天才電索官・エチカと、ロボットの補助官・ハロルド。最強のバディの前に新たなる重大事件が立ちはだかる、数ヶ月前。 トトキ課長に呼び出されたエチカとハロルドは、電子ドラッグ『マリーゴールド』の捜査協力要請を受ける。それは「感染すると吹雪の幻覚を見る」という、過去に二人が解決した知覚犯罪事件と同じ症状のものらしい。 事件の捜査のため、二人はペテルブルクの街へと向かうが——
襲撃事件の嫌疑をかけられてしまったハロルド。取り調べを受ける最中、同居人のダリヤが何者かに襲われてしまう。エチカがダリヤの〈ユア・フォルマ〉の電索を行うと、犯人はハロルドそっくりの顔をしており――
レクシーの聴取を行うエチカの元に、捜査の一報が届く。それは、ハロルドへの疑いをますます強めるものだった。事件の解決を決心するエチカだったが、その直後にエチカに不測の事態が――
ファーマンの逮捕により捜査は一段落したかのように見えたが、事件は新たな局面を迎える。推理の末に、エチカとハロルドがたどり着いた場所とは。
ファーマンの真の目的に気づいたエチカは、驚くべき真実を知る。それは、ハロルドに関する重大な秘密だった。
ハロルドの秘密を抱えたことで、不安定になるエチカ。その最中、電犯局を標的とした書き込みが掲示板に晒されてしまう。
〈E〉の信奉者による集会の場所を見つけ出したエチカたち。捜査に協力するビガは、その場所にいた人物に驚きを隠せずにいた。
トトキの自宅の爆破に留まらず、魔の手はエチカにも忍び寄っていた。再びエチカに降りかかる危機に、ハロルドは禁忌に手を掛けて――
再び、電索官と補助官としてバディを組むようになったエチカとハロルド。ハロルドの策略により、ついに真犯人が明らかになるが、その裏には意外な真実が隠されていた。
明かされるハロルドの過去。浮浪アミクスであったハロルドはソゾンに拾われ、刑事としてソゾンと共に捜査をするようになる。しかし〈ペテルブルクの悪夢〉と呼ばれる残虐な事件が起こり――
トトキから不可解な報せを受け、真偽を確かめるべく市警へと向かうエチカとハロルド。その内容は、決して届くはずのない「ある人」からの電話だった。
エレーナの依頼したデジタルクローンを受け取ったのがアバーエフだと知り、疑いを強めるエチカとハロルド。時を同じくして、またもや〈悪夢〉を模倣した事件が起こる。被害者となったのは、思いもよらぬ人物だった。
エチカが残したメッセージから、今までの犯行の被害者の共通点に気づいたハロルドとビガ。犯人とその居場所を割り出し、攫われたエチカの元へ向かうが——
対峙するエチカとハロルド。復讐に燃えるハロルドに、エチカは説得を試みる。果たして、ハロルドの下す決断とは――