伯爵家長男の菊乃井鳳蝶に、ある日、 ひょっこり生えたもの。 それは前世の記憶! 同時に思い知ったのは、これまでの自分があまりにワガママだったこと。 今はオトメンだった前世の趣味を生かしたり、家庭教師のロマノフにいろいろ学んだり、心を入れ替えて成長中! そんなある日、庭園の奥で前世の歌を 歌っていたら、花の中から神様が 現れて……!
父と母が帰ってくる!でも、思い返すと鳳蝶は両親にあまり好かれてないようで……。ロッテンマイヤーがためらいがちに教えてくれたのは、両親のドロドロの確執。父には他に愛する人がいて、鳳蝶には母親違いの弟もいるという。これってまさか廃嫡の危機!?――と思ったけど、どうやら父の狙いはロマノフらしく……。
父に弟の家庭教師を頼まれたものの、ロマノフは気乗りしない様子。説得するはずの父も母と醜い争いを繰り広げてばかり。幼い弟レグルスの未来がかかっているのに!もう彼らには任せてはおけないと、鳳蝶は自分が代わりに話をすることに。ロマノフはそんな鳳蝶の立ち回りをおもしろがっているみたいで……?
鳳蝶はどうにか両親とロマノフを説得し、弟レグルスの教育係に。百華公主へのお披露目も済み、さっそく弟に教育を……と思ったら、この世界には子供向けの本がない!ーーそれなら作ってしまえ!ということで、鳳蝶が『青の手』のスキルを活用して作り上げたもの。それは、ロマノフも驚くような「布の絵本」だった。
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