両親の仕事の都合で東京へ引越し、5年ぶりに生まれ故郷である桜乃杜町に戻ってきた高校生、日高佐菜。5年前のあの時、佐菜を送り出すためにそれぞれ心のこもったプレゼントをくれた仲良しの友人たち…自分で作った曲をバイオリンで弾いて聴かせてくれたあの子…。懐かしいたくさんの思い出を胸に帰ってきた佐菜の目に、5年前の面影をすっかり失くした桜乃杜町が写った。再会した友人たち…1つ年上の麻緒衣、朱里と修輔の姉弟、そして菜々香。皆それぞれどこか変わり、複雑な気持ちになっていた佐菜だったが、純粋な瞳でかわいらしい笑顔を見せていた菜々香の変わり様には、驚きを隠せずにいた…。