月海が大切に思っている、亡くなった母のクラゲドレスの話を聞いた蔵之介。それは幼い頃の自分の母の思い出と重なり、クラゲドレスを一緒に作ってひと儲けして天水館を買おうと月海を誘う。一方、花森のミスからあっさり探偵に尾行されていることに気付いた修は、今後自分につきまとわないことを条件に、稲荷の本当の目的である父の慶一郎と会わせるため、稲荷を鯉淵家に連れて行くことに…。しかし、鯉淵家の門前で、修たちと月海たちが鉢合わせてしまう。稲荷は、修と自分は心まで結ばれたとうそぶき、以前撮った偽装証拠写真までチラつかせる始末。それを知った月海はショックのあまり天水館に逃げ帰り、ふたたび自分の殻に閉じこもろうとするのだった。
クラゲのドレスを作るため材料を買い込み天水館を訪れる蔵之介。何も考えず月海に布を切らせ、千絵子に縫ってもらうのだが、出来上がったものはクラゲには程遠い安っぽいスカートだった。しかし、その失敗作を見た月海が突如覚醒し、ものすごい集中力で手直しを始める。見る見るうちにクラゲに近づいていくスカート。だが、修の話題が出た途端、月海の覚醒は解けてしまう…。その間にも天水地区の再開発計画は着々と進行していた。月海の事を想いながらも、修は未だに稲荷に振り回されていた。不安定な修を見かねた慶一郎は、無理矢理任務を命じ、修を海外へと旅立たせる。ちょうどその頃、天水館の建物が解体工事用のブルーシートで覆われてしまい…?!