の創作を邪魔する他人が苦手。 ひょんなことから猫を拾い、一緒に暮らし始める。 猫の予測不能な行動を見ているうちに、小説のネタがどんどん浮かんでくる素晴。 「お前は人間みたいに邪魔してこないし、想像をかきたてられるし、最高だよ」 と思いきや、エサをばらまいたり、部屋の戸を引っかいたり、 やっぱり厄介者!?しかしそれら全てに猫の“想い”があった――
同居を始めた素晴と猫。猫のエサが切れていたことに気付きペットショップへと向かうが、 普段触れ合わない動物たちに囲まれ動揺する素晴。 すると、ショップ店員の「なな」に声を掛けられ、 猫の名前を聞かれ、まだ名付けていなかったことに気付く。 一緒に暮らしている“家族”なんだから名前をつけてとななに言われ、 ひとまず考えてはみるものの、なかなか決まらない。 そんな時、自室で『月と太陽』という思い出の本を見つける――
素晴と担当編集・河瀬は朏家で打ち合わせをすることになった。猫好きの河瀬はハルに初めて出会い、追い掛け回したりと興奮が収まらない。一方ハルはこの頃、何もない方をジッと見つめたり、急にジャンプしたりと意味不明な行動ばかり……。おまけに、長い間立ち入っていなかった素晴の両親の部屋を荒らし、ホコリまみれになる始末……。ウンザリする素晴であったが、その部屋の中から“アルバム”を見つける。
自宅で大好きな本を読んでいる素晴。だが、大翔と河瀬が次々と家に押し入り、自分の時間を堪能できずにいた。 すると突然河瀬から、迷子になっても安全でいられるように、今すぐハルの首輪を買うべきだと告げられる。 急遽ペットショップへ向かい、ななの案内のもとハルに似合う首輪を探す素晴。 しかし、首輪を嫌がりストレスを抱えてしまう猫も多いという。はたしてハルは喜んでくれるだろうか……。
少しずつ距離が縮まってきた素晴とハル。 先日病院で太り気味と診断されてしまったハルのため、今日はダイエットの相談にななが家にやって来た。 ペットボトルを使ったエサのあげ方や適切な量など、初めて聴く話に熱心になる素晴。ハルもいつもと違うエサの食べ方に楽しそうな様子。 しばらくしてななは帰宅したが、なんと自宅の鍵を朏家に忘れて行ってしまった。素晴とハルは鍵を届けに急いでななのもとへ――
ななの鍵を返すため素晴と押守家へ向かったハルは、弟・はちと感動の再会を果たした。 すると突然、怖い顔をした大きな男が家に入ってきた!なんとその男はななの弟・優伍だった。 その大柄な外見におびえる素晴とハルであったが、はちやろくと戯れる様子を見て一安心。 すると優伍の鞄に「小説北極星」という雑誌を見つける。 それは、素晴の連載が載っている雑誌だった―― 脚本 :和場朋子 絵コンテ:倉谷 涼一 演出 :倉谷 涼一
朏家で打ち合わせ中の素晴と河瀬。いよいよ素晴の単行本が発売されるため、 そのカバーデザインを選んでいると、河瀬からサイン会の話を持ち掛けられる。 書店からの強い要望でぜひ開催してほしいと言われるが、 人付き合いが苦手な素晴にとってサイン会などもってのほか。 きっぱりと断る素晴。すると突然、玄関チャイムが鳴り響き、ぞろぞろと子どもたちがやってきた! 唐突過ぎる出来事に呆然とする素晴―― 脚本 :福田裕子 絵コンテ:沖田宮奈 演出 :川奈 可奈 岩永 大慈
自宅で仕事中の素晴は居間へ向かうと、窓際で丸くなって寝ているハルを見つける。 午後の日差しにあまりにも気持ち良さそうなハルの姿を見て、素晴は隣に座り資料を読み始めると、 思わず寝入ってしまう。すると小学生時代の夢を見始める――。 一方ハルは、すぐそばで寝ている素晴にご飯を作るため台所へと向かう。 目の前にある猫缶がなかなか開けられず苦戦するハル。すると突然、背後に誰かが――!
いよいよ今日は素晴のサイン会の日。着慣れていないスーツ姿で、 いつもと様子の違う素晴が心配なハル。何度も話し掛けるが、素晴は聞く耳を持たずそそくさと出て行ってしまう。 ポツンと家に一匹残されたハルは怒り心頭になる…。 一方、素晴はサイン会に集まってくれた人たちを前にして、緊張で震えが止まらず、今にも逃げ出しそうな勢い。 するとそこに、あの人がやって来た――!
締め切り明けでお昼過ぎまで寝ている素晴。 大翔からメールが来ていて、妹の鳴海と友人の春ちゃんがハルに会いに来るという。 急な出来事に驚いていると、瞬く間に2人がやって来た。手土産に春来軒のご飯をもらい、 喜びのあまりお腹を鳴らす素晴。ハルにも分けてあげたいところだが人間のご飯は猫の体に悪いという。 すると以前、春がハル用に手作りご飯をあげていたと言うので、3人はハルのためにご飯を作ることになった。
河瀬に連載の新シリーズ突入を提案されたものの、全くネタが思い浮かばない素晴。 すると、気分転換に外出してはどうかと勧められ、旅行に行くことを決める。 旅行先を考えていると、ふと母・佐保の花壇が目に入る。 それは素晴のために、佐保が旅行先で植物の苗や種を買い、育ててきた花壇であった。 ガーデンプレートには訪れた地名が書かれていたが、「徳島」と書かれたプレートにだけ 何も植えられていなかった……。素晴は徳島へ旅立つことを決める。
嵐のせいで徳島からの帰りが遅くなってしまった素晴は、大翔にハルの様子を見に行ってもらうよう頼む。 一方、ハルもなかなか帰って来ない素晴が心配で落ち着かない。そこに大翔がやってくると、 素晴を探しに外に飛び出してしまった!!それを聞いた素晴は、居ても立っても居られず、 暴風雨のなか走り出す!なな、優伍、河瀬も加わり皆で探し回るが、全然見つからない……。 素晴とハルは無事に再開できるのだろうか――