70歳の誕生日を迎えた日本の伝説的フィクサーである龍太郎は、ある政治家の息子の死にまつわるスキャンダルを暴露すると脅す記者を黙らせる必要に迫られていた。内閣総理大臣の渡辺しおり(原田美枝子)は彼のもとを訪れ、協力を要請する。一方、龍太郎の成人した子どもたちは、自身の人間関係や父親の誕生日をどう祝うか悩む。長男・一郎(安藤政信)は愛人からの要求に対処し、次男の龍は魅力的な若い外国人ジャーナリストのサラ(ハイディ・バーガー)に出会う。
龍太郎は、党の後継者計画と最後の議員立法を成立させることを目指す渡辺首相(原田美枝子)を助けなければならない。一方、一郎の愛人・ナミ(あこ)は、龍太郎の家族と謎の接触を図るタカ(池田良)という男と組んでいることが判明する。歌手を目指す次女・理沙子(中田青渚)は有名プロデューサーのオーディションを受け、龍は彼のNPO団体のなかに存在する官僚主義に直面する。
首相に忠誠を誓う者、対立する者が政治家の間で分かれるなか、龍太郎は子どもたちの生活について、より深く知ることになる。一方、龍とサラは龍太郎の目を盗んで交際を始め、長女の弓子(長谷川京子)の完ぺきな生活にも亀裂が入る。一郎は自分の人生を変えようと決心し、その行動を父親に認めてもらおうとする。
厚生労働大臣政務官・丸山ヒロ(益岡徹)の弟が逮捕され、スキャンダルが勃発。渡辺首相は、丸山が弟のスキャンダルに巻き込まれないよう、丸山に詰め寄る。理紗子の歌手活動は軌道に乗り始め、弓子は夫・昌弘(結城貴史)の驚くべき秘密を知る。
龍太郎は、龍が外国人ジャーナリストと交際していることに不安を感じ、緊張が高まる。一郎はレストラン経営がうまくいかず、より多くのお金を求めて高利貸しのリーダー、タカのもとへ戻る。一郎の愛人・ナミは一郎から離れようとし、別の男性と付き合い始める。理紗子はシンガーソングライターとしての才能を発揮する。そんななか、丸山の事件の動かぬ証拠がリークされる。
丸山は弟に関する新たなスキャンダルにつながる証拠を突きつけられ、議会で対決することになる。龍太郎は、自分の過去の人脈から一郎の愛人との接点を発見する。龍は、農夫の行動には傍から見るだけでは分からない裏の意味があることに気づく。
国会で丸山への圧力が高まる中、丸山の弟は自らの手で問題を解決する。弓子の夫の暗い過去が明らかになる。サラが龍とその家族について調べる中で、龍とサラは農家の疑惑の裏に隠された秘密を解き明かしていく。
自暴自棄になった弓子は、人生をやり直すために昔の上司と再会する。龍太郎は、長男の一郎と妻の関係を修復しようと決意する。結婚生活と愛人のホステス、ナミへの執着の間で揺れ動く一郎とナミの関係は、思いもよらない方向へと進んでいく。
龍太郎は、議会での採決に不意をつかれ、自分の他に政治家の糸を引いているかもしれない人物がいることを知る。龍は幼なじみの死の真相と、その隠蔽工作に父親が関与していることに気付く。
”家族は新たなフィクサーの仕打ちにそれぞれ対処しなければならず、一家は崩壊寸前となる。政治家たちが新たな権力者の現実に向き合う中、家族の誰が龍太郎を裏切ったのかという疑惑が深まる。龍はサラが隠していた秘密を知り、サラとの関係が険悪になる。