はじめと美雪は地獄の傀儡師、高遠と共に薔薇十字館にやってくる。この館で行われる青薔薇の完成披露会に招待したのはローゼンクロイツという謎の人物だった。夕食の時間、最初の惨劇が起きる。突然、皆の前に絶命した大手生花チェーン社長の皇翔が現れたのだ。はじめはダムウェイター(配膳用昇降機)の中で仕掛けをした皿とクロッシュにすり替えられたと推理。はじめは薔薇が弾け、皆の目が一瞬それた隙に戸板返しによって、テーブルの下に貼り付けてあった皇の遺体が現れたと考える。 このトリックは誰でもやる事が可能。つまり、全員が容疑者だった。招待客たちは事件が起きたため、帰ると騒いで薔薇のアーチへ向かうが…。アーチには通路にもびっしりと薔薇が密集していた。小金井は無理やりアーチを進み、薔薇の棘が手や頬をかすめる。その直後、小金井は震えながら息絶える。薔薇の棘に猛毒が塗られていたのだ。はじめたちは心理的、物理的に薔薇の檻に閉じ込められた形に。 この後、毛利は薔薇風呂の準備ができたと皆に伝える。薔薇柄のタオルは1人1人違うものが用意されていた。美雪と白樹はジゼルと入れ替わりで女湯へ。女湯には薔薇(美咲と蓮花:薔薇の品種)が浮かべられていた。白樹は湯船に浸かりながら幼い頃に離ればなれになった兄弟がいる事を打ち明ける。はじめ、高遠、佐久羅は男湯から出ると使ったタオルを廊下の回収ボックスへ放り込む。遅れてきた祭沢は男湯の湯船を見て青くなり、風呂に入らずに「俺は潔白だ!」と言い残して部屋に戻る。 翌朝5時半、館内の時計が一斉に鳴り響き、皆は北の