魔王を倒す勇者を募るというお触れを見た勇者マニアの父と母によって、半ば強制的に旅に出されたジミナ村の少年ニケ。村のしきたりに従って、村外れに住む魔法オババの元を訪ねたニケは、そこで不思議な魔法グルグルを使う少女ククリを託される。オババの話によれば、彼女はミグミグ族というグルグルを使うことのできる一族の最後の末裔で、いずれ現れる勇者を待ち続けていたのだという。
キタの町へと向かう旅の途中でモンスターに襲われている男を助けたニケとククリ。男はキタの町の住人で、助けてもらったお礼に町に伝わる宝を差し上げたいと告げる。男に連れられ、キタの町へやってきたニケとククリが見たものは、どんよりと呪われる町の姿だった。最近、町のそばにあるノコギリ山にモンスターが棲みつき町は呪われてしまったらしい。ニケとククリは町長からどうかモンスターを倒して欲しいと頼まれる。
グルグルのことをもっと知るため、再び魔法オババの元へと戻ってきたニケとククリ。オババにもっとグルグルについて教えて欲しいと頼むククリだったが、グルグルの教典にもククリが知っている以上のことは書かれてはいなかった。キタの町にグルグルがあったように、他の場所にもグルグルがあるかもしれないと、オババはジミナ村に古くから伝わる村の守り神=グルグル様の像の元に、二ケとククリを連れていく。
闇魔法結社にやってきたニケとククリは、そこで総裁からかつて世界を征服しつつあった魔王ギリを、神の踊り子と呼ばれたミグミグ族がグルグルを使って封印したことを聞かされる。さらに封印は300年しか持たず、魔王ギリの復活は目前に迫っているという。グルグルの修行をするため、ククリはニケと案内役の精霊ギップルと共に、修行法を知る闇の者がいるというゲルニ大陸のシュギ村を目指す。
降神祭でルナーに憑依したのは魔王ギリだった! プラトー教によって封印されている二つの腕輪を渡さなければ、シュギ村を滅ぼすと告げる魔王ギリ。大聖堂から逃げ出すプラトー教徒たちだったが、そこにはギリ軍のモンスターが待ち構えていた。ギリ軍から腕輪を守るため、ニケはルナーの少女ジュジュと共に一つ目の腕輪が封印されているというサーレの森へ向かう。
闇の者がいるというアッチ村を目指して旅に出たニケとククリの前に、突如謎の石版が現れる。予言の言葉を残し消えてしまった石版に戸惑うふたり。ギップルから「フツーの旅人として振舞うように」と念を押され、緊張しつつアッチ村を訪れるニケとククリだったが、村は呪われていた。そこでふたりは、村長から村の呪いを解いて欲しいと頼まれる。
妖精の国に通じているという言い伝えのある森にやってきたニケとククリ。迷ったら二度と出られないと忠告されたこの森で、ふたりはさっそく道に迷ってしまう。途方にくれるニケとククリだったが、妖精の声を耳にして茂みをのぞくと、そこに現れたのはキタキタおやじだった。キタキタ踊りの後継者を探す旅に出ているというおやじと共に、ニケとククリは妖精の村へと向かう。
魔界の将軍サタナチアが、きりなしの塔に封印されている魔神サイレンを呼び起こそうとしているという情報を得たニケとククリ。グリエルに連れられて、きりなしの塔があるというネコジタ谷へと向かう。目の前に広がる断崖絶壁と谷を貫くようにそびえる山々を前に言葉を失う二人。グリエルも役目を果たしたとばかりに逃げ出し、取り残されてしまったニケとククリの前に懐かしい人物が姿を現す。