東京・下町の小さな駄菓子屋店「さくらや」では、経営危機に陥った祖母の店を守ろうと太郎(オダギリ ジョー)が奮闘するがうまくいかず、常連客で幼なじみの三枝(勝地涼)らとだらだら過ごしていた。そこへ離婚を機に息子を連れて帰って来た幼なじみで、シングルマザーの礼子(尾野真千子)が現れ、太郎と再会する。
太郎(オダギリ ジョー)の幼なじみ・三枝(勝地涼)が、二人の同級生である武蔵(藤原竜也)に偶然再会。武蔵は年収1億円を超すIT企業の社長になっており、太郎は自分たちとの違いに落胆する。後日、武蔵が「さくらや」に遊びに来ると、ばかにされることを恐れていた太郎らをよそに、武蔵は気さくに話し掛ける。
太郎(オダギリジョー)は、唐突に小学生時代にクラスメートだった清美(黒川芽以)のことを思い出す。そして、三枝(勝地涼)と共に、清美が授業中に木工用ボンドを食べていた事でクラス中からからかわれていたことを思い返す。そんな中、礼子(尾野真千子)はママ友から清美の中学時代の話を聞き驚く。
太郎(オダギリジョー)は三枝(勝地涼)らと共に、真剣なのかふざけているのか分からない世界情勢の話をしながら、読書に熱中する。翌日、礼子(尾野真千子)が仕事中に過労で倒れてしまう。連絡を受けた太郎は見舞いに訪れ、病院に泊まる事になった礼子から息子・春馬(大山蓮斗)の面倒を見るように頼まれる。
太郎(オダギリ ジョー)は、礼子(尾野真千子)から昼食の弁当をもらい、次は自分が作ると約束する。翌日、礼子の職場を訪れた太郎は顔見知りの麻理恵(成海璃子)に出くわす。麻理恵と後ろめたい過去を持つ太郎は、礼子に二人の仲を聞かれはぐらかす。その後、太郎は麻理恵のことを三枝(勝地涼)らに相談する。
太郎(オダギリ ジョー)の祖母・明子(八千草薫)の元に、脚本家を目指す三枝(勝地涼)が出来上がった脚本を読んでほしいと頼みに来る。そんな三枝に、太郎はばかにしたような言葉を掛けるが、三枝は夢をかなえるため、映画プロデューサーに会いに行く。一方、太郎は礼子(尾野真千子)に三枝の事を相談する。
太郎(オダギリ ジョー)と三枝(勝地涼)は、天使(芹澤興人)にかまれて天使の歌声を手に入れる。そのことを自慢する二人は、礼子(尾野真千子)にばかにされる。一方、礼子は実家に春馬(大山蓮斗)を預けるが、その頻度の多さに母・芳江(梅沢昌代)から早く再婚するか実家に戻ってくるよう言われてしまう。
明子(八千草薫)と話していた太郎(オダギリ ジョー)は、明子が自分の名前を忘れてしまっている事に驚き、落ち込む。太郎は勢いで礼子(尾野真千子)にプロポーズするが、何かあったことを悟られ、明子について相談することに。帰宅した太郎は明子に誘われ酒を飲みながら、店についての話し合いを始める。
太郎(オダギリ ジョー)らの元に、裁判所から太郎の亡くなった祖父宛てに訴状が届く。白黒の猫が車に傷を付けたため賠償金を請求すると書かれており、太郎は「うちの猫じゃない」と楽観視する。しかし、裁判所に出廷しなくてはいけなくなり、太郎は三枝(勝地涼)と共に弁護士に相談しに行くことに。
「さくらや」が売却されることになり、太郎(オダギリジョー)と礼子(尾野真千子)、春馬(大山蓮斗)はアパートに引っ越すことに。だが、明子(八千草薫)は老人ホームに入居すると言いだす。太郎は明子に一緒に暮らそうと説得するが、明子の意志は固く揺るがなかった。そして4年後、太郎は念願だった自分の店をオープンする。