西暦2436年。両親を殺され死刑星へと送られて来た双子「トール」と「ラーイ」。『獣王星』と呼ばれるこの星は獣にならないと生き残れないという過酷な環境の惑星だった。
トールはティズとサードに助けられ茶輪の砦に来ていた。ティズから「夫になれ」と指名されるがそれを断り砦を去るトール。追いかけてくるティズだが突然地面が揺れ始め…!?
トールとティズの前に、ティズのかつてのボス「チェン」が現れる。掟を破ったティズを連れ戻しにやってきたのだ。「帰らなければ殺す」と剣を突きつけてくるチェンだが…!?
トールと同じ「ユノ」から送られてきた囚人コリン。トールの名を聞くと動揺し、ぽつりぽつりと真実を語り始めた。家族を絶望に陥れた張本人の名を聞きトールは困惑する。
サードの策略で茶輪のトップに挑戦することになったトール。あまりの力の差に勝てる自信のないトールに「お前に一度だけチャンスをやろう」とサードは囁く。
トールが茶輪のトップになってから3年が過ぎた。獣王星では「ブラン・ロウ」率いる白輪が残虐な殺戮を繰り返していた。それを止めるためにサパの村へと向かうトールたちだが…!?
「ブラン・ロウ」の正体はザギだった。うろたえるトールに、ザギは獣王とはただの幻なのだと話し、「一緒に独立戦争を仕掛けないか」と持ちかけてきた。
カリムを追いかけムーサの狭間に落ちてしまったトール。「お前のせいでザギに捨てられた」と怒りをぶつけてくるカリムに対し、気持ちを打ち明け始める。
カリムを茶輪に引き取ることを決めたトール。ティズは2人の関係に不安を抱き、ふさぎ込んでしまった。カリムはトールとザギの間で心が揺れ、気持ちを確かめるためにザギの部屋へと向かった。
第38代獣王としてダガー・パゴダへ迎え入れられたトール。いいしれない不安のなか宇宙港で待っていたのは宿敵オーディンと自分によく似たシグルドという軍人だった。
ワルキューレの暴走を止めるため、トールはヘカテへと向かう。獣王の冷凍施設でやりきれない思いを爆発させるトール。突然イヴァの声でバルカン連邦がひた隠しにしてきた真実が語られ始める。