どこにでもいる普通の男子学生サトウは、幼馴染のヒメに恋心を告げられずにいた。ある日、サトウはヒメから遠いところに引っ越さなければならないと突然の別れを告げられてしまう。恋心を諦めきれないサトウはヒメを追いかけて彼女が入って行った光のゲートに飛び込むと、そこは日本では無く、アーヌルスと呼ばれる異世界だった!
ヒメと結婚し、アーヌルスを深淵王の脅威から救う伝説の“指輪王”となったサトウ。幼馴染から突然夫婦となってしまったサトウとヒメは、気恥ずかしさから今までの関係値から更に一歩前進することが中々できずにいた。しかし新婚生活を楽しむ余裕もなく、指輪王の復活に気づいた深淵王の追手がサトウ達に迫る。
指輪の姫君ネフリティスと結婚するためエルフ達が住む風の国“ロムカ”にやって来たサトウ一行。しかしネフリティスはその人見知りの性格から、サトウとの結婚を強く拒否してしまう。更にネフリティスの兄ジェードによってサトウはロムカの牢に拘束されてしまうが、彼を助け出すために一人のエルフがサトウの前に現れる。
ネフリティスの両親の話を聞き、彼女のロムカを守ろうとする決心が非常に強いものだと認識したサトウ一行。こうしている間にも深淵王の軍勢が迫っていると考えたアラバスタの助言により、サトウ達は一度ネフリティスとの結婚を後回しとし他の国に向かうことにする。しかし時同じくして、深淵王の騎士が風の国ロムカに迫っていた。
次の指輪の姫君と結婚するため旅を続けるサトウ一行。しかしヒメはネフリティスに世話を焼くサトウに強い嫉妬心を抱いてしまう。何となく各々の関係がぎこちなくなる中、彼らの目の前に巨大なキャラバンで移動する火の国“ニーダキッタ”が現れた。サトウはその国の姫グラナートと結婚するために彼女に「お見合い」を申し込むが…。
サトウはグラナートに「お見合い」と称する剣術の試合で勝利するためマルスと共に練習に励んでいた。指輪王である前にヒメの前ではかっこいい男でありたいと思っているサトウは、強敵グラナートに正々堂々勝負を挑むべきか指輪王の使命を優先するか苦悩する。しかし深淵王の魔の手が、ニーダキッタにも近づいてきていた。
“水の国”マーサを訪れたサトウは、思わぬところで指輪の姫君サフィールと結婚してしまう。動揺する一行だったが、サフィールは帝国ギサラスに牛耳られる母国を救うために指輪王の力が必要だと考えていた。そんな中、サトウは謎の暗殺者に命を狙われてしまう。またサフィールの双子の妹サフィラも、マルスと浅からぬ関係があるようで…。
“水の国”マーサを牛耳る占術師は、かつて指輪王になる使命を帯びながらもそれを遂行できなかったマルスにある助言をする。サトウはマーサに迫る深淵王の魔物を撃退すべく、マルスの兄スリュダーと共に準備を進めるが、彼らの前に現れたのは想像を絶する多さの魔物たちだった。奮闘するサトウの前に、突然ある人物が立ちふさがる。
“マーサ”に平和が戻り、つかの間の休息を手に入れたサトウ達。サトウはヒメと二人っきりで街にデートに行くことにするが、その後ろをこっそりネフリティス、グラナート、サフィールがついてきてしまう。二人っきりのデートを楽しんでいたサトウとヒメだったが、出発直前にアラバスタから掛けられた言葉が気になってしまい…。
“土の国”イダノカンに向かうサトウ一行。しかしイダノカンは先の深淵王との戦いで既に滅び、ドワーフたちも街を去った後だった。指輪の姫君を探すサトウ達だったが、遂にもっとも恐れていた事態が起きてしまう。大量の深淵の魔物に追われ身動きが取れなくなってしまうサトウ達を守るため、アラバスタはある魔法を発動させる。
アラバスタの魔法によって、サトウとヒメが元々暮らしていた世界に転移されてきたサトウ達。アーヌルスに戻る方法も無く途方に暮れる彼らだったが、新たな生活を続けるうちにヒメの心は徐々に揺れ動いていく。指輪王としての使命を果たせず苦悩するサトウの前に、なんと“土の国”イダノカンの指輪の姫君アンバルが現れる。
アンバルの力を使いアーヌルスに帰還したサトウ達。しかし転移した先のイダノカンには無数のギサラス帝国兵士と深淵の魔物の死体があった。もはやアラバスタもマルスもおらず、絶望的な状況な中サトウは遂に深淵王と遭遇する。5人の指輪の姫君の力を使い、アーヌルスを救うためサトウは指輪王として深淵王に直接対決を挑む…!