ピアニストの和賀英良(中居正広)は、大ホールで大勢の客の拍手を浴びていた。彼は今、世間で最も話題になっている人気ピアニストだ。そんな彼の姿を、ホールの隅でじっと見つめる一人の男がいた。彼の名は三木謙一(赤井英和)。 三木は、コンサートを終え車に乗り込もうとしている和賀を呼び止めた。 「秀夫!」 三木の声を背中に聞いた和賀は、自分の耳を疑った。 “秀夫”とは、とうの昔に抹消したはずの自分の名前だった。 最初は人違いだとその名を否定した和賀だったが、三木が手当てしたという傷を見つけられてしまい、やむなく自分が秀夫だということを認める。三木は、父親以外で和賀の過去を知る唯一の人物だった。 久しぶりに再会した二人は改めて蒲田で待ち合わせをし、地元の小さなスナックへと向かう。そこで和賀は三木に、床に伏せている父親に会いに行けと説得される。 和賀が忘れてしまいたい過去。その過去を掘り返すかのように、何度も「秀夫」の名前を繰り返す三木…。帰り道、和賀はそんな三木に絶えられず、彼を突き飛ばした勢いで殺害してしまう。そして家路に走る途中、和賀は成瀬あさみ(松雪泰子)とぶつかる。 遺体が発見されたのは、その3時間ほど後だった。 事件の担当についたのは、優秀な警部・今西修一郎(渡辺謙)だった。彼は翌朝から早速、部下の吉村(永井大)と近所の聞き込み捜査を開始した。 そしてスナックの店員から、犯人らしき人物は白のタートルネックセーターを着ていたということと、被害者らしき人物が東北弁を話していたということ、そして犯人と被害者らしき人物が「カメダは
蒲田操車場殺人事件の捜査は難航していた。大量の返り血を浴びているはずの白のタートルも、依然として見つからないままだった。 白タートルの処分に困った和賀(中居正広)は、そのセーターをはさみで細かく刻んで紙袋に入れ、焼却炉で焼いて欲しいと元恋人の玲子(佐藤仁美)に頼む。一方あさみ(松雪泰子)は、発声練習をしに行った公園で出逢った男に見覚えのあるような気がしたが、気のせいかとすぐに忘れていた。そして帰宅すると25年前に自分を捨てた母親が死んだという知らせが届いていた…。 一方「カメダ」という地域が東北にあることを突き止めた今西(渡辺謙)は早速、秋田県・羽後亀田へと捜査へ向かう。しかし現地では「黒ずくめの男」が事件の2~3日前にうろついていたという情報を得たもののそれ以上の手がかりは掴めず、得体の知れない嫌な予感に包まれていた。 和賀はあの夜自分を見た女が誰なのかを知るために、海沿いの公園で女を待った。そこに現れた女が劇団響の女優であることをつかんだまでは良かったが、偶然から女は「あの夜に蒲田でぶつかったわよね?」と言い出した。和賀は必死にとぼけたが、心の動揺は大きかった。 その女・成瀬あさみにさらなる悲劇が降りかかる。劇団の主宰麻生譲に呼び出され、主役降板を言い渡されたのだ。ショックのあさみは酔いつぶれるしかなかったが、そこに和賀が現れた。 和賀は、彼女を家まで送る。あさみは殺人現場近くで自分の顔を見た唯一の人物である。和賀は殺意を持ったが、眠り込むあさみの目からこぼれる涙を見て、その場を去った。 気落ちして蒲田西署に
崖から飛び降りようとしたあさみ(松雪泰子)を見ていた和賀(中居正広)は、とっさに彼女の手を掴んだ。宿命にもがき苦しむ彼女に遠い日の自分を見ていた。 和賀は彼女に「宿命は変えられる。もう一度生まれ変わればいい」と言ったのだった…。 翌日、和賀はあさみを助けたことを後悔していた。殺してしまおうと思った彼女をなぜ助けてしまったのか、自分の心に何度も問い掛けていた。あさみは、助けてもらったお礼を言いに和賀のホテルの部屋を訪ねるが、和賀は「人として心配だっただけだ」と言い残し部屋を出てしまう。 部屋の部屋に残されたあさみは、彼が忘れて行ったライターを手に取りもう一度実家へ向かう。そしてライターから少しだけ勇気を借り、母の骨壷から骨をひとかけら持ち出す。自分が憎み、愛していた母親がこんな姿になってしまったのかと、悲しみに溺れながら…。 東京に戻った和賀は、婚約者である綾香(京野ことみ)の父・重喜(夏八木勲)から呼び出される。外泊の注意もあったが本題は、彼の知り合いが主催するピアノコンサートに出て欲しいということだった。和賀は快く頼みを受けるが、その会場はなんと三木を殺害した現場のすぐ近くの蒲田だった! 蒲田のコンサートを終えた和賀は恐怖に怯えていた。蒲田では殺した三木の姿さえ見た気がしていた。和賀は闇の中で「何度来ても殺してやる…」とつぶやいたのだった。 そんな和賀に、一本の電話が入る。相手はなんとあさみだった。ライターを借りたので返したいという。バーで和賀と落ち合ったあさみは、彼にお礼を言うと「あなたはいつ生まれ変わったの?
いつもの公園で和賀(中居正広)を見つけたあさみ(松雪泰子)は和賀に、もう一度やり直してみると話す。それを聞いた和賀は、自分と全く逆の道を選んだあさみに「君は君らしい自分の道をしっかり行くんだな」と言って、冷たい手のあさみに自分の手袋を渡して去る。 一方今西(渡辺謙)と吉村(永井大)は、被害者の三木謙一と犯人の接触場所だったと考えられる島根県の亀嵩へと足を運ぶ。今回の捜査で成果が出ないと捜査本部縮小だと言われた二人は、なんとしてでも何か手がかりを掴んで帰ろうと意気込んでいた。 現地に着いた今西は三木のことをよく知る老人に話を聞くが、老人は三木が恨みを買うことなど有り得ないと言う。それどころか三木は、火事で燃え盛る家に赤ん坊を助けに飛び込んだり、浮浪者のような親子が迷い込んで来た時にはその親子の面倒を見たりしていたらしい。感謝はされども恨まれることは考えられない三木の実態に、今西は頭を抱え神社で神頼みをするのだった…。 女優を辞めて衣装スタッフになれと言われたあさみは、劇団主宰の麻生の部屋へ向かう。そして、役者の仕事が出来ないのなら辞めると退団届を提出する。 夕方、あさみは再び公園で和賀と会う。あさみは以前会ったときに和賀に借りた手袋を彼に返し、劇団を辞めたことを告げる。退団届提出時、麻生に「背中がみっともない」と言われたあさみはそのことを和賀にこぼすが、和賀は「君の選んだ生き方はそんな一言で崩れ落ちる程度のものだったのか」とあさみを突き放す。 一方、切り刻まれたタートルの破片をずっと持っていた玲子(佐藤仁美)は、
あさみ(松雪泰子)と一夜を共にした和賀(中居正広)は、起きて来たあさみに「付き合っている女性ともうすぐ婚約する。だから夕べこの部屋には誰も来なかった」と言う。 和賀の言葉にあさみは深く傷つくが、おめでとうと言って部屋を去ろうとする。 そんなあさみに和賀は「君の背中はちゃんと君の生き様を写している。誇りに思えばいい」と言ったのだった。 あさみが部屋を出た後、和賀に一本の電話が入る。玲子(佐藤仁美)からだ。関川(武田真治)との子供が出来たので、和賀とはもう会わないと言う。和賀は祝福の言葉と「楽譜を燃やしてくれてありがとう」と言うが、玲子は「ごめんなさい」とだけ言って電話を切ってしまう。楽譜は燃やしてもらえなかったのか。和賀の心には、再び不安が湧きあがった。和賀は玲子のマンションへ向かうが、何度チャイムを押しても応答がない。動揺する和賀の目に飛び込んできたのは「使用禁止」という張り紙がされた焼却炉だった…。 蒲田西警察署では、吉村(永井大)がある記事に目を付ける。『紙吹雪をまく女』と題されたそのエッセイは、ある美しい女性が紙吹雪のようなものを電車の窓の外にまいていたという内容のものだった。今西に「やってみろ」と言われた吉村は、早速エッセイを書いた男を訪ねる。するとその男は、紙吹雪をまいた女性を知っているという。彼女はクラブ・レインで働く女性・玲子だった。吉村は店を訪ねるが、玲子は既に店を辞めた後だった…。 そんな中、あさみは劇団“響”の主宰・麻生(市村正親)を訪ねていた。衣装スタッフとしてもう一度やらせて欲しいと頭を下
和賀(中居正広)が『宿命』の本番用の楽譜についに音符を書き込み始めた。 そんな中、蒲田西警察署では、吉村(永井大)による衣服の断片の発見により、蒲田殺人事件捜査本部が再開した。今西(渡辺謙)と吉村はまず、服の断片を撒いた女・玲子(佐藤仁美)の住むマンションへと向かったが、既に彼女は引っ越した後だった。今西と吉村は、彼女が勤めていたクラブ・レインを訪ね顧客のリストを入手。その中にあった関川雄介(武田真治)を訪ねるが、関川は何も知らないと言う。 一方、和賀に一通の手紙が届く。それはあさみ(松雪泰子)から“もしバー『フォルテ』のピアノが必要だったらいつでも使って欲しい”という内容の手紙とフォルテの鍵だった。和賀は、その鍵をじっと見つめた。 引越した玲子は、関川を呼び出す。そして、お腹にいる赤ちゃんのことを関川に打ち明ける。しかし、関川から返って来たのは「やめようよ、そんな冗談。俺に押し付けるなよ」という、あまりにも酷な言葉だった。ショックを受けた玲子は、寒い冬の町を悲しく彷徨った。 関川が突然和賀の家にやって来た。玲子の子供の父親は自分ではなく、もしかしたら和賀なのではないか、という疑いからだった。そして関川は和賀に、五線譜と布切れが入った袋を玲子に渡しただろう、と問う。和賀は「そんな名前の女性は知らない」と答えるが、彼の心は大きく動揺した。 翌朝、蒲田西警察署に一本の電話が入る。行方不明だった玲子が見つかったという。しかし駆けつけた今西と吉村の前にいたのは、息を引き取った後の玲子の姿だった。死因は流産による出血性ショッ
マンションでは二人の男が和賀を待ち構えていた。警視庁の今西(渡辺謙)と吉村(永井大)であった。 和賀はいよいよ自分にまで捜査が及んだことに大きく動揺するが、平静を装って二人を部屋に入れる。玲子(佐藤仁美)と最近連絡を取り合っていたか、そして玲子の部屋から出て来た五線譜は和賀のものか、などと今西に質問された和賀は“彼女とは昔付き合っていたので関川との子供の相談を受けていた”そして“付き合っていた頃五線譜の処理を玲子に頼んでいたのでそれをまだ持っていたのかもしれない”と正直に答えた。 そして最後「1月4日の夜から5日の明け方までどちらにいらっしゃいましたか?」という今西の質問に“成瀬あさみと朝まで一緒にいた”と答える。 二人を送り出した和賀は、どうすることも出来ない恐怖に怯え、ひとり玄関で震えた。 一方、あの日の夜ぶつかった男は和賀なのではないかと疑い出したあさみ(松雪泰子)は、衣裳室にあった大量のモスグリーンのコートの袖口を、ひとつひとつ確認し始めた。もしあの日の夜のコートだったら、袖口に自分の血が付いているはず…。そんなあさみの気持ちを裏付けるかのように、その中には血の付いたコートがあった。 衣裳の貸し出しノートから、モスグリーンのコートを借りた宮田(岡田義徳)の名前を見つけたあさみは、宮田にコートのことを尋ねる。すると宮田は、あの日の夜そのコートを和賀に貸したという。 4日の夜にぶつかった男が和賀だと確信したあさみは、和賀を助けようと血の付いたコートを劇団から持ち出してしまう。更にあさみを訪ねて来た今西と吉村の「
迫り寄る捜査の手に怯えながら、和賀(中居正広)はいつのまにかピアニカを抱えたまま眠ってしまっていた。 そんな中、亀嵩に迷い込んだ親子が“大畑事件”の犯人・本浦千代吉(原田芳雄)であることを知った今西(渡辺謙)は、本浦親子の故郷である石川県へと向かう。 現地に着くと、そこは一面ダムであった。彼らが住んでいた大畑村は、事件の直後にダムの底に沈んでしまったのだ。今西は、村に住んでいた住民に話を聞きに行くが、本浦千代吉の名前を出すと誰もが「千代吉は鬼だ」と言って、顔色を変えて去ってしまうのだった…。今西は、村人が負っている傷は一体何なのか、ダムを見つめながら考えていた。 一方あさみ(松雪泰子)は血のついたコートを部屋に隠し、家の前で張り込みをしている刑事に怯えていた。そして今西に1月4日の夜のことを聞かれた唐木(松岡俊介)と宮田(岡田義徳)は、あの日の夜和賀とあさみに何があったのか、気になっていた。 翌日、田所(夏八木勲)に呼ばれた和賀は『宿命』がサミットのオープニングセレモニーの曲として選ばれたという報告を受ける。「その時はサミット用に曲をアレンジしてもらうことになるかもしれない」と言われた和賀は、複雑な心境で田所に笑顔を返した。 マンションで和賀が作曲に打ち込んでいると、綾香(京野ことみ)が部屋に来る。 和賀の誕生日を一緒に祝おうと、ケーキを持ってやって来たのだった。しかし和賀はそんな綾香に「帰ってくれ」と怒鳴りつけてしまう。ショックを受けた綾香は和賀の言う通り部屋を後にするが、その帰り道に張り込みをしている吉村(永
和賀(中居正広)が部屋で作曲に苦悩しているところに、突然田所(夏八木勲)が現れた。和賀が警察に張られていると綾香(京野ことみ)から聞いた田所は、どういうことかと和賀に聞きに来たのだった。和賀は動揺するが“関川が言い逃れの為に自分の名前を出したので身辺を調べられているだけだ”と田所に説明した。 一方あさみ(松雪泰子)のマンションを訪ねた今西(渡辺謙)は「1月4日の夜、蒲田にいましたね。なぜあんな嘘を言ったのですか?」とあさみを問い詰める。更に“1月4日以前に無かった和賀とあなたの携帯記録が、1月4日以降急に頻繁になった。1月4日の夜にあなたたちの間に何かあったのでは?”と。確信を突かれたあさみは必死で言い訳をした。 今西はあさみが嘘を言っているのがすぐにわかった。そしてどうやって頑ななあさみの心を解こうかと考える。 和賀もまた、じわじわと迫り寄る警察の目に追い詰められていた。 なんとか『宿命』を作曲しようと、必死に楽譜に鉛筆を走らせる和賀。しかし彼はどうしても、『宿命』に必要な、自分が忘れかけている大きな感情を音に乗せることが出来ないでいた。和賀はもがき苦しんでいた…。 翌朝、和賀はどうにか完成させた『宿命』をマネージャーに渡す。しかしそこには何の達成感もなかった。 そんな中、今西は医療刑務所に向かう。そこは和賀の父、本浦千代吉死刑囚(原田芳雄)が収監されている場所だった…。 今西は千代吉に会う事によって、和賀の背負っている宿命を少しでも知りたかったからだ。格子付きの窓から、今西は病室の中にいる千代吉を見た。今西は
完成させた『宿命』をどこか違うと感じた和賀英良(中居正広)は、その足りない何かを求めて亀嵩へと向かう。 駅に降り立った瞬間、和賀の胸に数年間硬く閉ざしていた感情が一気に蘇る。 封印していた過去の記憶が波のように押し寄せ、和賀は溢れる感情を必死に抑えた。 和賀を尾行した今西(渡辺謙)は、そんな和賀の様子をただ見つめていた。 和賀はここで何を思っているのか。ここで何をしようとしているのか。 そんな今西に気付くこともなく、和賀は忘れかけていた全ての感情を吐き出すかのように、亀嵩の地に向かって叫び声を上げた。彼の叫び声は、静かな亀嵩に悲しく響き渡った…。 そして和賀は何かを決意したかのように、再び歩き出す。その視線の先には、和賀を見つめる今西の姿があった。今西は和賀に「本浦秀夫さんですね」とたずねる。 和賀は今西に「はい」と答えると、「宿命を僕に弾かせてくれませんか」と言う。 三日後、蒲田西警察署・蒲田操車場殺人事件捜査本部では今西が、決意を込めて和賀への逮捕状を請求していた。 今西は、自分が知った和賀の人生を、静かに話し始めた。 三木謙一(赤井英和)が映画館で腕の傷がある和賀の写真を見て、東京行きを決めたこと、和賀が何故三木を殺害したこと、そして和賀が三木を殺してまで隠したかった過去…。 大畑村に住んでいた本浦家には、代々続いていた根深い差別があった。そしてその差別により、和賀が背負うことになった『宿命』に繋がる恐ろしい事件が起きのだった。 事件は、千代吉(原田芳雄)が住んでいた大畑村にダム建設の要請がされたことから始まっ
和賀(中居正広)がコンサートホールで『宿命』を奏でる中、蒲田西警察署では今西(渡辺謙)が和賀の壮絶な過去を語っていた。 大畑村に根深く続いていた差別、そしてダム建設をきっかけに始まった本浦家の村八分。 30人の村人を殺し村ごと焼き払った千代吉(原田芳雄)は、秀夫(斎藤隆成)を連れて逃亡生活を続け、亀嵩の地にたどり着く。そして彼らはそこで、警官の三木謙一(赤井英和)と運命的な出会いを遂げる。 浮浪者のような親子が神社にいるという通報を受けた三木は、具合が悪く動けない状態になっていた千代吉を手厚く看病する。しかし彼の容態が大分回復して来たある日、三木は偽名を名乗っていた千代吉が大畑事件の犯人であることを知る。三木は悩むが、千代吉に自首するよう説得したのだった。残された秀夫の面倒は、必ず自分がみるからと…。 三木に説得された千代吉は、自首することを決意する。そして三木は秀夫のことを考え、千代吉を亀嵩から離れた場所で自首させることを決める。 そして当日、千代吉は秀夫に「入院するかもしれないから、しばらく三木さんの所で待っててくれ」と告げる。秀夫は何も言わずに千代吉と別れるが、何か胸騒ぎを感じていた。 三木と出て行ってしまった千代吉。亀嵩の村に響く汽笛の音…。 秀夫はその日に入学した学校を飛び出し、千代吉を追って長い線路を走った。そしてとうとう、列車に乗り込もうとする千代吉の姿を見つける。 「とうちゃーん!」 秀夫は全霊を込めて叫んだ。秀夫を見た千代吉は涙をこらえ、秀夫を抱きしめたい気持ちをぐっとこらえた。そんな千代吉に、秀夫