自他ともに認める“ブサメン”の吉岡しげる(34歳)は、無実の痴漢容疑で人生を狂わされ、無職の引きこもりとして鬱屈した日々を送っていた。 そんなある日、ネット掲示板で見つけた「異世界へ行く方法」を試してみると、PC画面に突如怪しげなステータス画面が表示される。しげるはステータスを設定し、見た目を極限まで下げる代わりに莫大なボーナスポイントを得ることに。 異世界で目を覚ましたしげるは、自ら設定した“ブサメン”として新たな人生をスタートさせるのだった──!
魔物の群れを倒した一同は、地図を頼りに街へと辿り着く。聖華に借りを返したいしげるは、陰ながら様子を見守るも逆に宿代を奢られてしまう……。純粋すぎて危なっかしく目が離せない彼女に、しげるはペースを乱されてばかり。そんな中誠司は、収入源を得る為、洞窟の調査をしようと提案する。すると、どこからともなくと怪しげな男・恭志郎が声をかけてきた!初心者狩りを疑うしげるだったが、自分たちと同じく”転生者”を名乗る彼を、ガイドとして雇うことに――。
「不屈の勇者……アルディーン!!」 長い雄たけびののち、光に包まれ翼の生えた姿に変身した誠司。恭志郎たちは身の危険を感じて身構えるが、彼は振り上げた拳を下ろしてしまう。困惑する恭志郎に誠司――もといアルディーンは、法で裁きを受け改心することを望む。いい人すぎると呆れるしげるだったが、恭志郎一味はアツい誠司の姿に徐々に感化されていく。しかし、悪の根源はそう簡単には変わらず、再び油断した誠司に襲い掛かる――!
リーズはしげるの本名が「吉岡しげる」である事を知っていた。彼女は特記事項により他人のウィンドウを読む事ができる能力を持っていたのだ。 しかし彼女の告白はそれだけに留まらず、前世で聖華を壊してしまい、その罪を償うために異世界に来たのだという――。 日が変わり、情報を求めて都心部へと向かうしげる達一行。道中のキャンプで浮かれる聖華だったが、誠司のおかげもあって一行は穏やかな夕食のひとときを楽しんでいた。 そんな中、物陰から深手を追った女性、伶亜が倒れこんできて――!?