ロサンゼルスで暮らすサム・ヤングの夢は、ゲーム開発者になること。病床で過ごした幼少期にゲームに救われた思い出から、父がCEOを務めるIT企業で働く傍らインディーゲーム『RUMINATE』を作り上げた。評価は上々だったが、ある日憧れのゲーム配信者のマーシャルがゲームを酷評したことで、評価は地に落ちてしまい──。人生は最難関のゲーム、スタート地点は最低最悪。プレイ方法不明の日常をどう進む?
ゲーム配信者マーシャル・ローによる酷評の影響で、サムのインディーゲーム『RUMINATE』は低評価で埋まり、ついにアカウントもBANされてしまう。さらに最悪なことに、サムの隣に引っ越してきた新しい住人は当のマーシャルだった!サムがゲーム開発者だと知り目を輝かせるマーシャルに、自分が『RUMINATE』の作者だと伝えられないサム。友人達が心配する中、最悪な状況にサムは頭を抱える。
マーシャルに自分が『RUMINATE』の作者であること、彼のプレイ方法が間違っていることを伝えるべく部屋を訪ねたサム。しかし、そこにいたのはモニカと名乗る美しい女性だった。威圧的なモニカに気圧され、マーシャルには騒音の苦情と勘違いされ、結局言いたいことが何一つ言えないサム。そんな中、サムのゲーム仲間である『ザ・レア・スポーンズ』達とのパーティーが開かれ、思い悩むサムは彼らに背中を押される。
サムのゲーム開発者としての未来を、自分が投稿した動画によって閉ざしてしまったことを知ったマーシャル。罪悪感に苛まれサムのためにできることをしようと動くが、マーシャルの金銭的な謝罪をサムは拒み、二人の関係は解消しないまま。一方、サムに思いを寄せるカフェ店員のリンクは、サムに支えられた過去を思い返す。そしていよいよ、幼馴染のディーに指摘されたことでサムもリンクの好意に気づきはじめて…?
偶然にもデイリーグラインドに居合わせたリンク、マーシャル、そしてサムとチャールズ。なんと、マーシャルとチャールズは以前からの知人だった。チャールズから話を聞き、マーシャルの過去を知ったサムは、自分自身の夢と仕事にも思いを馳せて今後の進路に悩む。そんな中、相変わらず無理やり金銭的な謝罪をしてこようとするマーシャルに、突然「ゲームの壊れたセーブファイルを直してほしい」と部屋に招かれて──。
リンクとともにバウザーのドッグランへ訪れたサムは、同じく愛犬のダイナを連れてドックパークへ来ていたモニカとマーシャルに偶然出会う。リンクとの時間を過ごす中で、これはデートなのか、そうではないのか…と悶々としながらも少しずつ心を開いていくサム。やがて二人の会話は、アンジェラの閉ざされた過去へと踏み込んでいく。一方、優雅な休日を過ごすチャールズは、ふとした瞬間にプライベートでのある出来事を思い出していた。
出勤したサムは、自分のデスクが跡形もなく片付いていることに絶望する。チャールズに「次期CEOにはなりたくない」と告げたことでクビになったのだと落ち込むが、ルーシーに導かれた先には、なんと彼女の新しいオフィスが待っていた。一方その頃、サムと約束した『RUMINATE』のリプレイに踏み出せずにいるマーシャル。迷いを抱えたままデイリーグラインドへ訪れた彼の前に、思いがけない助けが現れる。
ザ・レア・スポーンズの協力でゲームに参加し、活躍するサムを姿を目にしたマーシャル。心身ともに繊細で弱いと思っていたサムが、実は強さを秘めた女性だと知る。しかし一方で、マーシャルの体調は悪化し、『RUMINATE』のリプレイどころか配信活動そのものに支障をきたし始めていた。そんな中、サムはモニカのメイク動画への出演オファーを受ける。押しに負けて出演したサムは、そこでモニカの夢に懸ける真摯な信条に触れる。
マーシャルはファンに向けて過去のプレイの誤ちを語り、サムとの約束通りついに『RUMINATE』のリプレイを始める。ユニークなキャラクターたちとの交流を楽しみながら物語を進めていくマーシャル。一方、サムもまたリンクとの関わりや日々の仕事を通じて少しずつ変わり始めていたものの、なお自信を持つことができずにいた。見かねたチャールズは、「自分の好きなところを一つ言う」という課題をサムに与える。
『RUMINATE』をプレイするマーシャルは、ウェアウルフから逃げた先で新たなキャラクターに遭遇する。他のゲームとは異なり、対話と交流によって物語が進むことに魅了されていくマーシャルだが、時折現れるサムによく似た女性の幽霊が気がかりだった。一方その頃、現実ではサムがチャールズとともに商談の場に同席していた。契約締結を目前にクライアントから意見を求められたサムは、緊張しながらも勇気を出して口を開くが──。
吟遊詩人として旅をしていたマーシャルは、王女の仇を討つためドラゴン退治に向かう騎士と出会い、同行することに。強力なドラゴンを前に苦戦を強いられる中、マーシャルの脳裏によみがえったのは、かつてサムが『RUMINATE』について語ったある言葉だった。一方現実の世界では、サムがリンクとの曖昧な関係に思い悩んでいた。交わされなかったキスを心に抱えながら、サムはついに勇気を振り絞り、答えを出そうとする──。
『RUMINATE』をクリアしたマーシャルが目にしたのは、エンドクレジットに流れるサムから自分への感謝のメッセージだった。ゲームへの称賛を伝えるためにサムの元へ訪れたマーシャルは、突然その場で倒れてしまい、救急救命士として駆けつけたリンクにより搬送される。マーシャルの無事を祈りながらも、サムはマーシャルを追い詰めてしまったことへの自責の念に駆られる。意識を失ったマーシャルは、夢の中で自分自身の心の闇と向き合っていた。