蛭川(上村謙信)は水無瀬(本島純政)を連れて、母・晴華(西原亜希)と異父妹のひなたが暮らす家を訪れる。ピクニックで母親との和やかな時間を過ごした後、水無瀬と二人になった蛭川は、自分も父・正彦(オクイシュージ)のように暴力をふるう人間になることを恐れていると話す。それを聞いた水無瀬は「俺が見張る」と抱きしめ、二人は初めて一夜を共に過ごすことに。 翌日、帰る途中で立ち寄った海辺で蛭川は「俺、殴られっぱなし、やめる」と父に向き合う決心を語り、水無瀬も蛭川の支えになることを同時に決意するのだった。 ある日、買い物の帰り道に蛭川と電話をしながら歩いていた水無瀬は、真島(堀家一希)の万引きを偶然目撃してしまう。慌てて蛭川にその事実を伝えるが、蛭川からの連絡はそれ以降途絶えてしまうのだった。
法律が変わったら結婚しようと約束を交わしてから5年後。コンサル会社の社員として働く水無瀬(本島純政)の周りでは、結婚や家庭の話題ばかり。そして、翌日には根本(宮地樹)と栞(古田愛理)の「結婚を祝う会」が控えていた。 ある日仕事の合間に蛭川(上村謙信)のSNSを見ていると、ちょうど蛭川から電話がかかってくる。映画監督として活躍する蛭川が撮影続きでしばらく会えていない二人は、週末に会えることを楽しみに、電話を切る。水無瀬が仕事に戻ると今度は母親から結婚を迫るメールが届く。咄嗟に蛭川に電話をかけようとするも思いとどまった水無瀬は、メールを閉じて黙々と仕事をするのだった。その夜、水無瀬が会社を出ると、突然横に停まった車から声をかけられる。
久々に夜を過ごした翌朝、水無瀬(本島純政)が目を覚ますと横にいるはずの蛭川(上村謙信)の姿が無い。焦っていると、朝食の買い物をしにコンビニに行っていた蛭川が帰宅する。安堵した水無瀬は、蛭川の手作りのパンケーキを食べ、二人で根本(宮地樹)と栞(古田愛理)の「結婚を祝う会」に向かう。 柴(今井悠貴)や剛(山﨑光)も集まってそれぞれ思い出話に浸る中、高校生時代を振り返って根本や柴とも仲良くしたかったと語る蛭川は、唐突に「あの頃、水無瀬に片思いしてたから」と打ち明けるが、咄嗟にはぐらかしてしまう。 皆と別れた帰り道、堂々と結婚ができることを羨む水無瀬。蛭川はそんな水無瀬を元気づけようとドライブに誘い、二人は海へと向かう。