ホテルで働く神嶋はホテル内のバーを再建する仕事に苦労していた。途方にくれる神嶋部長に「神のグラス」と称される佐々倉が出したカクテルは、水割りだった。
来島美和が祖父・泰三の心のメニューを探して欲しいとバーテンダー佐々倉を訪ねる。それは、4歳のとき美和が割ってしまったボトル。美和のわずかな記憶を辿り溜が見つけ出したボトルは?そこに秘められた泰三と美和の父親の思いは・・・。
後進に道をひらく為、自ら進んで会社を辞めることになった嶋岡は人生に虚しさを感じながら、バー・イーデンホールを訪れる。嶋岡はバーテンダー佐々倉が出したカクテルを通して、50年間直視しなかった自分の心と過去の自分と初めて対話する。
彼氏が出来ない結花が、はじめてのデートでバー・イーデンホールに行く。緊張でガチガチのカップルが佐々倉のカクテルによって次第に仲良くなっていく。そんな二人の隣で美和に連れられて来店していた、美和の親友・沙代は二人を昔の自分と重ね合わしていく・・・。
転勤の辞令を言い渡され自信をなくしていた柴田。そんな柴田にバーテンダー佐々倉はフローズンダイキリを出す。大作家ヘミングウェイの10年の苦悩を知り、ヘミングウェイの言葉に助けられ柴田は自信を取り戻していく。
バーテンダー佐々倉に、水割りを頼む脚本家の笠原。そこに、映画監督の峰山が来店し互いの不満をぶつけ合う。佐々倉が出したカクテルによって思い出された二人の過去とは・・・。
ある日、イーデンホールで佐々倉が倒れている。熱のある佐々倉を看病したのは、たまたま溜に呼び出されていたベテランバーテンダー葛原と東山だった。店主不在の際に、二人がとった行動は・・・。
来店した織田の発言や行動にバーテンダー佐々倉は違和感を感じていた。そのうちに佐々倉は織田の本性を言い当てる。すると織田は、佐々倉にパスティスのテイスティングで勝負を申し込むのだった・・・
バーテンダー佐々倉が残した過去の傷、、それは佐々倉が修行中の頃の話だった。店の上客、峰岸とホステスの加奈子に対してマスターの接客に憤りを感じた佐々倉はマスターに異論を唱えたのだった・・・
クリスマスの夜に、数値流体力学の沖田教授はビールとシャンパンは絶対に交わることがないと言う。沖田教授はバーテンダー佐々倉に両手注ぎでのブラックベルモットを注文する。佐々倉の「神のグラス」は今夜も奇跡を起こすのか。
神のグラスと呼ばれた天才バーテンダー佐々倉瑠にとって節目の日。ベテランバーテンダー葛原・東山とともにバーテンダーとは一体何かを見つめ直す。大切なお客様との思いでを振り返りながら、大事なことを一つ一つ紐解いていく。