翌週からはじまる新番組『DearS』の予習のために制作されたウハウハ盛りだくさん番組。本編の先行ムービーはもちろん、謎のユニットPoppinSまで完全網羅? 何も知らない『DearS』初心者からディープなマニアまで大満足の30分。
レンの存在に困惑している武哉だったが、そんなことは知らずにディアーズがやってくることに舞い上がっているオイヒコ。そんなオイヒコを複雑な心境で眺めつつ、武哉がバイトから戻ると、全裸のレンが部屋の掃除をしていた。唖然とする武哉。しかし、あわてる武哉をよそに、様子を見に来ていた寧々子は、冷静にレンに服の着用と家事をする時のエプロンの使用を教える。多少の誤解が混ざりつつもエプロンを使用し、「家事」に興味を持ち始めたレンは、武哉の留守中に町へ買い物に出かけてしまう。一方、正式に武哉の学校に留学する予定のディアーズ・ミゥも、そのホームステイ先へ到着していた。ホームステイ先――おじいさんとおばあさんのふたり暮らしの家で役に立とうとミゥは張りきる。
キィに、高校を退学し、ホームステイも解消したいと申し出たミゥは、キィと別れた後、かつての主人の命を助けられなかった悲しい過去を思い出していた。そして、いつものように武哉のために頑張りつつも、どこかずれた行動をとっているレンに対し、「頑張っているだけではどうにもならないこともある」と怒りをぶつけ、ディアーズ伝統の玉取り対決による決闘を申しこむ。ミゥとの争いを望まないレンに対し、ミゥは敵愾心をあらわにするのだった。試合が開始され、玉を追って町に飛び出した二人。久々にレンを発見したニアは、レンを回収するために追跡しはじめる。一方、試合を眺めるのにもあきて、帰ろうとした武哉だったが、ミゥたちが追うボールが武哉の服の中に入り込んでしまい…。
いつものように朝武哉のアパートを訪れた寧々子は、すでにレンに起こされて身支度をしている武哉を目にして動揺する。レンは無邪気に寧々子に褒めてもらおうとするのだが、どこかぎこちない寧々子。武哉は様子のおかしい寧々子に首をかしげる。学校でも武哉の世話を焼きたがるレン。武哉にホームステイを続ける事にしたとお礼を言いにくるミゥ。そんなディアーズと武哉の関係を見る寧々子は複雑な思いを抱いていた。放課後、レンとミゥに、自作のコスプレ衣装を着せて、スケッチしていた寧々子は、二人に自分でも着てみないかと勧められるが、武哉に、寧々子にはそんな衣装は似合わない、と言われ、出て行ってしまう。レンとミゥに寧々子を傷つけたと責められた武哉は、なんとか寧々子に謝ろうとするのだったが……。
ディアーズ本部で、レンについて言い争うザキとルビを影から見つめていた二ア。その一方、いつものように眠っている武哉のもとに、帰国した菜月と晴海が来訪。レンに睨みを利かせつつ、週末には監視に来ると言い残して去っていった菜月の言葉に、武哉は動揺を隠せない様子だ。学校に行っても動揺を引きずっている武哉は、中間テストで赤点3つ以上の生徒は補修と聞いて、さらに顔面蒼白に…。留年に怯える武哉に、レンは武哉が留年するなら自分も留年すると宣言。それを聞きつけたミゥは、留年なんてディアーズ全体の恥、と武哉の勉強係を申し出る。何故か寧々子とオイヒコも加わり、放課後武哉の部屋で行われることになった勉強会がはじまった。
ルビはレンと武哉の認証の儀を解消するための交渉役をキィに一任した。だが、その後ルビは、ザキに対して「交渉はただの形式」と告げ、レン回収を任命するのだった。一方、武哉のアパートでは、テレビの新婚夫婦の真似をして武哉をキスで起こそうとする相変わらずのレン。だが料理の腕は確実に上がっていたりと彼女の成長ぶりを目にした武哉は、レンがやってきてから一ヶ月が経過していることを、しみじみと実感していた。いつの間にか、長年連れ添った夫婦のようになっていることを寧々子に茶化されて初めて気がつくほど、レンとの関係を自然に受け入れている武哉。周囲を全く気にせず武哉に奉仕するレン。そんな彼らを、切なげに見つめるミゥの前に、キィが現れ、武哉とレンの認証の儀を解消することになったと告げる。