クリスマスのない12月25日。中学生の三田一重は同級生の冬村四織に命を狙われていた。襲われる理由が思い当たらない三田は、冬村が自分に好意を寄せていて、思春期の不器用な行動によって暴挙に出たのだと思い込む。放課後、冬村と二人きりになった三田は、告白されるのを待っていたが、彼女の口から出たのは……。
三田=サンタクロースだと、寮で同室の甘矢一詩にバレてしまう。甘矢は子供ゆえの純粋な興味から変身したサンタと冬村を拘束し、2人にキスを強要してくる。だが、「子どもには手をださない」が信条のサンタはこれを拒否。新たな力で足にソリを出現させ、拘束を解くことに成功する。そんな騒動の中、学園長の大渋が現れる。
三田はサンタを信じる子どもが増えたことで、「嘘に反応して物が落ちる」能力を得る。冬村はこの力で小野の行方を知る人物を捜そうとするが、クラスメイトの言葉を疑い、疑心暗鬼になった三田は気絶してしまう。三田が能力の辛さを打ち明けると、冬村は丸型フラスコを持ち出し、わざと自分が傷つくような嘘をつく……。