大学生の長菜なじみは、同級生の露理に誘われて同人誌即売会に足を踏み入れた。そこで多くのカルチャーショックを味わうも、露理と幼馴染で超大手同人作家のジャスティスに影響されたなじみは、自分も同人活動で一山当ててやる！と宣言してしまい…。
同人誌を描くことになったなじみ。彼女は「まずは資料から」と言う露理の言葉から、同人誌ショップに行って18禁ゲームを購入するハメになる。自分へ注がれる視線に過剰に反応したり、同級生に会ってしまうも、無事ゲームを購入して帰宅したなじみ。だが、彼女は家族がいる自宅でゲームをプレイしづらいと判断して…。
絵が下手ななじみもなんとか初の同人誌を完成させた。初めて自分で参加する即売会に意気込むなじみだったが、本のクオリティ、ペンネームのセンスのなさに露理たちは動揺する。そして、他のブースが着々と売り上げを伸ばす中、全く売れないなじみの本。そんな時、なじみが同人誌ショップで出会った星純一郎が現れて…。
画材や印刷代などにお金がかかることを実感したなじみは、同人誌ショップの中で営業している喫茶店でアルバイトを始めた。一方、最近なじみの様子がおかしいと感じた露理は、ジャスティスやソーラと共になじみを尾行し、彼女の働く店に潜入する。友人たちの来訪に動揺するなじみだが、負けずに業務をこなそうとして…。
第5刷 ふたりでしましょ◇ ホテルに入るなじみと星を目撃してしまったジャスティス。その真相をなじみから聞き出そうとする彼だったが、うまくいかずに一人で悶々としていた。そんな彼の気持ちに気付かないなじみは、新刊を売りに行った即売会でOL同人作家の二道かねると出会い…。
同人活動で「売れる」ことに快感を覚えたなじみは、更なる技術力向上のために資料を探しに書店へと向かった。そこでなじみはかねると再会し、お互いがライバルであることを再確認する。そして二人は、ジャスティスに漫画の描き方を教わることになるが…。
ライバル対決のため、ジャスティスと露理がそれぞれアドバイザーとしてつくことになったなじみとかねる。その中、かねるの資質を読んだ露理は、星におつかいを依頼してかねるのマンションまで届けさせる。そんな星を目の前にして、露理の言葉で勘違いの妄想を膨らませるかねる。一方、かねるの言葉で勘違いした星は…。
セコンドをつけた特訓を終えて再戦となったなじみとかねるは、生まれ変わった絵で互いに自分の勝利が確実と思っていた。だが、二人の新刊には落とし穴があった。その欠点に気付きつつも販売部数を伸ばそうと目論むなじみと、欠点に気付いていないかねる。そんな中、なじみの本を手に取った星が意外なことを口にして…。
ジャスティスの提案で海での合宿を行うことになったなじみたち。遊べると思っていたなじみだが、「海の家で同人誌を販売する」というチラシを星が配っていたこととその日時が目の前に迫っていることを知り、愕然とする。なんとか間に合わせなくてはと必死になるなじみは、かねるたちと食事の買い出しに行くことになり…。
合宿中、執筆が思うように進まずに焦るなじみと、緊張感がまるで見られずにすっかり遊び気分のかねる。その一方で星は、自分が気に入っているなじみの本の素晴らしさを兄に語るが、なかなか分かってもらえずにいた。海の家での即売会日時が迫る中、なじみとかねるは夢中で執筆に没頭するようになっていき…。
海での失敗でがっくりと肩を落とす兄を元気付けるため、「いいアイディアがある」といって彼を同人誌即売会に連れて行った星。そこでは、なじみとかねるが相変わらずの戦いを繰り広げていた。そんななじみの元に「ネットでの評判を見た」という客が現れた。戸惑うなじみに、星は驚くべき提案をぶつけて…。
星から「百冊完売をクリアすればプロデビュー」と聞かされたなじみは、不安ながらもその経過を確認しに同人誌ショップへ行った。だが、喜ばしいことなのに今一つ喜べないなじみは、仲間たちに「なぜ同人活動をやっているのか」を聞く。数日後、なんとか同人誌を完売したなじみは、プロとして契約を結ぶことになり…。
