伊良拓斗は気が付くと、ファンタジー世界のような森の中にいた。そこで拓斗は自分がプレイしていたゲームのキャラクター、「汚泥のアトゥ」と出会う。「――僕たちの国を作ろう。僕と、君だけの王国を」まずは引き籠もって、密かに情報収集を行いたい拓斗。しかし、この世界の住人であるダークエルフの一団と出会ってしまい……。
拓斗はダークエルフの賢者、モルタールと会談を行う。森の中を安住の地としたいモルタールと、すぐに出ていって欲しいアトゥで、意見は真っ向から対立。このまま交渉は決裂するかと思われたが――。 「ねぇ、君たち――僕の国民になってよ」 拓斗の予想外の一言。天才ゲームプレイヤー、イラ=タクトの戦略とは……⁉
大呪界から災厄の予兆を感じ取っていた「華葬の聖女」ソアリーナの命により、拓斗たちの住む大呪界へ聖騎士が派遣されることに。一方拓斗たちは、マイノグーラを強力な国家とするため、会議を行っていた。食糧問題を解決するため、アトゥが用意してきたものは、「人肉の木」というとんでもないもので……⁉
拓斗たちマイノグーラは、順調に国力を増強させており、新たな英雄「全ての蟲の女王イスラ」の召喚準備も整い始めていた。一方、聖騎士ヴェルデルと聖騎士ローニアスは、大呪界を調査するため、傭兵を引き連れ暗黒大陸へと向かっていた。「これが呪われし森、大呪界……」マイノグーラと聖騎士たちが、今、邂逅する――。