私立百花王学園は表向きは普通の名門校だが、実態は生徒の序列をギャンブルで決めるという掟が支配する学園。鈴井涼太はクラスで一番ギャンブルが強い早乙女芽亜里から家畜のような扱いを受けていた。そんな鈴井のクラスに、黒髪の美少女・蛇喰夢子が転校してくる。 まだ学園の掟を知らない夢子に対し、さっそく芽亜里は投票ジャンケンというオリジナルギャンブルで勝負を申し込む。
夢子に負けたことでクラスメイトから家畜のように扱われる芽亜里。鈴井はポチミケ制と呼ばれるこの階級制度を始めたのは生徒会長の桃喰綺羅莉であり、彼女が率いる生徒会は学園最強のギャンブル集団だと夢子に語る。しかし少しも怖がる様子を見せない夢子。 そんな彼女の活躍を聞きつけた1年生の生徒会役員・皇伊月が、2000万円を賭けた『ダブル神経衰弱』で夢子に勝負を挑んでくる。
家畜からの一発逆転をかけて挑んだギャンブル『生か死か』で、芽亜里は生徒会役員の西洞院百合子に敗北してしまう。その姿を偶然見ていた夢子も、同じギャンブルで百合子と一戦交えることに。追い詰められた芽亜里を標的にする百合子は「人間として下の下」だと夢子が挑発すると、怒りの表情を見せる百合子。 そして白熱する勝負が佳境を迎えたとき、生徒会長の綺羅莉が2人の前に姿を現す。
多額の借金を背負った夢子と芽亜里は、生徒会が作成した人生計画表通りに今後の人生を送ることを強いられる。さらに別クラスの男子生徒・木渡潤が夢子に目をつけ、いやらしい命令に従わせようとする。 そんな折、生徒会主催の債務整理大集会が開催されることに。借金返済をかけて4人1組で行われる『二枚インディアンポーカー』に臨む夢子と芽亜里だが、2人と同じ卓に木渡の姿があった。
債務整理大集会に参加した夢子と芽亜里は、木渡、家畜の蕾奈々美とともに『二枚インディアンポーカー』で争っていた。 虚偽の借金を申告してこのギャンブルに参加した木渡は家畜から搾取してやると豪語していたが、夢子と芽亜里の巧みなブラフに翻弄されチップを減らしていく。 そしてゲームが進むにつれ、勝負の行方は木渡と組んでイカサマをしていた蕾が左右することに……。
債務整理大集会で大金を手に入れても借金を返そうとしない夢子。彼女は家畜に与えられた特権を使って生徒会長の綺羅莉にギャンブルを申し込もうとする。 しかし夢子に執心する美化委員・生志摩妄が突然現れ、『ESPゲーム』というギャンブルを持ちかける。命賭けのギャンブルを喜々として受ける夢子。彼女の身を案じる鈴井だが……。 一方その頃、借金を返した芽亜里の前に突然綺羅莉が現れる。
『ESPゲーム』で3戦勝負することになった夢子と妄。1戦目のカード並べに勝利した妄は、銃を撃つのは危険だと話す夢子の警告を無視して引き金を引く。なぜそれほどまで命がけのギャンブルを求めるのかを夢子に尋ねられると、妄は綺羅莉とギャンブルで対決した時の記憶を、恍惚とした笑みを浮かべながら語り始めた。同じ頃、芽亜里は会長室で自分を生徒会へと勧誘する綺羅莉と対峙していた。
綺羅莉の不在中、生徒会室では妄に勝利した夢子についての会議が開かれる。その結果、現役アイドルで生徒会広報の夢見弖ユメミが夢子の次の相手に名乗りをあげ、会計の豆生田楓が彼女の補佐を引き受ける。 ユメミは『一流アイドル決定戦 バトっていいとも!』というギャンブル対決を夢子に申し込み、ユメミが勝った場合は人生を賭け一緒にアイドルユニットを組んでほしいと要求する。
ユメミにギャンブルの誘いを受けた夢子。夢子は「負けたらアイドルになる」という不利な条件を受ける代わりに、ユメミの本音を録音して、ユメミもリスクを負うように脅迫した。夢子に脅迫の手がかりとなる手紙を送った人物とは? ユメミが用意したギャンブル『一流アイドル決定戦 バトっていいとも!』はバラエティ番組のように盛り上がるが、それは怒りに燃えるユメミの計画通りだった……。
ユメミの名指しで舞台に現れた生徒会役員の豆生田に、公式戦の権利を行使する夢子。すると仮面を被った副会長が現れ、オリジナルギャンブル『選択ポーカー』による勝負を2人に提案する。より強い役が勝つか、より弱い役が勝つか、賭け金を多く積んだ方が選択できるというルールを説明する副会長。 しかし芽亜里や伊月は、このギャンブルにおいて資金力で劣る夢子が圧倒的に不利だと断言する。
『選択ポーカー』の勝負中、手持ちのチップが尽きた夢子に対して100枚のチップを援助した伊月。彼女は豆生田の言いなりになって生徒会に戻るのではなく、夢子と共に豆生田を倒すことを選択する。 伊月から借りたチップを夢子は遠慮無く全額レイズしてしまうのだが、資金力で勝る豆生田はさらにその上を行き、このギャンブルで勝利する鍵となる“選択権”を確実に手に入れようとする。
ついに夢子は、綺羅莉とすべてを賭けたギャンブルをすることになった。2人はこの勝負で負けた者が、二度と学園の土を踏まないという条件で合意する。そして22枚のタロットカードから3枚を選んで勝敗を決めるギャンブル『運命のタロットカード』が始まる。3枚のうち夢子、綺羅莉が順に1枚ずつ選ぶ。そして最後の1枚は、夢子のギャンブルをずっと側で見続けてきた鈴井が選ぶことに!